2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧
知性とは何か(祥伝社新書) 佐藤氏は作家、日本には「反知性主義」が蔓延している。政治エリートに反知性主義者がいると、日本の国益を損なう恐れがあると、著者は主張する。(2015) 反知性主義 筆者が言う反知性主義とは、実証性と客観性を軽視もしくは無視…
不確実な未来を生き抜くための「経済史」 (SB新書) 増田氏は証券アナリスト、目一杯大きな視野から世界と日本の経済史を振り返ることで見えてくる経済の原理、資本主義のカラクリ。経済史をひもとけば、日本の進むべき道と私たちが今後生き残る術も見えてく…
すべては1979年から始まった: 21世紀を方向づけた反逆者たち C・カリル氏はジャーナリスト、イスラム主義者や中国、市場原理主義は、ここまで台頭したのか? 1979年は「市場」と「宗教」が支配する21 世紀を運命づけた時代の転換点だった。(2015) 市場と宗教 …
なぜ人類のIQは上がり続けているのか? --人種、性別、老化と知能指数 フリン氏は道徳哲学、心理学の研究者、 20世紀を通じて人間の知能指数<IQ>は上昇を続けている――「フリン効果」の発見者が語る、現代人の知能の真実。 (2015) フリン効果 人類の知能…
「論理力」短期集中講座 (フォレスト2545新書) 出口氏は大学受験「現代文」の元祖カリスマ受験講師、そして作家。予備校で現代文の入試問題の解き方を教えるうちに、論理的な言葉の使い方がだんだん身に付いていったのです・・・(単行は2006、新書化は2010…
ポスト資本主義――科学・人間・社会の未来 (岩波新書) 広井氏は公共政策、科学哲学の研究家、富の偏在、環境・資源の限界など、なおいっそう深刻化する課題に、「成長」は解答たりうるか――。(2015) 資本主義の後に来るのは第三の定常化社会の入り口か? 現在…
道路の日本史 - 古代駅路から高速道路へ (中公新書) 武部氏は建設省・道路公団で高速道路建設に従事、邪馬台国にはけもの道しかなかったが、奈良時代には幅12メートルの直道が建設された。現代の高速道路まで、エピソードで綴る通史 。(2015) 東名高速と遺跡…
達人のサイエンス―真の自己成長のために ジョージ・レナード氏は教育関係のジャーナリストであり合気道の実践家、 人生のさまざまな領域で「達人」と呼ばれる人々は、自らの精神と身体をどう鍛錬しているのか?(1994) 達人(マスタリー)とは何か? マスタリ…
日本文化における時間と空間 加藤周一(1919-2008)は文芸評論家・作家、日本文化を貫く時間と空間に対する独特な感覚―著者はそれを「今=ここ」と捉える―に迫る。(2007) 日本文化の時間 始めなく終りない直線=歴史的時間、始めなく終りない円周上の循環=日常…
はじめて読むフーコー (新書) 中山氏はフーコーの研究家。ミシェル・フーコー(Michel Foucault)は一九二六年に生まれ、一九八四年に亡くなったフランスの思想家です。五七年ほどの生 涯をつうじてものを考えつづけたフーコーは、ぼくたちに大きな遺産を残…
宇宙飛行士が教える地球の歩き方 1959年カナダ生まれ。アメリカ空軍テスト・パイロット学校をトップで卒業し、1992年にカナダ宇宙庁より宇宙飛行士に選出。1995年、2001年、2012年と3度宇宙に行く。2012年のミッションではカナダ人として初めて国際宇宙セン…
ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか? 尾原氏はITビジネスの企画等に従事、「共通価値」をキーワードにプラットフォームを説明。(2015) コミュニケーション消費とは 他人とのコミュニケーションをたのしむために材やサービスを消費すること…
ウォール街の物理学者 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) ウェザーオール氏はサイエンスライター、 カオス理論、複雑系、アルゴリズムなどの知識をもつ理系“クオンツ”は金融界で莫大な利益を生むのだが…。(原著は2013、邦訳は2015) 経済学のマラニーと数理物…
人間はなぜ戦争をするのか―日本人のための戦争設計学・序説 (知的生きかた文庫) 日下氏はエコノミスト、戦争は「正義と邪悪が戦うものではない」ことを、史実と丹念に収集した多くの情報から説明する。(2000) 大東亜戦争を誘発した石油の消費量と備蓄量の計…
〈未来〉のつくり方 シリコンバレーの航海する精神 (講談社現代新書) 池田氏はメディア・コミュニュケーション分野の実務家、なぜアメリカは“未来”を語り続けるのか?Google、Amazon、Facebookが目指すものとは?なぜ、すべてアメリカで生まれたのか?(2015) ム…
巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト (ブルーバックス) 武村氏は細胞進化学などの研究者、次々と発見される巨大ウイルスは、サイズが大きいだけでなく、多彩な遺伝子を持ち、細胞性生物に近い機能を備えているものもいる。これらの新…
帳簿の世界史 ソール氏は歴史学と会計学の研究家、未来の資産価値を現在に置きかえる帳簿が生まれたとき、世界が変わった。(2015) 中世北イタリアはコンスタンティノーブルとの東方貿易で繁栄 12世紀には、フィレンツェ、ジョノヴァ、ヴェネチアといった商業…
かの悪名高き十九世紀パリ怪人伝 (小学館文庫) 鹿島氏はフランス文学者、十九世紀パリのジャーナリズムはインターネットの世界につながっていた。(2000年) 19世紀のジャーナリズム 王政復古以来、ブルジョア階級が台頭し、ひらめきと才覚さえあればどんな下…
石油と日本: 苦難と挫折の資源外交史 (新潮選書) 中嶋氏は国際金融論の研究家、無資源国・日本は、先進国であるために、「資源外交」に身を投じた。そこは国同士がエゴを剥き出しに衝突し、謀略を巡らす現場だ。アメリカに脅され、アラブに逃げられ、そして…
疑似科学入門 (岩波新書) 池内氏は宇宙物理学、占い、超能力、怪しい健康食品など、社会にまかり通る疑似科学などがなぜ無くならないのか?(2008) アメリカ最大の疑似科学 アメリカの特徴の第一は、キリスト教原理主義の勢力が強大で、科学的真理より聖書の記…
タックス・イーター――消えていく税金 (岩波新書) 志賀氏は元大蔵官僚、タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)と本書タックス・イーター(2014)で、自身の経験に裏打ちされた国際金融、国際税務について説明。 仕組みは複雑だが、やっている事は単…
日本の地価が3分の1になる! 2020年 東京オリンピック後の危機 (光文社新書) 三浦氏は社会デザイン研究家、生産年齢人口(15~64歳)が減り、経済も下向き、住宅地価格も下がる。(2014) 現役世代は年間100万人減っていく 15~64歳の「生産年齢人口」(つまり、働…
シュルレアリスムとは何か (ちくま学芸文庫)巌谷氏はフランス文学、特にシュルレアリスムの研究家。現実に内在し、ときに露呈する強度の現実としての超現実―シュルレアリスムとは何か?(2002) 表紙はマックス・エルンスト「ナイチンゲールに脅される2人の子ど…
「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書) トッド氏はフランスの歴史人口学、家族人類学の研究家。冷戦終結と欧州統合が生み出した「ドイツ帝国」。EUとユーロは欧州諸国民を閉じ込め、ドイツが一人勝ちするシステムと化している。(201…
歴史を変えた気候大変動 (河出文庫) フェイガン氏は歴史と気候変動を研究、人類の歴史を揺り動かした五〇〇年前の気候大変動とは、いったい何だったのか?人口大移動や農業革命、産業革命と深く結びついた「小さな氷河期」を、民衆はどのように生き延びたのか…
知られざる天才 ニコラ・テスラ: エジソンが恐れた発明家 (平凡社新書) 新戸氏はテスラの研究家。「電気の世紀」と言われる二十世紀。電気の魔術師と呼ばれ、この時代を切り開いた偉大な発明家がいた。彼の名は、ニコラ・テスラ。その先駆的なアイデアは、一…
ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る (光文社新書) 梅森氏は日本政治思想史の研究家、ナショナリズム研究の最重要書のひとつである『想像の共同体』を著したベネディクト・アンダーソン。彼が二〇〇五年、早稲田大学で行った二つの講義を…
山本氏は科学史の研究家、「遠隔力」の概念が、近代物理学の扉を開いた。(2003) ロジャー・ベーコン「大革新」の表紙(1620) 「世界の周航と知識の増加は同じ時期に起こることが神の摂理で定められている」 大航海時代 コロンブス以降、16世紀の堰をきったよ…
資本主義は海洋アジアから (日経ビジネス人文庫) 川勝氏は比較経済史の研究家、 なぜイギリスと日本という辺境の島国が経済大国になれたのか。それは決して偶然ではない。海洋アジアとの競争・脱却という視点で説明できるのだ―。(2012) 明治維新の後、日本…
神話の法則―ライターズ・ジャーニー (夢を語る技術シリーズ 5) ボグラー氏はスターウォーウォーズの製作に関わるなど、ハリウッドで脚本担当の役員を務めた。心理学の巨匠カール・G・ユングと「ヒーローズ・ジャーニー」のジョーゼフ・キャンベルの深遠なる…