自分の視点を発見する方法!~『僕は写真の楽しさを全力で伝えたい!』青山裕企氏(2012)
青山氏は写真家、 センスがなくても、技術がなくても、カッコ悪くても、お金がなくても、テーマがなくても、ピントが合わなくても、一眼レフじゃなくても、シャッターを押せば人生は最高にカラフルになる。(2012)
ユカイハンズ
僕は20歳のときから、友達や出会った人たちにジャンプをしてもらって、その姿を撮影しています。
撮影現場は、いつも笑顔に包まれています。
テンションあがっています。
僕の企みを通して、みんなが楽しくなってくれたとしたらーそれだけで充分に、僕は満足なのです。(12ページ)
自分のものの見方を発見する
・とりあえず、なんでも写真にとってみる
・撮った写真を眺めてみる
・新しい“僕の眼”に気づく
・次はこんなふうに撮ってみたいと企む
・また写真を撮りにいく
このようなサイクルを通して、写真は僕に、自分なりの「ものの見方」を教えてくれました。
写真には視点がある
どんなにカメラが進歩しても、撮った写真は、撮る人によって必ず違ってくるからです。同じ写真というのは絶対にない。・・・たとえば、みんなで同じ場所から同じ人を撮りましょう、というときに、素敵な笑顔を撮ろうとする人や、あくまで自然な仕草を撮ろうとする人、私みたいにジャンプさせて撮ろうとする人、視点はそれぞれ。・・・その写りこんでいる「自分の視点」を、一度見直してみる。まさに自己分析ですね。
眼の癖
「視点(ものの見方)」は、「眼の癖」と言ってもいいでしょう。・・・あなたは特にどこを強く見続けたのか?そこに“癖”が表れるんです。・・・癖は無自覚だから癖なんです。ですが、分析することによって徐々にわかってくる。すると。「じゃあ次はこんなふうに撮ってみようかな?」などと考えながら、写真を撮るようになる。・・・すると自分らしさが強く出た写真を意識的に撮れるようもなっていきます。これが、プロでいうところの「作品」ですね。あなたにも、自分の作品が撮れるようになるんですよ!(50ページ)
僕は写真の楽しさを全力で伝えたい
青山氏は写真は自分の視点を表しているという。写真を撮り、その写真の中から自分の視点を発見する、自分の視点を意識して写真を撮る、この繰り返しによって自分の「作品」が出来上がっていく。
写真家が何を考えながら撮っているのか?どうやって作品が誕生していくのか、を知る。逆に観る側は写真から写真家の視点を見つける。写真の楽しみ方を知った。
蛇足
今や、「ピンボケ写真を撮る方が難しい」(44ページ)
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