美術
一六世紀文化革命 1 山本氏は科学史の研究家、16世紀、活版印刷は教会によるキリスト教の独占を打破した。そしてそれは他の業界にも広がっていった。(2007) 16世紀文化革命 中世における科学と技術の断絶状況を打ち破ったのは、芸術家や職人・技術者そして外…
現代美術コレクター (講談社現代新書) 高橋氏は精神科医、1997年から現代美術の収集を始め、全国でコレクション展を毎年開催するほどの重要なコレクションを築き上げる。(2016) なぜ人は美を求めるのか? 人類は類的存在だと言われている。これは単独でし…
食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む (光文社新書) 宮下氏は西洋美術史の研究家、中世にキリスト教によって食事に神聖な意味が与えられると、食事の情景が美術の中心を占めるにいたる。(2007) 最後の晩餐 キリストの伸ばした左手の先には丸いパンが見…
ウォーホルの芸術~20世紀を映した鏡~ (光文社新書) 宮下氏は美術史の研究家、20世紀を代表する美術家であるアンディ・ウォーホル(1928-1987)は、なぜ缶詰を描いたのか?(2010) ポップアート 缶詰は19世紀初頭にフランスで発明され、19世紀末にアメリ…
印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350) 中野氏は西洋文化史の研究家、19世紀後半のフランス。時代は産業革命の進展にともない、政治・経済・文化ともに劇的な変動の只中にありました。文化の面で特筆すべきは、「印象派」…
印象派はこうして世界を征服した フック氏は美術オークションの競売人、世界中で最も人気のある美術、それが印象派であることはまちがいない。十九世紀の誕生時には人々の嘲笑を浴びたというのに、わずか百数十年の間になぜこれほどダイナミックな変化が生じ…
遠近法(パース)がわかれば絵画がわかる (光文社新書) 布施氏は美術批評家、物体の重なり、色彩の重なり、陰影の重なり、線がもたらす錯覚……。 多様な「遠近法」は、私たちに奥深い二次元・三次元の世界を見せてくれる。 (2016) 絵画の特徴とは何か? 20世…
美術館の舞台裏: 魅せる展覧会を作るには (ちくま新書) 高橋氏は三菱1号館美術館の館長、展覧会開催から美術品を巡る事件、学芸員の仕事……新しい美術の殿堂の姿!(2015) 美術館の起源 歴史を遡ってみると、人々が大切にした宝物はけっしてアカデミックな視…
ヒトはなぜ絵を描くのか――芸術認知科学への招待 (岩波科学ライブラリー) 齎藤氏は芸術認知科学の研究家、キーワードは「想像」と「創造」。旧石器時代の洞窟壁画を出発点に、脳の機能や言語の獲得など、進化と発達の視点から考察する。(2014) なぜ描くのか…
ユダヤ人と近代美術 (光文社新書) 圀府寺氏は西洋美術史の研究家。 あなたはいかなる像も造ってはならない(「出エジプト記」:4-5)――。 ユダヤ教では偶像崇拝が厳しく禁じられていた。 しかし、啓蒙主義思想が浸透しはじめた19世紀以降、ユダヤ人の画家や彫刻…
日本人にとって美しさとは何か (単行本) 高階氏は西洋美術史の研究家、 大胆なデザイン性、多様な要素を一つ画面に納める構成力、日本独自の美意識を明らかにし、この感性がいかに中国や西洋の文化を受け入れたかを詳らかにする。(2015) 光琳の≪紅白梅図屏…
アートは資本主義の行方を予言する (PHP新書) 山本氏は現代美術の画廊のオーナー、アートの「価値」と「価格」の関係にこそ、モノの値段が決まり、ときにそれが暴騰・暴落する資本主義の本質が隠されている。(2015) 絵画とは 絵画の値段というのはあってない…
ヒトはなぜ絵を描くのか 中原 佑介(1931年- 2011年)は、日本の美術評論家。ラスコーやアルタミラ等の洞窟画をめぐり、その壮大な謎に挑む。(2001) ショーヴェ洞窟 フランス南部ア付近にある洞窟。最古と思われる約3万2000年前の洞窟壁画であるショーヴェ…
アート鑑賞、超入門! 7つの視点 (集英社新書) 藤田氏はアートライター、本書は、アートを「見る」ことに焦点を当て、7つのポイントから芸術作品へのアプローチを説き明かす。(2015) 左手の窓のガラスは割れている フェルメールの「牛乳を注ぐ女」を素材にし…
目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書) 伊藤氏は美学と現代アートが専門、私たちが最も頼っている視覚という感覚を取り除いてみると、身体は、そして世界の捉え方はどうなるのか――? 目の見えない人の「見方」に迫りながら、「見る」ことその…
文明探偵の冒険 今は時代の節目なのか (講談社現代新書) 科学の限界から歴史の本質まで。この時代が特別な「時代の節目」なのか、あるいはどういう意味で「時代の節目」なのか?(2015) 科学は既に地球を覆い尽くし我々は科学から逃れる事ができず、所与の…
文明探偵の冒険 今は時代の節目なのか (講談社現代新書) 科学の限界から歴史の本質まで。この時代が特別な「時代の節目」なのか、あるいはどういう意味で「時代の節目」なのか?(2015) 科学は既に地球を覆い尽くし我々は科学から逃れる事ができず、所与の…
岡本 太郎(1911-1996)が亡くなる3年前に書き残した。(1988年刊) 25歳のパリ ある夕方、ぼくはカフェのテラスにいた。一人で座って、絶望的な気持ちで街路を見つめていた。うすい夕陽が斜めのさし込んでいた。「安全な道をとるか、危険な道をとるか、だ」・…
増補 日本美術を見る眼 東と西の出会い (岩波現代文庫) 高階氏は西洋美術史の研究家、西洋とは違う日本独特の美学とは何か?2009年刊(1991年単行の文庫化) 伊勢神宮は20年ごとに新築を繰り返す 伊勢神は20年毎に従前と変わらないデザインで全ての社殿を造り替…
博物館へ行こう (岩波ジュニア新書) 木下氏は東京国立博物館の展示デザイナー、目指すのは「記念撮影したくなる展示風景」。2007年刊 日本で最初の彫刻(1893) 江戸時代までの日本には、たくさんの屏風や掛軸があり、また浮世絵版画などの庶民でも愉しめる…
ヘンな日本美術史 山口氏は画家、終生 「こけつまろびつ」の破綻ぶりで疾走した雪舟のすごさ。2012年刊 雪舟の恵可断臂図(1532) 恵可断臂図をみた時にまず思ったのは、この絵の「莫迦っぽさ」というのはどこからくるのあろうと云う事です。「莫迦っぽさ」な…