ギュゲスの指輪、又の名をドラえもんの「透明マント」を知っていますか~これで皆を幸せにする方法を考える。
バジーニ氏はイギリスの哲学雑誌の編集者。「古代ギリシャの時代から哲学者たちは「思考実験」を“考えるためのシミュレーション・ツール”として用いてきました。」
ギュゲスの指輪(Wiki)
ギュゲスの指輪の話は、プラトンの著作『国家』(ポリテイア)に記されている。ギュゲスという羊飼いは、あるとき地震によって開かれた洞窟に入り、青銅の馬をみつけた。馬の体の空洞には金の指輪を付けた死体があった。この指輪は玉受けを内側に回すと周囲から姿が見えなくなり、外側に回すと見えるようになるという不思議な力をもっていた。ギュゲスは王に家畜の様子を報告する使者の一人となって宮殿に入り、王妃に近づいて姦通した。それから二人で密謀して王を殺し、王位を簒奪した。ギュゲスは豪富によってギリシャ人によく知られたクロイソス王の先祖である。
プラトンの兄グラウコンは、誰にも知られず不正を行なうことができる場合に、ギュゲスのように不正を行なって栄華を極める人と、正義を貫いて何も得ない人と、どちらが良い人生を送ったと言えるのかとソクラテスに質問した。ソクラテスの(あるいはプラトンの)答えは、不正に身を委ねるのは、自らを精神の中の醜く汚れた部分の奴隷にすることであり、外的な状況がどうあろうとその状態はみじめだというものであった。
ギュゲスの指輪は人の道徳性を測る
ギュゲスの指輪は、道徳性を試すものとして捉えてしまいがちだ。つまり周囲からみられない事を利用してどんな行動をとるかによって、その人の本当の道徳性がわかる、ということだ。(中略)今自分がどのくらい道徳的かを知るには、一定期間、自由に使える指輪があればどうするかを考えてみるといいかもしれない。(163ページ)
指輪をはめて女子更衣室を覗き見してしまうと想像
自分が純粋に間違いだと信じていることと、単に慣習や評判や臆病さから行動に移さずにいるだけの違いがはっきりする。見せかけの価値観を剥がせば、ひとりひとりが持つ道徳性の本質が露になる。もしかしたら、後に残るのは悲しいほど薄っぺらなものかもしれない。(164ページ)
ギュゲスの指輪を使って世界を良くするにはどうすればいいか?
ギュゲスの指輪を使って世界を良くする事ができるか?自分の欲望を満たすだけであればどこまで行っても薄っぺらな本質でしかない。ギュゲスの指輪を使って世の中を本当に良くできるか?子供の頃から透明人間になったら何をする?と考えるのは楽しい空想であった。ドラえもんの道具には「透明マント」もある。これを使って本当に皆の為になる事ができるか?何を変えたら皆の為になるか?これはもはや楽しい空想ではなく、頭から湯気の出る難問かもしれな
ドラえもん100展⑥ 桃源台駅徒歩一分 特設会場 また10人 No61〜70 - 日々ふさおまき
蛇足
世の中にとって本当にいい事はギュゲスの指輪が無くとも実現できる。