2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧
天気予報はこの日「ウソ」をつく (日経プレミアシリーズ) 安藤氏は気象予報士、科学記者。本書は2014年8月発刊 数値予想では垂直方向にも格子を設定 風が吹いたり、雲が発生したり、雨が振ったり。こうした現象は、すべて物理法則に沿って起きています。たと…
フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論 (平凡社ライブラリー) 左手にナイフ、右手にフォーク、西洋で一般化したのはそれほど昔の事ではない。どうしてフォークが登場し、4本歯になったか?ペトロフスキー氏はデザイン論専攻、原書は1992年刊行。 …
人間であること (岩波新書) 本書は1970年に脳生理学の研究者である時実利彦(1909-1973)によって執筆された。今も脳にまつわる書籍は数多く発行されているが本書がその元祖かもしれない。 脳と「生きていく」こと 第一は、生まれながらにして備わっている…
「棲み分け」の世界史―欧米はなぜ覇権を握ったのか (NHKブックス No.1222) 著者はヨーロッパが覇権を握ったのは「棲み分け」のフレームワークを用いる。ヨーロッパは富と権力、人口が分散し、ヨーロッパを「棲み分け」ていた。更に時間と空間の世界的な「棲…
鉄道王たちの近現代史 (イースト新書) 2013年東急東横線と地下鉄副都心線の相互乗り入れが開始された。都心はJRと地下鉄、山手線の外は私鉄という当たり前の風景はいつできたか? 2014年8月発行 鉄道王 私鉄経営者は鉄道本来の”乗客を運ぶ”サービス以外にも創…
道化の民俗学 (岩波現代文庫) 山口昌男は2013年没。本書は1969年発表、2007年岩波文庫にて発刊。 アルレッキーノ (Arlecchino) イタリアの即興喜劇コメディア・デラルテ中のキャラクターの一つで、トリックスター。ひし形の模様のついた衣裳で全身を包み、ず…
思考のパワー---意識の力が細胞を変え、宇宙を変える 2014年5月発刊 リプトン氏は細胞学者、「わたしたち人間は、その細胞がどんな役割を果たしているかを意識し理解すれば、文明に健康と調和と祝福をもたらすことができるのだ。」と提唱する。 唯物論と観念…
辞書からみた日本語の歴史 (ちくまプリマー新書) 明治期「ひらがな」だけの辞書も試されたが漢字の使用が継続 大槻文彦(1847-1928)~「言海」を編纂 日本初の近代的国語辞典『言海』の編纂者として著名、明治8年(1875年)に、当時の文部省から国語辞書の…
初音ミクはなぜ世界を変えたのか? 初めての音が未来からやって来る、VoCaloid技術により合成された歌声。 2014年9月、東京体育館でコンサートに遭遇、興味を持つ 初音ミクとは~序章より 歌声合成ソフトウェア、つまりはコンピュータに歌わせることのできる…
真の独立への道―ヒンド・スワラージ (岩波文庫) イギリス支配のもとでの近代文明を批判、真の文明とは何か、インドの真の独立のあるべき姿を論ずる。本書は1909年、20年ぶりにインドに帰国をする船上で執筆された。 ガンジーの主張 「私たちはイギリス統治を…
漱石文明論集 (岩波文庫) 1914年11月25日、夏目漱石が学習院大学で行った講演「私の個人主義」より。 留学先ロンドンで考えた事 私は下宿の一間の中で考えました。詰まらないと思いました。いくら書物を読んでも腹の足しにはならないのだと諦めました。・・…
弁証法はどういう科学か (講談社現代新書) 本書は1968年初版発行、手元は第46版!(1994年) 精神が先か、物質が先か? ニワトリが先か、タマゴが先か? トリはタマゴを生むもの、タマゴからトリが生まれるもの、と一面的な真理を固定して形而上学的にとりあげる…
新ユダヤ成功の哲学―なぜ彼らは世界の富を動かせるのか なぜ彼らは世界の富を動かせるのか?「苦境を財産に変える錬金術。」 2007年刊 どうしてユダヤ系は生き残ってきたか? たとえば全米総人口の2%でしかないユダヤ系が、アメリカのビリオネラの3分の1…
世界を変えた17の方程式 マクスウェルとネコ マクスウェルはいくつもの奇妙な実験を行ない、なかでも、ネコがどうやって、ベッドから数センチの高さで逆さまに落とされてもつねに足から着地するのかを解き明かそうとした。問題は、それがニュートン力学に反…
パンの文化史 (講談社学術文庫) 94ページトゥワン遺跡(肥沃の三日月地帯) 発酵パン パンが膨らむ為には次の条件がいる。まずそのパン生地を発酵させること。さらにはパン生地に多少なりとも小麦粉が混じっていること。・・・コムギタンパクは、水を吸わせ、…
「東京物語」と小津安二郎: なぜ世界はベスト1に選んだのか (平凡社新書) 東京物語は「家族という共同体が年を経るとともにバラバラになっていく現実を、独特の落ち着いた雰囲気でつづっている。」(wiki)と語られる。バラバラになっていくのは家族だけであ…
漱石先生ぞな、もし (文春文庫) 動乱の昭和の原点は、明治の中でも日露戦争以後十年の時代に求められる。その歴史の転換点を小説家として生きたのが夏目漱石であった。 夏目漱石「三四郎」 滅びるね 「(三四郎は)『然しこれからは日本もだんだん発展するで…
機関銃の社会史 (平凡社ライブラリー) 十九世紀半ば、機関銃の登場により、過剰殺戮と呼べる概念が戦争に導入された。戦争の主役は、もはや人間ではなく、機関銃であることが明らかになった。第一次世界大戦では、死者の八十パーセントが、機関銃の犠牲者と…
キッチンの歴史: 料理道具が変えた人類の食文化 食の歴史はテクノロジーの歴史だ!スプーンや包丁、鍋、電子レンジ、冷蔵庫など、古今東西の料理道具、調理器具の歴史をたどる。2014年1月刊 242ページより イギリス人は食事中ナイフとフォークをテーブルに置…
キッチンの歴史: 料理道具が変えた人類の食文化 食の歴史はテクノロジーの歴史だ!スプーンや包丁、鍋、電子レンジ、冷蔵庫など、古今東西の料理道具、調理器具の歴史をたどる。2014年1月刊 242ページより イギリス人は食事中ナイフとフォークをテーブルに置…
脱牛肉文明への挑戦―繁栄と健康の神話を撃つ リフキン氏は米国の文明評論家、本書は1992年刊。 かつて「豊饒の神」と崇められたウシが、富と権威を示す「財産」になり、食肉製造の「原材料」となり、ついには環境破壊の元凶となったのはなぜか? ウシとは何か…
ペニシリンはクシャミが生んだ大発見―医学おもしろ物語25話 (平凡社新書) 百島氏は医師,2010年2月刊 聴診器、レントゲン、輸血、ワクチン、麻酔…今では私たちが当たり前に恩恵を受ける医療技術の数々。その進歩の陰には、不屈の医師たちの人間ドラマがあった…
<無意識の構造 (中公新書 (481)) 本書はユング心理学による無意識の解説、1977年初版! ユングの説明~意識と無意識、自我と自己 西洋人の意識を重視する態度に対して、ユングは無意識も大切なものであることを強調し、その両者の相補的なはたらきに注目する…
発酵食品礼讃 (文春新書 (076)) バター、チーズ、納豆、鰹節から火腿、野鳥の塩辛、珍酒まで。世界各地で伝承されてきた食生活にひそむ「発酵」というステキな智慧、1999年発刊 拮抗作用 微生物の世界では、ある生息環境下に一定数以上の微生物が存在すると…
発酵食品礼讃 (文春新書 (076)) バター、チーズ、納豆、鰹節から火腿、野鳥の塩辛、珍酒まで。世界各地で伝承されてきた食生活にひそむ「発酵」というステキな智慧、1999年発刊 拮抗作用 微生物の世界では、ある生息環境下に一定数以上の微生物が存在すると…
無知の壁 (サンガ新書) 本書は震災直後の2011年5月の講演の対談がベース。2014年10月発刊 「自我とは五感からの情報が統合された錯覚である」とのテーマでの鼎談 第五章 信仰より知恵」の養老氏のエネルギーに関する部分から引用する。 20世紀は石油の時代 …
世界史を動かした「モノ」事典 道路、貿易船、紙、火薬、金・銀、レンズ、キャラコ、ジャガイモ、カンヅメ、ゴム…。現在はすっかり身近なモノにも、実は歴史を動かし、活躍してきた意外な“過去”がある。2002年刊 料理革命 人類が考え出したあらゆる調理法は…
警察の誕生 (集英社新書) 1829年英国で国家による警察が誕生 イギリスに内務省直属の公務員警察が生まれたのである。司法と行政が分離された。ロンドン市内の治安維持職は警察所長と警察判事に分離した。その警察署長の受け持ち区域はかつての無数にあった教…
完全教祖マニュアル (ちくま新書) キリスト教、イスラム、仏教などの大手伝統宗教から、現代日本の新興宗教まで、古今東西の宗教を徹底的に分析。2009年発刊。 教祖とは何か? 教祖の成立要件は以下の二要素です。つまり、「何か言う人」「それを信じる人」…
完全教祖マニュアル (ちくま新書) キリスト教、イスラム、仏教などの大手伝統宗教から、現代日本の新興宗教まで、古今東西の宗教を徹底的に分析。2009年発刊。 教祖とは何か? 教祖の成立要件は以下の二要素です。つまり、「何か言う人」「それを信じる人」…