毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

シャンパンタワーは幾らするか?~『 歌舞伎町No.1ホストが教える 選ばれる技術』信長氏(2016)

歌舞伎町No.1ホストが教える 選ばれる技術 信長氏は歌舞伎町のNo1.ホスト、結局、生き残るのは、「できる人」より「好かれるヤツ」! 「選ばれる」プロフェッショナルが教える選ばれる技術!(2016) ホストという仕事 私たちホストはあくまで接客業。合コン…

誰にでも、未来を拓く1行は必ずある!~『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』土井英司氏(2016)

一流の人は、本のどこに線を引いているのか 土井氏は書評家、人生は「1本の線」から動きだす! 超実践的読書の技術とは?(2016) 情報の時代には批評家が不可欠 一冊の本に自ら引いた「1本の線」がときに革新的なアイデアをもたらしたり、人生を変えてしまう…

誰にでも、未来を拓く1行は必ずある!~『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』土井英司氏(2016)

一流の人は、本のどこに線を引いているのか 土井氏は書評家、人生は「1本の線」から動きだす! 超実践的読書の技術とは?(2016) 情報の時代には批評家が不可欠 一冊の本に自ら引いた「1本の線」がときに革新的なアイデアをもたらしたり、人生を変えてしまう…

美術館はいつどこで生まれたか?~『芸術のパトロンたち』高階秀爾氏(1997)

芸術のパトロンたち (岩波新書) 高階氏は西洋美術史の研究家、芸術の保護者たるパトロン、王侯貴族の退場は何をもたらしたか?(1997) 美術館の誕生 誰でもが容易に訪れることのできる美術館という思想は、博物館や『百科全書』の理念と同様に、知識の拡大…

ノーベル文学賞、その傾向と対策~『村上春樹はノーベル賞をとれるのか?』川村湊氏(2016)

村上春樹はノーベル賞をとれるのか? (光文社新書) 川村氏は作家、ノーベル文学賞は文学の本質的な問題ではない。 2016年ノーベル文学賞の発表前に出版された。(2016年9月) 日本人とノーベル文学賞 1968年には、川端康成を通じて非西欧世界の日本にも文学と…

中国人留学生は日本の学歴を爆買い中!~『中国人エリートは日本をめざす - なぜ東大は中国人だらけなのか? 』中島 恵氏(2016)

中国人エリートは日本をめざす - なぜ東大は中国人だらけなのか? (中公新書ラクレ 565) 中島氏はジャーナリスト、「日本を一流大学を卒業して、日本の一流企業に就職する。そして将来は日本に永住したい」、 中国人エリートは、日本の何にあこがれているのか…

ゴッホとピカソの共通点は何か?~『なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』山口揚平氏(2013)

なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか? 山口氏は金融出身のコンサルタント、ゴッホとピカソの違いと共通点から何を学べるか?(2013) ゴッホとピカソの違い ゴッホは、弟テオの理解と援助のもとで創作活動を続けることができたが、その2000点にも…

21世紀とは誰もが不安な時代~『 二十一世紀をどう生きるか―「混沌の歴史」のはじまり 』野田宣雄氏(2000)

二十一世紀をどう生きるか―「混沌の歴史」のはじまり (PHP新書) 野田氏はドイツ近代史の研究家、家族も職業も国家も拠り所にならない、不安と混乱の時代が到来する。(2000) 既に紹介した「20世紀をどう見るか」の続編 これまでの時代 近代の2、3世紀にわた…

シリコンバレーでベーシックインカムの実験が始まった理由~『ルポ シリコンバレーで起きている本当のこと』宮地ゆう氏(2016)

ルポ シリコンバレーで起きている本当のこと 宮地氏は朝日新聞サンフランシスコ支局長、テクノロジーの中心シリコンバレーではベーシックインカムの実験!が始まっている、という。(2016) ベーシックインカム・プロジェクトの担当者マット・クリシロフ氏が…

歴史に学ぶ、とはどういうことか?~『 二十世紀をどう見るか』野田宣雄氏

二十世紀をどう見るか (文春新書) 野田氏はドイツ近代史の研究家、社会主義の挑戦を退けた20世紀の主役・国民国家が、いま解体の危機に瀕している。(1998) 20世紀は帝国から帝国へ 20世紀が幕を開けたとき、世界にはまだいくつかの帝国が存在していた。…

あなたにとって前衛とは何ですか?~『ピカソは本当に偉いのか?』西岡文彦

ピカソは本当に偉いのか? (新潮新書) 西岡氏は版画家、 ピカソを通して現代美術のからくりをあばく、目からウロコの芸術論。(2012) 変化はネガティブな意味であった 今日の私たちにはわかりにくいことですが、この進化論というものが登場する以前、変化や…

石器時代から現代まで、人類戦争史を俯瞰してみる~『 戦争と革命の世界史』神野正史氏(2016)

戦争と革命の世界史 (だいわ文庫 H 320-1) 神野氏は予備校講師、”受講生から圧倒的な支持を得る神野先生の講義は、まるで映画を観ているような臨場感と興奮!” (2016) 人類戦争史俯瞰 人類の戦争史をもう一度簡単に復讐してみると、石器時代から19世紀まで…

専門家の経済予測を信じてはいけない?!~『 ビジネスで使える 経済予測入門――小さな変化で大きな流れを見極める』中原圭介氏(2016)

ビジネスで使える 経済予測入門――小さな変化で大きな流れを見極める 中原氏は経営・金融のコンサルタント、どうして専門家の予測ほど外れるのか?(2016) 国際機関は予測を調整している IMFやOECD、世界銀行などの国際機関の予測では、相次いで上方修正…

新しいネタをどうやって見つけるか?~『10年大盛りメシが食える漫画家入門ふりかけ付き!』樹崎聖氏(2016)

10年大盛りメシが食える漫画家入門ふりかけ付き! (星海社新書) 樹崎氏は漫画家、 “魂”と“技術”を兼ね備えた漫画家になれる!!これぞ実践的漫画家指南本! (2016) 何を描くか? (漫画家志望者に)「描くべきものがない」「描かねばならないと思えるものがな…

資本主義の根本”セイの法則”とフランス革命の関係から見えるもの~『 株式会社の終焉』水野和夫氏

株式会社の終焉 株式会社、厳密にいえば、(新しい価値の創出ではなく)現金配当(だけを)をしている株式会社に、残されている時間はあまりない。(2016) 自動車と家電 この(自動車と家電の)二つの産業で不祥事(ドイツのフォルクスワーゲンと日本の東芝…

「京のぶぶ漬け」の意味を知っていますか?~『承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?』太田肇氏(2007)

承認欲求―「認められたい」をどう活かすか? 太田氏は組織論の研究者、承認欲求を経営の現場でどのように活かし、人々を動機づけていけばよいのか?(2007) 承認欲求とは 「働く人たちの大多数は、自己実現欲求より承認欲求によって動機づけられている」・・…

これから100年、電気と同様AIも目に見えない存在となる~『〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則』ケヴィン・ケリー氏(2016)

〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則 ケリー氏はテクノロジーに関連する著作活動を精力的に行う、 AI(人工知能)は電気のように日常を流れ、VR(ヴァーチャルリアリティ)は現在のスマートフォンのような存在となる。(2016) 結果よりプロ…

今更アバターの語源を知った~『ソーシャルマシン M2MからIoTへ』Pセンメルハック氏(2016)

ソーシャルマシン M2MからIoTへ つながりが生む新ビジネス (角川EPUB選書) センメルハック氏は、家電分野でIOTを手掛ける起業家、ソーシャルネットワークに参加するのは人間だけではない。あなたのツイッターを次にフォローするのは、自宅の冷蔵庫かもしれな…

”遠心性コピー”という言葉を知っていますか?~『人口知能のための哲学塾』三宅陽一郎氏(2016)

人工知能のための哲学塾 三宅氏はゲームAI開発者、人工知能は「私」というものを持ちうるのか? そうならばそれはいかにしてか? 「世界」とは何か? そして「身体」とは何か?(2016) 遠心性コピー 遠心性コピーは、1953年に医学の研究の中で発見されました。…

どうしてジャングルの破壊は終わらないのか?『生物多様性〈喪失〉の真実――熱帯雨林破壊のポリティカル・エコロジー』JHヴァンダーミーア氏×Iペルフェクト氏(2016)

生物多様性〈喪失〉の真実――熱帯雨林破壊のポリティカル・エコロジー 熱帯林、バナナのモノカルチャーと先進国をつなぐ環境破壊の原因ネットワークを描く。(2010) 熱帯雨林と生物多様性の重要性は誰でも気づくが、、、 新製品を生む可能性、炭素吸収源とし…

なぜ浅田氏は昭和初期を舞台に犯罪小説を描き続けるのか?~『天切り松 闇がたり 5 ライムライト 』浅田次郎氏(2016)

天切り松 闇がたり 5 ライムライト (集英社文庫) 帝都東京の夜盗の大親分、安吉一家が動き出す! 仁義を重んじる伝説の夜盗たちの痛快ピカレスクロマン。(文庫化、2016) 軽井沢から上野に向かう上信越線にて 高架線上をひた走る列車には、赤い陽足が流れ込…