2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧
イベリコ豚を買いに 野地/秩嘉氏~ 1957年、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。出版社勤務などを経てノンフィクション作家に。 幻の豚を追ってスペインへ!現地で明かされた驚くべき事実の数々…。4年にわたる徹底取材!傑作「食ノンフィクション」。 イベリコ…
「知」の欺瞞――ポストモダン思想における科学の濫用 (岩波現代文庫) 科学をめぐるポストモダンの「言説」の一部が「当世流行馬鹿噺」に過ぎないことを示し、欧米で激論をよんだ告発の書。 本書の著者によるソーカル事件に端を発する 数学・科学用語を権威付…
竹取物語 『竹取物語』は、日本最古の物語と伝えられ、「物語の祖(おや)」とも言われる。遅くとも平安時代初期の10世紀半ばまでには成立したとされ、かな(元は漢文)によって書かれた最初期の物語の一つである。「竹取の翁(おきな)」によって光り輝く竹…
14歳からの哲学 考えるための教科書 人生に意味はあるか? 人は、物質宇宙、星々が永遠に生成消滅を繰り返しているということに、意味や理由があるとはほとんど思わない。でも、それなら、地球という惑星になぜか存在し、生まれたり死んだりを繰り返している…
現代物理学の父ニールス・ボーア―開かれた研究所から開かれた世界へ (中公新書) ニールス・ボーア(1885-1962) デンマークの理論物理学者]。量子論の育ての親として、前期量子論の展開を指導、量子力学の確立に大いに貢献した。 分裂反応とは、不安定核(重…
エネルギーと公正 イヴァン・イリイチ1926 - 2002)は、オーストリア、ウィーン生まれの哲学者、社会評論家、文明批評家である。現代産業社会批判で知られる。 第1章エネルギーの公正:エネルギー危機とはエネルギー過剰による社会的非効率が本質 社会が崩壊…
エネルギーと公正 イヴァン・イリイチ1926 - 2002)は、オーストリア、ウィーン生まれの哲学者、社会評論家、文明批評家である。現代産業社会批判で知られる。 第1章エネルギーの公正:エネルギー危機とはエネルギー過剰による社会的非効率が本質 社会が崩壊…
100のモノが語る世界の歴史〈3〉近代への道 (筑摩選書) 物には固有の来歴がある。その痕跡を子細に見てゆくと、歴史の知られざる一面が現れる。大英博物館の所蔵する世界の至宝から精選された百点でたどる人類のあゆみ。 本書を取り上げるのは2回目 世界で一…
「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代 (講談社現代新書) 山竹氏は哲学・心理学の研究家。本書は2011年の発刊。 当時の帯より、 「『空虚な承認ゲーム』をどう抜け出すか。その『答え』ならぬ『考え方』を教える本書は、規範喪失の時代における希望の書で…
イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ 本書は『イノベーションのジレンマ』をはじめ、多数の名著を著した技術経営の大家クレイトン・クリステンセンが、これまで自身が教えてきた経営戦略を人生訓に落としこんで語る1…
世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書) 現在の世界を覆う資本=ネーション=国家という結合体。この構造を交換様式から解明しつつ、それを超える方法を「世界共和国」への道として探っていく。 資本=ネーション=国家という結合体 近代の国民国…
世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書) 現在の世界を覆う資本=ネーション=国家という結合体。この構造を交換様式から解明しつつ、それを超える方法を「世界共和国」への道として探っていく。 資本=ネーション=国家という結合体 近代の国民国…
物を売るバカ売れない時代の新しい商品の売り方 (ワンテーマ21) 川上氏は「ストーリーブランディング」というコンセプトを提唱するマーケティングの実務家。 物語を発見する 20世紀初頭、アメリカで大活躍したコピーライター、クロード・ホプキンスが、ある…
雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史肥満の原因は何か?健康にも環境にも悪いものでさえ食べてしまう雑食動物の人間は何を食べるべきなのか。その答えを求めて、ファストフード、オーガニックフード、スローフードの食物連鎖を追う旅が始まる。全米…
アメリカン・ドリームという悪夢―建国神話の偽善と二つの原罪 藤永茂氏は1926年生まれの量子化学の研究者。本書は2010年の出版、はじめにより、「世界史の視点から、2世紀前に始まった「アメリカ」という試みそのものが一つの巨大な間違いではなかったどうか…
歴史を変えた火山噴火―自然災害の環境史 (世界史の鏡 環境) 石史は環境史の研究家。 最大クラスの噴火は最低8回 人類の生存まで危ぶまれた約73000年前のインドネシアのトバ噴火であろう。更に、世界的に飢饉や文明崩壊、政治社会の動揺を招いた535年のナゾの…
大人のための「数学・物理」再入門 (幻冬舎実用書―芽がでるシリーズ) 吉田氏は物理に関する著作が多い、2004年の刊行。 物理学者による「ゲームの発見」のストーリー 物理学者は、大自然をどのように考えるのだろか?自然を観察し、そこから経験的な法則を見…
文庫 思考する機械コンピュータ (草思社文庫) ヒリス氏は進化論的コンピュータ、人工ニューロン、超並列コンピュータの第一人者。著者が歩んできた道をたどりながら、コンピュータの可能性を解き明かした名著。原著は1998年 発刊。 239ページ 視覚に関するサ…
錬金術 (中公文庫) 故 吉田 光邦氏は科学技術史の研究家。本書は1963年刊行を文庫化したもの。 「東西の錬金術の諸相を紹介し、そこに見出される魔術的思考と近代科学精神の萌芽を検討する。」 P88ページ唐の皇帝が愛用した丹薬には水銀、砒素、、、 唐の時…
友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学 ダンパー氏は認知・進化人類学の研究者、2011年刊行。 ダンパー数~ひとりひとりをきちんと認識できるのは150人前後の集団まで 人間以外の霊長類では、集団サイズと新皮質の大きさが比例することがわかっ…
ネットで「つながる」ことの耐えられない軽さ 藤原氏は作家、『全世界で、500年に一度の「ことば」の大転換期が始まっている。「書きことば」に変わる「ネットことば」が人間の思考の根本を変える! 』 ネット上のことば ネット上のことばはモノ化(たとえば…
魚で始まる世界史: ニシンとタラとヨーロッパ (平凡社新書) 越智氏はシェイクスピアとアメリカ社会が専門。「十八世紀農業革命以前、西洋の食の中心は肉ではなく魚であり、中世盛期のキリスト教社会では、一年の半分を魚を食べて過ごした。」 P96オランダの…
宇宙旅行はエレベーターで SF 小説やアニメに登場する宇宙エレベーター(軌道エレベーター)は、SF の中だけの夢物語だと思われてきました。本書は2013年刊行。 宇宙エレベーターとは 宇宙からケーブルを垂らし、それを地球まで伸ばす。ケーブルは角運動量(あ…
新世代努力論 「恵まれた世代」は判ってない。これがぼくらの価値観だ。 ブロガー、イケダハヤト氏による86世代(現在20代後半)の世代論。 本書は世代論の枠を越えて資本主義の世界でどうやって生きるかを考えさせてくれる。 「アラフォー」世代以上の人々の…
パンドラの種 農耕文明が開け放った災いの箱 ウェルズ氏は考古学と遺伝子工学の成果に基づき、文化人類学を研究。本書では農耕が人類に何をもたらしたのか、主に負の側面から説明する。 P244狩猟採集は「多くの要素と多様なスキル」を誇る 我々は幸福な農耕…
パンドラの種 農耕文明が開け放った災いの箱 ウェルズ氏は考古学と遺伝子工学の成果に基づき、文化人類学を研究。本書では農耕が人類に何をもたらしたのか、主に負の側面から説明する。 P244狩猟採集は「多くの要素と多様なスキル」を誇る 我々は幸福な農耕…
2035年 火星地球化計画 (角川ソフィア文庫) 竹内氏はサイエンスライター、単行本は2004年、文庫は2011年の出版。10年前に30年後の火星を書いた。 テラフォーミングとは 惑星工学の一つ。特に地球外惑星環境の許容範囲を高めて、生命を維持できるように持…
いま生きる「資本論」 資本主義という価値観からの脱出 この講座(本)で「資本論」を読んでいくことでわれわれが具体的に何を学ぼうとしているかというと、「今の価値値からの脱出です。」お金を稼いで株式時価総額を世界一にする。隣のやつよりも自分の賃…
魔女狩り (岩波新書) 森島恒雄(1903‐87)専攻は科学思想史。本書は1970年に執筆。 現在の最終版は何版になっているのであろうか?「古典」である。 魔女狩りは1400~1600年ルネッサンスの時代 西欧キリスト教国を「魔女狩り」が荒れ狂ったのは、ルネサンスの…
あなたのなかの宇宙:生物の体に記された宇宙全史 シュービン氏はこのブログでも2014年3月取り上げさせて貰った『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト』の著者、古生物学者。 魚と陸生生物の中間生物、その化石がどうやって発見されたか?セレンビリティの成功原理…