映画・芸術
BRUTUS(ブルータス) 2017年 6/15号[死ぬまでにこの目で見たい 西洋絵画100] 絵を100%理解することか可能か? キリコの絵は謎めいていると云うことになっていますが、本当は全ての絵がそうなんです。どんなに分かり易く見える絵にも謎がありそれはつまり、私…
芸術崇拝の思想―政教分離とヨーロッパの新しい神 芸術崇拝がヨーロッパでいかにして生まれ、どのように広まっていったかを、近代国民国家の政治原理である政教分離とからめて論じていく。(2008) 宗教と芸術の交代 政教分離とは18世紀後半から19世紀にかけて…
カラー版 - ダ・ヴィンチ絵画の謎 (中公新書) 斎藤氏はイタリア文学、特にダ・ヴィンチの手稿の翻訳・研究で知られる。『モナリザ』の 左右の背景はなぜつながっていないのか、そもそもなぜこんなに荒涼とした風景なのか……。(2017) どう繋がっているか、分か…
〈オールカラー版〉 (光文社新書) 宮下氏は美術史家、美術は政治経済と深く関わり、生老病死を彩り、人の欲望や理想を反映する―。(2015) 木苺の籠 近寄ると絵の具の盛り上がりや粗い筆触が目立つばかりで、とくに訴えかける力はないが、見てみるとしみじみ…
シミュレーショニズム (ちくま学芸文庫) 椹木氏は美術評論家、恐れることはない、とにかく「盗め!」世界はそれを手当たり次第にサンプリングし、ずたずたにカットアップし、飽くことなくリミックスするために転がっている素材のようなものだ―(2001) 戦後の…
僕は写真の楽しさを全力で伝えたい! (星海社新書) 青山氏は写真家、 センスがなくても、技術がなくても、カッコ悪くても、お金がなくても、テーマがなくても、ピントが合わなくても、一眼レフじゃなくても、シャッターを押せば人生は最高にカラフルになる。…
芸術のパトロンたち (岩波新書) 高階氏は西洋美術史の研究家、芸術の保護者たるパトロン、王侯貴族の退場は何をもたらしたか?(1997) 美術館の誕生 誰でもが容易に訪れることのできる美術館という思想は、博物館や『百科全書』の理念と同様に、知識の拡大…
なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか? 山口氏は金融出身のコンサルタント、ゴッホとピカソの違いと共通点から何を学べるか?(2013) ゴッホとピカソの違い ゴッホは、弟テオの理解と援助のもとで創作活動を続けることができたが、その2000点にも…
10年大盛りメシが食える漫画家入門ふりかけ付き! (星海社新書) 樹崎氏は漫画家、 “魂”と“技術”を兼ね備えた漫画家になれる!!これぞ実践的漫画家指南本! (2016) 何を描くか? (漫画家志望者に)「描くべきものがない」「描かねばならないと思えるものがな…
聴衆の誕生 - ポスト・モダン時代の音楽文化 (中公文庫) 渡辺氏は文化資源学の研究家、クラシック音楽はいつから静かに真面目に聴くものになったのか?(単行は1989、文庫は2012) 18世紀の演奏会 18世紀の演奏会は、基本的に社交の場であった。そこには音楽…
「なぜ?」から始める現代アート (NHK出版新書) 長谷川氏は東京都現代美術館のチーフキュレーター、現代アートが見せる、「なぜ?」とは何か?(2011) 現代という時代 周囲にある多くの視覚体験は、「なぜ?」を生まなくなってしまったのです。マスメデ…
138億年の音楽史 (講談社現代新書) 浦久氏は作家、文化芸術プロデューサー、「われわれは、どんな過去にさかのぼっても音楽に出会う」。(2016) クラシック音楽とは クラシック音楽のひとつの定義は、芸術となった音楽である。芸術であろうとした音楽といっ…
洞窟のなかの心 ウィリアムズ氏は旧石器時代の壁画の研究家、 ラスコーやアルタミラなど、洞窟芸術は、芸術の起源は数万年前に突如誕生した。芸術はなぜ必要だったのか? 心のどのような機能が、表現にいたるのか? なぜ洞窟の中に誕生したのか?(2012原書は20…
美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか (幻冬舎文庫) 会田氏は現代美術の画家、現代日本の社会通念を挑発する会田誠氏の、奇抜な発想の裏にあるアーティストの日常と思考とは? (単行は2012、文庫は2015) 現代美術とはゴミ屑 現代美術はしば…
巨大アートビジネスの裏側 誰がムンクの「叫び」を96億円で落札したのか (文春新書) 巨大化し続けるアート市場。虚々実々のオークション舞台裏をサザビーズジャパン前社長が明かす。(2016) どういうアートが値上がりするか 価格は美術史の中での評価と受給…
なぜ、これがアートなの? アレナス氏はニュヨーク近代美術館の解説員の経験を持つ、それにそもそもアートっていったい何だろう?(1998) 開かれた作品 一般的な考えに反するかもしれないが、作品の意味は作者の責任外の問題である。さらに、その作品を制作す…
中・高生のための現代美術入門 ●▲■の美しさって何? (平凡社ライブラリー) 本江氏は現代美術史の研究家、二十世紀に誕生した抽象画。●▲■が主役となった絵画がなぜ生まれたのか?(2003) ○△□を描く 抽象画のなかでも、円、三角形、四角形などの図形を中心に画…
アートコンサルタントが教える「新美術品投資」 加藤氏はアートコンサルタント、美術品投資について解説。(2015) 美術品 本格的な美術品という意味は、資産性の高い美術品ということで、それは国際的な換金性が高く、安定した相場を持ち、かつキャピタルゲ…
仕事に必要なことはすべて映画で学べる 「機動警察パトレイバー」シリーズなどのヒット作で知られ、世界的に高い評価を受けている映画監督の押井守監督が映画を語る。(2013) 勝つために戦え 簡単に言うと、映画監督における勝敗論では、「負けないこと」が…
エグゼクティブは美術館に集う (「脳力」を覚醒する美術鑑賞) 奥村氏は美術教育の実践者、美術の知識や鑑賞の方法を知ることで、仕事や実生活を創造的にします。(2015) 風景画 風景画とは、目の前に広がる風景を描いた絵です。例えば、図2のピサロの描い…
芸術とは何か 千住博が答える147の質問(祥伝社新書) 千住氏は画家、芸術とは何か、人間とは何か?(2014) 芸術とは何か? 人間をおたがいに知り、わかりあおうとする行為であり、人間の存在そのものです。そして、人々が必要とする提言を含み、共通項を探し…
ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読 (岩波現代文庫) ベンヤミン( 1892~1940)はドイツの文芸批評家、写真や映画による機械的複製は、芸術作品の精巧かつ均質なコピーの大量生産を可能にした。かつて作品のオリジナルは「いま」「ここ」にしか存在し…
スター・ウォーズ論(NHK出版新書 473) 川原氏はTVディレクター・ライター、1977年の第1作公開以来、世界中にファンを獲得したスター・ウォーズは、映画史に燦然と輝く傑作サーガだ。当初は 「ボツ企画」扱いをされた同作は、いかに最強コンテンツへと生まれ…
なぜ猫は鏡を見ないか?―音楽と心の進化誌 (NHKブックス No.120 伊東氏は作曲家、指揮者、人間と音楽をめぐる、音と心の結びつきに迫る。(2013) 音をスペクトルに分解すること=「虹の理論」 振動する弦の長さを半分、3分の1、4分の1、…と短くしてゆくと振…
ヒトはなぜ絵を描くのか 中原 佑介(1931年- 2011年)は、日本の美術評論家。ラスコーやアルタミラ等の洞窟画をめぐり、その壮大な謎に挑む。(2001) ショーヴェ洞窟 フランス南部ア付近にある洞窟。最古と思われる約3万2000年前の洞窟壁画であるショーヴェ…
未来は言葉でつくられる 突破する1行の戦略 細田氏はコピーライターを経て、経営と言葉、という観点から活動する。世界を変えた言葉はどうやって作られたか?(2013) ヴイダル・サスーン 初めて自身のサロンをロンドンに開いたのは、1954年、26歳のときでした…
ディズニーの魔法 (新潮新書) 有馬氏はメディア論の研究者、今や原作よりも身近なディズニー・クラシックスの数々。いかにして残酷で猟奇的な原作は夢と感動の物語に作りかえられたのか。「アメリカの民話」を作るために使われた魔法とは何か。(2003) グリム…
コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと (NHK出版新書) 川上氏は実業家であり"ジブリプロデューサーの見習い"、本書はその卒論。(2015) 本書、はじめに コンテンツとはなんだろう、クリエーターとは何をやっている人たちなのか。いわゆる天才クリエー…
シュルレアリスムとは何か (ちくま学芸文庫)巌谷氏はフランス文学、特にシュルレアリスムの研究家。現実に内在し、ときに露呈する強度の現実としての超現実―シュルレアリスムとは何か?(2002) 表紙はマックス・エルンスト「ナイチンゲールに脅される2人の子ど…
<複眼の映像―私と黒澤明 (文春文庫) p> 橋本忍氏は昭和25年、『羅生門』を監督する黒澤明との共同脚本でデビュー。この二人を核にした黒澤組は、小國英雄らが参加した脚本で『生きる』(27年)『七人の侍』(29年)を始め、数々の映画作品を生み出した。 映画に…