コップ1杯の水の重さを実感した事がありますか?~29年間プロ野球で圧倒的な結果を出した工藤公康氏に学ぶ
工藤 公康氏は29年年間のプロ野球の投手生活を終えた、野球解説者。
29年間、プロ野球の第一線で活躍。224勝を挙げるとともに、常勝・西武ライオンズのエースとして、弱小ダイエーホークスを日本一に引き上げた立役者として、計11回の日本一を経験した「優勝請負人」が、自らの経験の中でつかんだ、個人もチームも成長し、結果を残し続けるための極意を伝授する。
孤独を恐れない力
孤独になることで、いや、孤独になるからこそ、自分に必要な解決策を絞り出したり、ひねり出したりすることができる。孤独には自分の成長を生み出す力が潜んでいます。ぜひ孤独を武器にしてください。(46ページ)
無駄な時間が「自己投資の時間」に変わる時
喫茶店などで水を飲むときも野球のことを考えます。コップの持ち方が野球のボールの持ち方につながるからです。
水が入っているコップを手にする時、誰もがその重さに応じて、そっと持つはずです。それが3kgの鉄球を持つとなれば、重たい分だけ、ギュッと強く握るようになります。さて持つものが野球のボール(約140g)となると、どうなるか。重さはコップ程度なのに鉄球のときのようにギュッと握ってしまう人が多い。実は重さに応じてそっと軽く持つのが正解です。そのほうが力の使い方として正しく、回転のいい質の高いボールを投げられます。(109ページ)
常に周囲との関係性を考え続けていた
現役を引退するまでの29年間は、遊んでいてもお酒を飲んでいても、野球のことが頭の中から完全に消えることは一度もありませんでした。(115ページ)
現役時代、僕は4球団を渡り歩きましたが、どのチームでも心がけたのは、「監督が自分に何を求めているのか?」という役割をしっかり認識をして、その期待に応える事」でした。(173ページ)
Kochoの考えた事~孤独とは自分以外の部分の事
孤独とは自分だけの論理を突き詰める事ではない。孤独とは一人静かに自分を取り巻く世界を見つめる事である。コップ一杯の水から世界を見つめる。考え続ける事は同じ事を同じ様にやり続ける事ではない。変化の中で自分の役割を認識する事である。その為には自ら環境を変える事も必要であろう。変えないのは考え続けるという覚悟、一杯のコップを見て考え続けた事。
蛇足
コップ一杯の水、自分以外の部分と自分との関係を考える事。