毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

ペガスス座51番星の存在を知っていますか?~パラダイムシフトを実感する為に

 

ペガスス座51番星は、地球から50.1光年の距離にある太陽に似た恒星。地球から見るとペガスス座の四辺形の近くに位置する。1995106日、太陽外の惑星の存在が初めて確認された。

ペガスス座51番星 - Wikipedia

物質の宇宙史―ビッグバンから太陽系まで

青木氏は国立天文台天文学の研究者

 

 

 

 

 

 

太陽に最も近い恒星までの距離は約4.3光年、約40㎞です。仮に、太陽系をこの距離から眺めてみたとしましょう。太陽は夜空に輝くもっとも明るい恒星のひとつとして見えるはずです。そのかたわらに、太陽の一億分の一以下の明るさで木星が回っています。(地球はもっと暗く、しかも太陽のより近くを回っています『ので更に発見が難しい』)

 

しかし惑星はただ恒星のまわりを回っているだけではありません。重力をおよぼして、中心の恒星をわずかながら揺さぶるります。木星によって揺さぶられる対応の運動は距離にして50万キロメートルほどで、これは太陽と地球の距離の約300分の一に相当します。

(185ページ)

 

惑星そのものが見えなくても恒星の動きからその存在がわからないか?

 

1995年、この方法によってペガスス座51番星という太陽によく似た恒星に惑星が存在することが確認されました。星の運動に明確な周期運動が確認されたのです。その周期はわずか4日あまり、この星の運動から割り出された惑星の質量は木星の約半分で、中心星からわずか750万キロメートル(太陽と地球の距離の約20分の一)のところを高速出回っている事がわかりました。(中略)以来続々と惑星系の発見が報告され、2003年までに約120個の恒星の周りに、惑星が存在することが確認されています。

 

 
惑星の存在は宇宙では珍しくない

 

地動説が認められ、地球が太陽をまわる惑星である事がわかってから数百年になります。その間人類は、惑星系といえば私たちの太陽系しか知りませんでした。20世紀になって、他の恒星のまわりに惑星系の存在が確認された事は、宇宙の中の地球や人類の位置を知る上で、たいへん意義深いことです。(182-186ページより再構成)

 

 
現代天文学の重要課題

 

太陽系以外の惑星の直接的な観測計画が本格的に検討、その目的の一つは地球外生命の探索である。今や宇宙生命の探索はロジックに基づく計画が考えられる時期を迎えたという事である。

 

 

 

蛇足

 

2014年の今日、私はペガスス座51番星の存在を知り、パラダイムシフトを実感。