毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

TVキャスターが言葉にこだわる理由~『 キャスターという仕事』国谷裕子氏(2017)

キャスターという仕事 (岩波新書) 日本のジャーナリズムに新しい風を吹き込んだ“クローズアップ現代”。真摯に、そして果敢に、自分の言葉で世に問いかけ続けてきたキャスターが、二三年にわたる挑戦の日々を語る。(2017) クローズアップ現代 (クローズア…

現代の旅人から、30世紀の旅人へのメッセージ~『ブルーウォーター・ストーリー―たった一人、ヨットで南極に挑んだ日本人』片岡佳哉死(2015)

ブルーウォーター・ストーリー―たった一人、ヨットで南極に挑んだ日本人 全長7.5メートルという小さなヨットで 、命がけの航海をしていた若者がいた。(2015) 未知の惑星を旅する 1年のうち330日が雨降りという、チリ多島海の中部地域。島々は不気味な濃い…

牛丼に肉と玉ねぎしか入っていない訳~『吉野家 ~もっと挑戦しろ! もっと恥をかけ!』安部修仁氏(2016)

吉野家 ~もっと挑戦しろ! もっと恥をかけ! 吉野家人生45年余りの安部会長の挑戦し、乗り越える人生、そして安部会長がオヤジと慕った松田氏をはじめとする先人の教えを吉野家のDNAとして今に、そして未来に引き継ごうとする安部会長の強い意志がこめられてい…

世界的な仕事は小さなチームでも実現できる!~『小さなチーム、大きな仕事 働き方の新しいスタンダード 』Jフリード氏×Dハンソン氏(2016)

小さなチーム、大きな仕事 働き方の新しいスタンダード (ハヤカワ文庫NF) 大きな仕事は小さなチームでも実現できる。(2016) 小さなチームの成し遂げたこと 僕たちは会社を大きくせずに、小さな企業やグループが楽に仕事できるようなソフトウェアを開発して…

今更ながら、Googleは知識に価格メカニズムを導入していた~『知の進化論 百科全書・グーグル・人工知能』野口悠紀雄氏(2017)

知の進化論 百科全書・グーグル・人工知能 (朝日新書) 知識と情報の拡散は、この世界のあり方をどのように変えてきたか? インターネットは検索できる グーグルの方法は、そのページにリンクするサイトの数によってページを評価するものです。・・・引用文献…

進化論と経済政策、どちらの議論もどうして収斂しないのか?~『進化論の最前線』池田清彦氏(2017)

進化論の最前線 (インターナショナル新書) 池田氏は構造主義生物学の研究家、進化論はどこまで説明できるか?(2017) ネオダーウィニズムの限界 ネオダーウィニズムという学説の大きな柱は「突然変異」と「自然選択」ですが、遺伝子にどれほどの変異が起こ…

still lifeの意味を知っていますか?~『美術の誘惑』宮下 規矩朗氏(2015)

〈オールカラー版〉 (光文社新書) 宮下氏は美術史家、美術は政治経済と深く関わり、生老病死を彩り、人の欲望や理想を反映する―。(2015) 木苺の籠 近寄ると絵の具の盛り上がりや粗い筆触が目立つばかりで、とくに訴えかける力はないが、見てみるとしみじみ…

人間にしかできないことは何か?~『人工知能の核心』羽生善治氏(2017)

人工知能の核心 (NHK出版新書) 羽生氏は棋士、 電王戦を中心としたコンピュータ将棋と人間の棋士の間で起きている様々な事象が、今後、人口知能が社会で応用されていくときに想定される事態を先取りしているように思えることです。(35ページ) 人口知能の特…

リーダーは誰にでもできる~『僕が「プロ経営者」になれた理由 変革のリーダーは「情熱×戦略」』樋口泰行氏

僕が「プロ経営者」になれた理由 変革のリーダーは「情熱×戦略」 HPとコンパックの統合を実行し、危機のダイエーを活性化させ、マイクロソフト日本法人の変革をリードした。自分と組織の「殻の破りかた」(2016) リーダーは誰でもできる 経営のプロや変革の…

リーダー何のために後ろを振り返えるのか?~『伸びる会社は「これ」をやらない!』安藤広大氏

伸びる会社は「これ」をやらない! 安藤氏は組織コンサルタント、「経営者が進んで現場に入り、現場の意見を吸い上げる」「こうした手法で、実際に組織の生産性や効率は上がらない(2017年) リーダーとしての社長の間違い 社員から好かれるために、社員の要…

会社の本質とは何か?~『リモートチームでうまくいく マネジメントの〝常識〟を変える新しいワークスタイル』倉貫 義人氏(2015)

リモートチームでうまくいく マネジメントの〝常識〟を変える新しいワークスタイル オフィスに通勤しなくても働くことのできる「リモートワーク」。(2015) 会社やチームに所属する人たちでも、好きな場所に住んで、通勤しないでも働けるようなワークスタイ…

誰も、組織を100%所有してはいけない~『 歴史からの発想―停滞と拘束からいかに脱するか 』堺屋太一氏(2004)

歴史からの発想―停滞と拘束からいかに脱するか (日経ビジネス人文庫) 堺屋氏は経済官僚出身の作家、中国史に学ぶ「勝てる組織」の作り方(単行は1983年、文庫は2004) モンゴル帝国 モンゴル帝国の出現は、世界史上、おそらく最大の大事件であろう。この帝国…

未来の記憶を作るには、、~『シナリオ・シンキング―不確実な未来への「構え」を創る思考法』西村 行功氏(2003)

シナリオ・シンキング―不確実な未来への「構え」を創る思考法 基礎となるシナリオ思考法、すなわちクリエイティブ・シンキングとロジカル・シンキングを統合した思考法が具体的によくわかる。(2003) 未来は不確実 環境は常に変化を続け、時に大きく不連続…