宗教
日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか 宗教改革以降、キリスト教が影響力を拡大していた?(2000) 中世カトリック社会 キリスト教は、伝播してからずっと、都市のインテリには信奉されたものの、大衆や田舎の農民は別の宗教、すなわ…
ものがたり宗教史 (ちくまプリマー新書) 浅野氏は高校で教鞭をとる、宗教は世界の歴史や文化を彩る重要な要素のひとつ。(2009) エデンの園 メソポタミア文明は、紀元前3000年くらいに、ティグリス川・ユーフラテス川の下流地域にシュメール人が建設した多…
神は沈黙せず この世界は、人類は「神」と呼ばれる知性体のシミュレーションなのではないか?(単行は2003、文庫は2004) 本書はSF、ネタバレになるのでストーリー等は割愛します。本書では全知全能としての神と人間の関係、AIを作った人間とコンピュータ、…
プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで (中公新書) 1517年に神聖ローマ帝国での修道士マルティン・ルターによる討論の呼びかけは、聖書の解釈を最重要視する思想潮流につながりプロテスタンティズムと呼ばれることになった。(2017) 新プロテスタ…
「棲み分け」の世界史―欧米はなぜ覇権を握ったのか (NHKブックス No.1222) 下田氏はドイツ史・ヨーロッパ史の研究家、かつて文明に程遠い周縁の地であったヨーロッパが武力によって世界を支配して以降、国際秩序に変化はない。彼らの飛躍的発展を可能にした…
真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話 (幻冬舎新書) 佐々木氏は仏教哲学、大栗氏は素粒子論、の研究家。 心の働きを微細に観察し、人間の真理を追究した釈迦の仏教。 自然法則の発見を通して、宇宙の真理を追究した近代科学。 アプローチこそ違うが、この世の…
運が99%戦略は1% インド人の超発想法 (講談社+α新書) 山田氏はインド神話の研究家、30年に渡りインドと向き合ってきた。本書はインドと日本の比較文化論。(2016) 0はインド人の発見 よく知られているように、「0」の発見はインド人の偉業である。・…
増補 モスクが語るイスラム史: 建築と政治権力 (ちくま学芸文庫) 羽田氏は歴史学の研究家、モスクは単なる「祈りの場」ではない。人々の社交の中心であり、教育施設、宿泊所、そして政治活動の舞台など、多様な役割を担ってきた。(2016) 最初のモスク 622…
聖地の想像力―なぜ人は聖地をめざすのか (集英社新書) 植島氏は宗教人類学の研究家、宗教が変わり、国家が替わっても、聖地の場所は変わらない。なぜ聖地は何千年も移動せず、人は聖地をめざすのか?(2000) エルサレムという聖地 エルサレムというのは、ユ…
イスラム化するヨーロッパ (新潮新書) 三井氏は2015年まで新聞社のパリ支局長、多発するテロ、移民二世・三世の増加、押し寄せる難民―欧州は今まさに「イスラム化」の危機に瀕している。(2015) 西欧社会とイスラム教徒 イスラム教徒たちが西欧にやってきた…
熱狂する「神の国」アメリカ 大統領とキリスト教 (文春新書) 松本氏はバチカン近代史の研究家、キリスト教信者は大統領をどう選んできたか?(2016) アメリカと宗教 アメリカは、キリスト教以外の他宗教を軽視し、そのツケが現在のイスラーム国の台頭という…
京都ぎらい (朝日新書) 井上氏は文筆業、あなたが旅情を覚える古都のたたずまいに、じっと目を凝らせば…(2015) 京都のお寺はホテルだった 織田信長が、部下の明智光秀に寝込みをおそわれ、うちはてたことはよく知られている。・・・信長は、本能寺を京都で…
佐藤優さん、神は本当に存在するのですか? 宗教と科学のガチンコ対談 竹内氏は動物行動学の研究家、佐藤氏はプロテスタント神学、神は存在するのか?(2016) 神は妄想である ハイデガ―の実存主義哲学も出てきたし、文學も傾向が変わったし、あるいは量子力…
キリスト教と戦争 (中公新書) 石川氏は戦争論・宗教学の研究家でありキリスト教徒。世界最大の宗教、キリスト教の信者は、なぜ「愛と平和」を祈りつつ「戦争」ができるのか?(2016) キリスト教と戦争 これかでのキリスト教史においては、文字通り自分をキリ…
宗教消滅 資本主義は宗教と心中する (SB新書) 島田氏は宗教学者、日本の宗教が衰退している現象を読み解きながら、それを経済・資本主義とからめて宗教の未来を予測する。(2016) 宗教の存在しない社会は無かった 宗教の存在しない国や民族というものは、こ…
カトリック教会と奴隷貿易―現代資本主義の興隆に関連して 西山氏はカトリック司祭叙階、現代資本主義のスタートラインとなった大航海時代に、カトリック教会は決定的な役割を果たしていた。(2005) 1493年教皇アレキサンデル6世の「贈与大勅書」 「全能なる…
人はなぜ、宗教にハマるのか? 現代世界の抱える矛盾と闇は、「宗教現象」抜きでは説明できない。(2015) 宗教現象とは何か? 宗教学のいう宗教を離れ、宗教現象という見方をすると、それが人間の脳に組み込まれている現象である、という結論にたどり着かざ…
経済を読み解くための宗教史 宇山氏は著作家、グローバル社会で成功するビジネスパーソン必須の「宗教×経済」の知識を身につける(2015) BC4世紀、インドで統一王朝が誕生 マウルヤ朝(紀元前4世紀成立)、クシャーナ朝(1世紀成立)、グプタ朝(4世紀成立…
ブッダは実在しない (角川新書) 島田氏は宗教の研究家、釈迦誕生からその後の仏教の変遷をたどると、ブッダは実在の人物ではなく創り出された一つの観念だった。その観念から、人物としてのブッダが生み出されていったかを読み解いた日本初の画期的な「ブッ…
メメント・モリ 藤原氏は写真家、書名の『メメント・モリ』とは、「死を想え」という意味で、ヨーロッパ中世末期にさかんに使われたラン語の宗教用語だ。この本には、著者の短いコメントが付けられた74枚のオールカラー写真が収められ、生の光景に潜む無限の…
ゲームシナリオのためのファンタジー事典 知っておきたい歴史・文化・お約束110 (NEXT CREATOR) 山北氏はゲームライター、ファンタジーのストーリーを創作するときに知っていてほしい歴史・文化・お約束を事典形式でまとめたネタ帳。 特にゲームと相性がよい…
誰も知らない男 なぜイエスは世界一有名になったか 全米屈指の広告代理店の創立者、ブルース・バートンが描く、キリスト。人は生まれてから死ぬまで、自分を広告し続けなければならない。イエスの言動は現代ビジネスの真理を体現している。(原著は1924年、…
神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡 ジュリアン・ジェインズは心理学の研究家、3000年前まで人類は「意識」を持っていなかった! 右脳に囁きかける神々の声はどこに消えたのか? 豊富な文献と古代遺跡の分析から、意識の誕生をめぐる壮大な仮説を提唱する。(原…
出家的人生のすすめ (集英社新書) 佐々木氏は宗教学者、二五〇〇年前、釈迦が本来説いた仏教によれば、出家とは世を捨てることではなく、社会からの支援を前提に同志とやりたいことを一生かけて追求することを意味した。そして、この出家の教えは現代の一般…
自分のなかに歴史をよむ (ちくま文庫) 阿部謹也(1935-2006)中世ドイツ史の研究家、かつてヨーロッパでは、どのような生活が営まれていたか。単行は1998年、文庫は2007年刊。 シンデレラ・ストーリー シンデレラはいつも灰だらけで、美しく着飾った姉たちをう…
聖書を読む 中村うさぎ氏×佐藤優氏の「天地創造から世界の終わりまで―共にキリスト教徒の二人が読み、語り尽くす、聖書をめぐるバトル対談。」2013年 聖書の対談の幕間について中村氏が自己の体験から整形を説明する。 どうして整形にはまったか? 最初はタ…
日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか キリスト教、仏教、イスラム教、儒教。各宗教の蘊奥から説き起こし、比較歴史的に、どのようにして、これらの蘊奥に達したかについて解明する。2000年刊 ユークリッド幾何学におけるモデル 幾何…
仁義なきキリスト教史 「おやっさん、おやっさん、なんでワシを見捨てたんじゃ~!」キリスト教2000年の歴史が、いま果てなきやくざ抗争史として蘇る!「あいつら、言うてみりゃ人の罪でメシ食うとるんで」エンタメで学べる画期的キリスト教史入門! 2014年刊 お…
レッド・ステイツの真実 ――アメリカの知られざる実像に迫る 西森氏はジャーナリスト、マスコミや大学のほとんどは民主(ブルー・ステイツ)が握っているため、共和(レッド・ステイツ)の情報はほとんど国外に伝えられることはありません。2011年刊。 ブルーステ…
神々の明治維新―神仏分離と廃仏毀釈 (岩波新書 黄版 103) 安丸氏は日本思想史の研究家。 維新政権が打ちだした神仏分離の政策と、仏教や民俗信仰などに対して全国に猛威をふるった熱狂的な排斥運動は、変革期にありがちな一時的な逸脱にすぎないように見える…