2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧
太陽の科学―磁場から宇宙の謎に迫る (NHKブックス) 柴田氏は天文の研究者。 人工衛星「ようこう」「ひので」などの最新成果により、太陽は爆発を繰り返すダイナミックな天体であることがわかった。 太陽の構造と黒点 私たちの目(可視光)では「光球」といわ…
ペガスス座51番星は、地球から50.1光年の距離にある太陽に似た恒星。地球から見るとペガスス座の四辺形の近くに位置する。1995年10月6日、太陽外の惑星の存在が初めて確認された。 ペガスス座51番星 - Wikipedia 物質の宇宙史―ビッグバンから太陽系まで 青木…
仕事に効く 教養としての「世界史」 出口氏は読書家で知られる経営者。 「歴史はなぜ中国で発達したか」の章の議論を紹介する。 紙~書く事=「歴史」を残す為に 東漢(後漢)の時代になって、蔡倫という人が、それまでに利用されていた筆写材料を改良して、紙…
見るということ (ちくま学芸文庫) すべての芸術は生の文脈とのかかわりを持つ―写真が発明されて以来、人間はさらに多くの膨大なイメージに取り囲まれてきた。そこでは、「見る」という行為が人間にとって不可避な事態として浮かび上がってくる。それは自らの…
キノコの教え (岩波新書) 小川氏は菌類学の研究家。著者はまえがきで「地球上の生物界は大きくて華やかな動植物だけのものではない。」 と書く。菌類のキノコが無かった時代はどんな時代だったか? 石炭は植物の化石、古い時代(石炭紀3億4500万年前)のもの…
山はどうしてできるのか―ダイナミックな地球科学入門 (ブルーバックス) 藤岡氏は地球科学の研究家。 日本列島は寄せ木細 いま地球上にある大陸は、超大陸が分裂と集合を繰り返し、地球の表面を何週も巡って現在の位置にモザイクの一つのピースとしてはめ込ま…
明治の人物誌 (新潮文庫)SF短編で著名な星新一氏が、父、星一の生涯の伝記。 中村正直によって翻訳された自助論は「学問のすすめ」と並ぶ明治期のベストセラー、星一氏が愛読していた。星新一氏の父は苦学して米国コロンビア大学を卒業、帰国後製薬会社を興…
ソロスの講義録 資本主義の呪縛を超えて ソロスは著名な投資家であり慈善家。 私の哲学の核心は、二つの比較的簡単に命題に要約できます。一つ目の命題(可謬性)は「思考する参加者(人間)がいるような状況において、参加者の世界観は常に部分的でしかなく、し…
タイムマシンのつくりかた (草思社文庫) ディヴィス氏は初期宇宙を専門とする物理学者。『「時間」とは何か?「今」とは何か?なぜ物理学者たちは「タイムマシン」が可能と考えるのか?』 普遍的な「今」は存在しない 地球は確定した歴史をもち、5000光年離…
ハプスブルク帝国の情報メディア革命―近代郵便制度の誕生 (集英社新書) 菊地氏はオーストリア文学の研究家「十六世紀、神聖ローマ皇帝マクシミリアン一世により整備されたヨーロッパ郵便網は、ハプスブルク家の世界帝国志向がもたらした情報伝達メディアであ…
時事ドットコム:「大変ありがたい話」=インフレーション理論提唱の佐藤機構長−重力波観測で 宇宙のインフレーション理論と重力波、佐藤氏本人の著作を読む。 宇宙137億年の歴史 佐藤勝彦 最終講義 (角川選書) まずは重力望遠鏡の画像 [ScienceNews]最新鋭…
タンパク質の一生―生命活動の舞台裏 (岩波新書) 永田氏は細胞生物学の研究家。「細胞という極小宇宙で繰り広げられる生命活動の主役はタンパク質である。」 セントラルドグマ 情報を保存するDNA。次に、その情報を転写し、伝達・翻訳に働くRNA。そしてその情…
100のモノが語る世界の歴史3: 近代への道 (筑摩選書) マクレイガー氏は大英博物館長。「 すべての大陸が出会い、発展と数々の悲劇の末にわれわれ人類がたどりついた「近代」とは何だったのか──。大英博物館とBBCによる世界史プロジェクト」 日本の絵画で最も…
トコトンやさしい歯車の本 (今日からモノ知りシリーズ) 歯車の歴史をしりたくて本書を手にする、。5円硬貨に歯車が描いてある事を知る。 5円玉に描かれているもの~歯車 歯車とは日本工業規格(JIS)では「歯を順次かみ合わせることによって運動を他に伝え、又…
ウィリアム・ハーヴィ―血液はからだを循環する (オックスフォード 科学の肖像) 科学史の研究家ギンガリッチ氏の編集による化学的な伝記。「シェイクスピアが活躍した劇場ブームの最中、ヨーロッパ初の室内解剖劇場が建てられたパドヴァ大学に留学。その後イ…
鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー) 川上氏は現生(!)恐竜生態学者。 恐竜は、間違いなく中生代の地球に君臨する王者であった。個々の体の大きさ故に、生態系に占める彼らの生物量は相当に大きかったはずだ。恐竜の存在は、地球にどのような影響を…
藤川芳朗氏はドイツ文学の研究家、翻訳家。ケプラーとガリレイ: 書簡が明かす天才たちの素顔 訳者あとがきでレギオモンタヌスについて記している。 レギオモンタヌス~1436-1476 ドイツの天文学者 11歳の時ライプツィヒの大学に入った。ハンガリー国王マーチ…
鉄道の誕生 (創元世界史ライブラリー) 湯沢氏は比較経営史の研究家。本書では蒸気機関導入以前の初期鉄道に遡り、本格的鉄道登場の背景とプロセス、さらにその経済社会へのインパクトを経済史・経営史的観点から考察し、鉄道誕生の秘密とその意味を明らかに…
ヨーロッパ年表を見ると9世紀から18世紀まで「神聖ローマ帝国」が横たわる。 神聖ローマ帝国 (講談社現代新書) 菊地氏はオーストリア文学の研究家。本書帯より「この国にフランスは嫉妬し、イタリアは畏怖し、教皇は愛し、そして憎んだ。」 なにゆえに「神聖…
人類とカビの歴史 闘いと共生と (朝日選書) 浜田氏は食品とカビの関係を研究。 「 人類より遥か古く、10億年前にカビは地球上に誕生し、人類はその多大な恩恵を被ってきた。いわば、カビと人は共存関係にある。」 微生物とカビとの関係 微生物とは、目に見え…
ケプラーとガリレイ: 書簡が明かす天才たちの素顔 パドヴァ氏はドイツのサイエンスライター。本書は理論家とケプラーと実践家のガリレオが対比されて描かれている。 ガリレイは成功したコンサルタントだった ガリレイはこの時パドヴァ大学の数学の教授だった…
グーテンベルクの謎―活字メディアの誕生とその後 高宮氏は中世英文学の研究家。慶應HUMIプロジェクトを担当。 「手書きから活字印刷へ-書物の大量生産を実現した15世紀ドイツの発明家グーテンベルクとは何者だったか.その美しい「聖書」はどのように生まれ…
「私たちの世界」がキリスト教になったとき――コンスタンティヌスという男 ヴェーヌ氏は古代ローマ史の研究家。「ヨーロッパ世界の根は、キリスト教にはない。ローマ史の碩学が、コンスタンティヌスによる国教化という「起源」の物語を書き直す。」 西暦312年…
漢字伝来 (岩波新書) 大島氏は言語学の研究家、 「およそ二〇〇〇年前にやってきた中国生まれの漢字を、言語構造の異なる日本語の中にどのように取り入れたのだろうか。」 漢字は「表語文字」、漢字の三要素~形・音・義 漢字は、その一字一字が語(word)を表…
アンドレ・グルスキー展でスーパーカミオカンデの写真を見た。 見どころ | ANDREAS GURSKY | アンドレアス・グルスキー展 高さ41.4m、直径39.3mの円筒形タンク(超純水が50,000トン)、50㎝径の光電倍増管(光を電気に変えるもの)が12,000本取りつけられて…
Wikiによるローマ帝国の説明 イタリア半島の小さな都市から出発したローマ帝国はBC27年アウグストゥス初代ローマ皇帝誕生を経て、「地中海にまたがる領域国家」へと発展し、更に東西に地域が拡大した後AC476年の西ローマ帝国滅亡までの期間を表す言葉。 新・…
ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト: 最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) シュービン氏は個体生物学・解剖学の研究家。「ひじがあって腕立て伏せのできる魚、ティクターリクの化石を発見」の経緯が本人により明かされ…
100のモノが語る世界の歴史1: 文明の誕生 (筑摩選書) ニール・マクレガー氏は大英博物館館長。「大英博物館の所蔵する世界の至宝から精選された百点でたどる人類のあゆみ。 」 「クロイソスのように金持ちだ。」 Wikiによれば現代ヨーロッパ系の言語では…
アーネスト・ラザフォード―原子の宇宙の核心へ (オックスフォード 科学の肖像) 本書は原子物理学の父と呼ばれるラザフォード(1908年ノーベル化学賞受賞)の評伝、ラザフォードがケンブリッジ・キャヴェンディッシュ研究所所長として核分裂に取り組んだ経緯に…
まど・みちおさん死去、戦後代表する童謡詩人104歳 (カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース ぞうさんの作詩で知られるまど・みちおさんが亡くなられた。 科学者が人間であること (岩波新書) 中村氏はJT生命誌研究館館長、「ぞうさん」で分子生物学…