2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ソビエト帝国の復活―日本が握るロシアの運命 (カッパ・ブックス) ソ連は1980年までは経済成長を続けていた、ではどうして崩壊したのか? toshi_tomieのブログ : ソ連崩壊の真相(2) 非効率な経済が原油をがぶのみして油田が枯渇したためーーゴルバチョフ改…
ザ・シティ 金融大冒険物語 浜氏はマクロ経済学の研究家、国際金融都市として発展を続ける英国ロンドン「ザ・シティ」。 シティはなぜ世界の金融の中心であり続けるのか。(2009) フランスとの戦費を融資する イングランド銀行がいわゆる中央銀行としての位…
世界システム論講義: ヨーロッパと近代世界 (ちくま学芸文庫) 川北氏は世界システム論の研究家、近代の世界史を有機的な展開過程として捉える見方、それが〈世界システム論〉に他ならない。第一人者が豊富なトピックと共にこの理論を解説する。(2016) 近代…
食糧と人類 ―飢餓を克服した大増産の文明史 ドフリース氏は持続的開発モデルの研究者、科学力と創意工夫で生産力を飛躍的に向上させ、度重なる食糧危機を回避し、増加してきた人類の歴史をたどる。(2016) 地球の上で生命は循環する 地球は十数枚のプレ…
ぼくらの仮説が世界をつくる 佐渡島氏はマンガなどの編集者、過去のデータを集めて仮説を立てるようなものは前例主義であり、新しいことはなにもできない。 感覚を研ぎ澄ませ自然と入ってくる情報をもとにして大胆に仮説を立て、それを全力で証明すること。…
人はなぜ、宗教にハマるのか? 現代世界の抱える矛盾と闇は、「宗教現象」抜きでは説明できない。(2015) 宗教現象とは何か? 宗教学のいう宗教を離れ、宗教現象という見方をすると、それが人間の脳に組み込まれている現象である、という結論にたどり着かざ…
ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読 (岩波現代文庫) ベンヤミン( 1892~1940)はドイツの文芸批評家、写真や映画による機械的複製は、芸術作品の精巧かつ均質なコピーの大量生産を可能にした。かつて作品のオリジナルは「いま」「ここ」にしか存在し…
悪人正機 (新潮文庫) 糸井重里が、吉本隆明から引き出すコトバの数々。驚きに充ちた逆説的人生論. (2004) 悪人正機 悪人正機(あくにんしょうき)は、浄土真宗の教義の中で重要な意味を持つ思想で、「“悪人”こそが阿弥陀仏の本願(他力本願)による救済の主…
オランダ風説書―「鎖国」日本に語られた「世界」 (中公新書) 松方氏は日本近代史の研究家、日本人の海外渡航を禁じた江戸幕府にとって、オランダ風説書は最新の世界情勢を知るほぼ唯一の情報源だった。幕府はキリスト教禁令徹底のため、後には迫り来る「西洋…
若い読者のための第三のチンパンジー: 人間という動物の進化と未来 ダイヤモンド氏は進化生物学者、チンパンジー(コモンチンパンジー)、ボノボ(ピグミーチンパンジー)と人間の遺伝子はじつに「98.4%」が同じ。人間は「第三のチンパンジー」。 現生人類誕生は…
いま、中世の秋 (中公文庫) 堀越氏はヨハン・ホイジンガの学問を受け継ぎ、西洋中世を専門とする。 卒論の効用 卒論本来の効用は、ともかくも1年以上ものあいだ、狙ったテーマをめぐる思索の持続を学生に強制するところにある。しかもそれが空の思索ではな…
お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力・・・・・・はこう「動いた」 大村氏は国税調査官出身のライター、ローマ帝国滅亡は、徴税システムの破綻が原因だった。(2015) 徴税システムの重要性 古代から現代まで、その国の王や、政府にとって、一番、…
「ない仕事」の作り方 みうらじゅん、はエッセイスト、小説家、ミュージシャン、評論家、ラジオDJ、編集長、ライター、解説者など幅広い分野で活動しており、公表している職業は「イラストレーターなど」。「仏像ブーム」を牽引してきた第一人者であり、「マ…
アーキテクチャの生態系: 情報環境はいかに設計されてきたか (ちくま文庫) 濱野氏は情報社会論の研究家、ニコニコ動画はどうして日本で生まれたか? (単行は2008、文庫は2015) ニコニコ動画 日本の代表的な動画共有サイトの1つであり、多くの用語や文化を…
経済を読み解くための宗教史 宇山氏は著作家、グローバル社会で成功するビジネスパーソン必須の「宗教×経済」の知識を身につける(2015) BC4世紀、インドで統一王朝が誕生 マウルヤ朝(紀元前4世紀成立)、クシャーナ朝(1世紀成立)、グプタ朝(4世紀成立…
数学を使わない数学の講義 小室直樹氏は社会学者、数学を使った論理的思考とは?(2005) 太平洋は存在する バルボアなる男が、パナマ地峡で太平洋を(1513年に)発見してしまうのだ。つまり太平洋が紛れもなく存在することがもうわかってしまった。そして、…
一万年の進化爆発 グレゴリー・コクラン氏、ヘンリー・ハーペンディング氏は人類学・集団遺伝学の研究家、人類の進化は過去1万年間に緩慢になった、あるいは停止したという考えかたがある。しかし実際には、むしろ加速している。本書のテーマは、現在、人類…
東インド会社とアジアの海 (興亡の世界史) 羽田氏は比較歴史学の研究家、喜望峰からバタヴィア、そして長崎にいたる海域を「商品」で結んだ東インド会社とは?(2007) そもそも東インドとは アフリカ南端の喜望峰からマゼラン海峡に至る間に位置する海岸沿…
0と1から意識は生まれるか――意識・時間・実在をめぐるハッシー式思考実験(ハヤカワ・ノンフィクション文庫) (ハヤカワ文庫NF) 橋元氏はSF作家、古今の科学者・哲学者を翻弄し続ける難問の数々に挑戦する。人はなにゆえ科学を学び、また難解な哲学書に挑戦す…
物語 大英博物館―二五〇年の軌跡 (中公新書) 出口氏は英文学の研究家、 英国の発展とともに、ギリシア、エジプト、アジアへと蒐集品を増やし、「世界一」の名にふさわしいまでに成長した。(2005) 大英博物館という建物 1848年には、「イギリス中で最大…
できる社員は「やり過ごす」 (日経ビジネス人文庫) 高橋氏は経営組織論の研究家、上司の無理難題を「やり過ごし」、部下の「尻ぬぐい」までする人々、それは日本型年功序列型企業のもつ、未来傾斜原理が働いている。(2002) 未来を実感する 未来を実感する…
産業革命 (世界史リブレット) 長谷川氏はイギリス近代史の研究家、産業革命によってエネルギーの石炭へのシフトが進み、人口の増大と経済成長を調和的な形で進行した。産業革命は人びとの生活にどのような影響を与えたのだろうか。(2012) エネルギー革命 …
植物は<知性>をもっている―20の感覚で思考する生命システム マンクーゾ氏は植物ニューバイオロジーの研究家、植物は、人間と同じく“予測"し、“学習"し、“記憶"し、仲間どうしで“コミュニケーション"をとっている。 植物なしでは生きられない 地球上の生物量…
17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義 松岡氏は、情報編集の実務家、研究家、なぜか日本人は仏教のことも、着物のことも、三味線のことも知らなくなってしまった。(2006) 修道院の図書館「ヴィヴァリウム」 ベネディクトゥスという人…
数学嫌いな人のための数学―数学原論 小室直樹は経済学、社会学の研究家、数学が登場した歴史的背景は何だったか?(2001) 数学は論理学から始まった 近代数学はギリシャに始まった。ギリシャの優れた論理学と結びついたからである。ギリシャの論理学は、ア…
確実性の終焉―時間と量子論、二つのパラドクスの解決 非平衡の研究でノーベル賞を受賞、決定論的な物理法則と進化発展する世界との相互克服の読みは、最終段階を迎えた。(1997) 非平衡過程によって構造が生まれる 非平衡過程の物理学という新しい科学が発…
リーダーシップの旅 見えないものを見る (光文社新書) 野田氏は組織行動論の研究家、何かを見たいという気持ちがあれば、可能性は無限に膨らむ。自らが選択し行動することで、人は結果としてリーダーと呼ばれるのだ。(2007) 旅の出発点 私たちは、深く…