2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧
「走ることの最も遅いものですら最も速いものによって決して追い着かれないであろう。なぜなら、追うものは、追い着く以前に、逃げるものが走りはじめた点に着かなければならず、したがって、より遅いものは常にいくらかずつ先んじていなければならないから…
タイヤのおはなし (おはなし科学・技術シリーズ)渡邉氏はタイヤメーカーの研究者の経歴、本書は2002年の出版。 タイヤはなぜ黒い? タイヤが黒いのはゴムを補強する(強いゴムにする)ために、カーボンブラックを混ぜてあるからです。カーボンブラック平たく…
エピジェネティクス――新しい生命像をえがく (岩波新書)仲野氏はエピジェネティクス の研究家。「ゲノム中心の生命観を変える、生命科学の新しい概念「エピジェネティクス」。遺伝でもない、突然変異でもない。ゲノムに上書きされた情報が、目をみはる不思議…
エピジェネティクス――新しい生命像をえがく (岩波新書)仲野氏はエピジェネティクス の研究家。「ゲノム中心の生命観を変える、生命科学の新しい概念「エピジェネティクス」。遺伝でもない、突然変異でもない。ゲノムに上書きされた情報が、目をみはる不思議…
贈与論 (ちくま学芸文庫)モースはフランスの社会学の研究家、原書は1925年の出版。「贈与交換のシステムが、「全体的社会的事象」であるという画期的な概念を提唱した。 ポトラッチ、北米の先住民族によって行われた贈与のシステム(Wiki) ポトラッチは太平…
贈与論 (ちくま学芸文庫)モースはフランスの社会学の研究家、原書は1925年の出版。「贈与交換のシステムが、「全体的社会的事象」であるという画期的な概念を提唱した。 ポトラッチ、北米の先住民族によって行われた贈与のシステム(Wiki) ポトラッチは太平…
ゴムはなぜ伸びる?―500年前、コロンブスが伝えた「新」素材の衝撃 (東京理科大学・坊っちゃん選書)伊藤氏は繊維とゴム材料の力学的特性に関する研究家。 日常生活において、ゴムは液体と固体の間の性質 天然ゴム(以下ゴム)の主成分はイソプレン(C8H8)、炭…
100の思考実験: あなたはどこまで考えられるか バジーニ氏はイギリスの哲学雑誌の編集者。「古代ギリシャの時代から哲学者たちは「思考実験」を“考えるためのシミュレーション・ツール”として用いてきました。」 ギュゲスの指輪(Wiki) ギュゲスの指輪の…
100の思考実験: あなたはどこまで考えられるか バジーニ氏はイギリスの哲学雑誌の編集者。「古代ギリシャの時代から哲学者たちは「思考実験」を“考えるためのシミュレーション・ツール”として用いてきました。」 ギュゲスの指輪(Wiki) ギュゲスの指輪の…
生物から見た世界 (岩波文庫) エクスキュルは1864年(!)生まれの動物比較生理学の研究家、本書は1934年の出版。 (エクスキュルとカントは70年の、そしてエクスキュルと現代でも70年の時間差がある。) ダニは、嗅覚、触覚、温度知覚の3つで構成された環世界に…
私の脳科学講義 (岩波新書) 本書は 抗体の多様性の謎を解明してノーベル賞を受賞した利根川博士の自伝 GODのミステリー わたしたちが病原体に囲まれながら生きていく為には、いったいどのくらいの種類の抗体をつくる用意をしておかなけばいけないかという質…
嗜好品文化を学ぶ人のために 高田氏は社会学の研究家、嗜好品とは、「コーヒー・酒・たばこ・茶・チョコレートはもちろん、コーラ(西アフリカ)やカート(イエメン)、さらには香水・ハチミツ・音楽・ケータイまで」 筆者によれば嗜好品という言葉は1912年森鴎…
孤独を怖れない力 (青春新書インテリジェンス) 工藤 公康氏は29年年間のプロ野球の投手生活を終えた、野球解説者。 29年間、プロ野球の第一線で活躍。224勝を挙げるとともに、常勝・西武ライオンズのエースとして、弱小ダイエーホークスを日本一に引き上げた…
中学生からの哲学「超」入門―自分の意志を持つということ (ちくまプリマー新書) 竹田氏は哲学の研究家。「自分とは何か。なぜ宗教は生まれたのか。人を殺してはいけない理由は何か。何となく幸福じゃないと感じるのはなぜなのか…。」 自分の意志を持つ事 「…
堺―海の都市文明 (PHP新書) 角山氏は経済誌の研究家。堺~「東洋のベニス」と呼ばれ、アジアとヨーロッパの接点として繁栄の頂点を極めた中世の「黄金の都」の歴史 本書では茶道の成立にも触れられる。 茶道は堺の富の蓄積が背景にあった 堺商人の蓄積した富…
日本語教のすすめ (新潮新書) 鈴木氏は社会言語学者、「日本語は英語に比べて未熟で非論理的な劣等言語である」―こんな自虐的な意見に耳を傾けてはいけない。」 日本語には西洋の言語に見られるように人称代名詞は数が多いどころか、むしろ存在しないと言う…
15~18世紀のヨーロッパでは、封建的領主層の没落、超国家的権威としての教皇権の衰退、イタリア戦争などにみられる諸国家間の派遣争いを通じて各国の国内の一元的支配が強められ、内外に対する絶対的権利としての主権国家が形成された。(山川、世界史研究よ…
失われた発見―バビロンからマヤ文明にいたる近代科学の源泉 ディック・テレシ氏は米国の科学雑誌の創刊などを行ったサイエンス・ライター。 「西洋のものとされてきた科学の大発見は、遥か以前の非西洋世界で生まれていた。私が受けた教育では、無視すべきも…
若田さんは国際宇宙ステーション(ISS)でコマンダー(船長)188日間の長期ミッションを終え、5月14日、ロシアのソユーズ宇宙船で帰還した。 Expedition 39 back on solid ground - YouTube どうして若田氏は抱き抱えられて宇宙船から出てくるのか?無…
マイケル・ファラデー―科学をすべての人に (オックスフォード科学の肖像) 1804年、13歳で書店兼製本屋の師弟となり、そこで出会った本をきっかけに科学の道を志す。電気と磁気の科学の開拓者としての数々の発見とともに、『ロウソクの科学』としていまも読み…
今こそルソーを読み直す (生活人新書) 仲正氏は社会思想史、比較文学の研究家。仲正氏は18世紀フランスの啓蒙思想家ルソーの、「一般意志というコンセプトを使って、理想の社会のあり方に対するアプローチ」を現代からの視点で分析する。 1712-1778ジャン=…
オールコックの江戸―初代英国公使が見た幕末日本 (中公新書) 佐野氏は国際機関に勤務、2003年の刊行「 一九世紀半ば、江戸‐ロンドン間の文書のやりとりに蒸気船で半年近くを要した時代、一人の外交官が担う責任は、今日とは比較にならないほど大きかった。そ…
日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 (PHP文庫) 竹村氏は社会資本整備の視点から活動する元官僚。2014年2月刊行。「日本全国の「地形」と「気象」を熟知する著者が、人文社会分野の専門家にはない独自の視点で、日本の歴史・文明・文化の様々な謎…
怖い絵 死と乙女篇 (角川文庫)中野氏は作家、ドイツ文学研究者。文庫は2012年6月の発行、「美術と歴史の教科書です。by村上隆」本書の帯より イギリスのゲインズバラによって1749年描かれた アンドリューズ夫妻についての「怖い絵」の話に着目する。 トマス…
十二世紀ルネサンス (講談社学術文庫) 伊東氏は科学史、比較文明学の研究家、本書は1984年(30年前!)の講演が元。 西欧世界を覚醒させたアラビア文明の刺激。 中世の真只中、閉ざされた一文化圏で あったヨーロッパが突如として「離陸」を開始する十二世紀。…
“不機嫌な”太陽―気候変動のもうひとつのシナリオ スベンスマルクは太陽地球物理の研究家。「太陽と宇宙が操る地球寒冷化のシナリオ。世界で喫緊の問題として取り上げられている気候変動の未来予想に一石を投じる。」 宇宙気候学 地球の気候変動に対する宇宙…
フェルメールになれなかった男: 20世紀最大の贋作事件 (ちくま文庫) フランク・ウィン氏はアイルランド出身のジャーナリスト。「秀れた才能を持ち、将来を嘱望された画家は、なぜ贋作作りに手を染めることになったのか。第二次大戦終結直後のオランダで、ナ…
ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい クリスティン・バーネットの息子ジェイコブは、アインシュタイン級のIQの持ち主。記憶力抜群で数学が大好物。3歳で天文学に強い興味を持ち、、、。こんなジェイコブだが、二歳で自閉症と診断され、将来自分の靴紐さえ結…
集合成田。行き先、宇宙。 浅川氏はヴァージンギャラクティック社の日本代理店の代表。 「宇宙専門旅行会社」社長が語る、宇宙旅行の今!世界でどのようなことがおきつつあるのか、それはどのような新しいビジネスに発展する可能性があるのか」 どこからが宇…
日本の産業革命――日清・日露戦争から考える (講談社学術文庫) 石井氏は産業史の研究家。「紡績、鉄道、鉱山、製鉄、そして金融。明治の国家目標「殖産興業」は、なぜ「強兵」へと転換したのか。」 本書の製糸業に関する記述から産業革命を考える。 製糸業に…