2016-01-01から1年間の記事一覧
リフレが日本経済を復活させる なぜデフレは貨幣現象なのか、なぜ金融政策によってデフレから脱却できるのか、なぜその過程で生産と雇用が増大するのか?(2013) デフレの本質~浜田宏一氏 長期的に見れば、ミダス王の物語が示すように、黄金ないしお金は私…
聴衆の誕生 - ポスト・モダン時代の音楽文化 (中公文庫) 渡辺氏は文化資源学の研究家、クラシック音楽はいつから静かに真面目に聴くものになったのか?(単行は1989、文庫は2012) 18世紀の演奏会 18世紀の演奏会は、基本的に社交の場であった。そこには音楽…
空気を読んではいけない (幻冬舎単行本) 青木氏は現役の格闘家、 中学柔道部では補欠だった青木真也が、日本を代表する格闘家になれたのには理由がある。(2016) 欲望を整理する 僕みたいな才能に恵まれていない人間が一流を目指すのであれば、生活から贅肉…
人口と日本経済 - 長寿、イノベーション、経済成長 (中公新書) 吉川氏はマクロ経済学の研究家、人口減少が進み、働き手が減っていく日本。もはや衰退は不可避?そんな思い込みに対し、長く人口問題と格闘してきた経済学は「否」を突きつける。(2016) CPIで…
人生の教養が身につく名言集 (単行本) 出口氏は経営者・書評家、ビジネス界随一の読書家が、古今東西の名作、名著の中から「人生の教養が身につく名言」を一挙紹介!(2016) 世界経営計画 この言葉は私の造語ですが、要するに人間は「自分の周囲の世界をより…
3つの循環と文明論の科学―人類の未来を大切に思うあなたのためのリベラルアーツ 岸田氏の研究テーマは(古い順に)素粒子物理学・原子核物理学・科学コミュニケーション、人類は成長し続けられるのか? 本書のテーマ 人類は、「物質・エネルギー」「産業」「…
通貨の日本史 - 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで (中公新書) 高木氏は日本の通貨史の研究家、どうして中世日本は中国の通貨を使ったのか?(2016) 中世日本では中国の銭が使われる 12世紀から16世紀までの中世日本社会は、外国の青銅貨、主に中国産の銭…
戦争の社会学 はじめての軍事・戦争入門 (光文社新書) 人類はこれまで、戦争とともに歩んできた。戦争を、社会のなかのノーマルな出来事として、みつめよう。(2016) 弩(いしゆみ)とは (弩は)、いたを束ねて合とし、弾力をもたせ弓に整形し、両手で弦を…
〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史 (講談社現代新書) 玉木氏はヨーロッパ近代史の研究家、 17世紀オランダの活版印刷、19世紀イギリスの電信、20世紀アメリカの電話――、世界史上のヘゲモニー国家は、情報革命の果実を獲得することで、世界の中核…
〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史 (講談社現代新書) 玉木氏はヨーロッパ近代史の研究家、 17世紀オランダの活版印刷、19世紀イギリスの電信、20世紀アメリカの電話――、世界史上のヘゲモニー国家は、情報革命の果実を獲得することで、世界の中核…
ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃 (講談社現代新書) 小林氏はIT・ライフサイエンスのリサーチャー、私たちの顔、身長、体型、性格、知能、運動能力は望み通りに変えられるか?これらを操作する遺伝子工学や生命科学の分野でいま、過去に例…
夢見られた近代 佐藤氏は評論家、「欧米の夢に適応するための努力を強いられてきた過程」である「近代」、「物語」を通して問う、空虚なる日本の真因。(2008) 内容(「BOOK」データベースより) 私たちの生きた「近代」は、本当の近代だったのか。いま、日…
実践 行動経済学 セイラー氏は行動経済学の研究家、 本書のテーマ「ナッジ」(NUDGE)は、「ヒジで軽く相手をつつくように」、適切な選択を促したり、危険を回避させるしぐさである。 (2009) 我々の限界 限界合理性 物事が複雑になると、(感情で動く我々、…
「なぜ?」から始める現代アート (NHK出版新書) 長谷川氏は東京都現代美術館のチーフキュレーター、現代アートが見せる、「なぜ?」とは何か?(2011) 現代という時代 周囲にある多くの視覚体験は、「なぜ?」を生まなくなってしまったのです。マスメデ…
夢の新エネルギー「人工光合成」とは何か 世界をリードする日本の科学技術 (ブルーバックス) 太陽光と水だけでエネルギーを創り出し、二酸化炭素を再利用する人工光合成とは?(2016) 人類のエネルギー使用量を1とすると 人類が現在使用しているエネルギー…
世界史としての日本史 (小学館新書) 半藤氏と出口氏の対談、「世界のなかの日本」の地位を正確に知ることが、いまの時代を生き抜く最低限の教養なのだ。(2016) 日本特殊論の拠り所は、天皇制 万世一系の王室が千年以上も続いたというのは、確かに世界的に…
さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ 560) 自由と可能性に満ちた「世界」は、むしろ閉ざされつつあると家入氏は警告する。 パソコン通信からSNSを経由し、サーバー事業やプラットフォーム事業、さらに都知事選まで…
君は憲法第8章を読んだか 第8章は「地方自治」を謳いながら、結局は中央政府がすべての権限を握り、中央の意向に従う者だけに目こぼしする歪な政治の論拠となっている。(2016) 地方公共団体とは? 日本という国をより良くするための憲法改正を目指すなら、…
ロケット・ササキ:ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正 大西氏はジャーナリスト、佐々木氏はシャープの技術トップとして半導体の開発競争を仕掛け続け、 日本を世界のエレクトロニクス産業の先頭へ導く。(2016) 電卓登場 激しい開発競争の中で、電…
不確実な未来を生き抜くための「経済史」 (SB新書) 増田氏は証券アナリストの実務家、官製相場、株高、格差拡大……歴史が物語る「資本主義のカラクリ」!(2015) 20世紀はアメリカの金融業の時代 アメリカでハイテク・バブルが絶頂に達した2000年には、なん…
熱狂する「神の国」アメリカ 大統領とキリスト教 (文春新書) 松本氏はバチカン近代史の研究家、キリスト教信者は大統領をどう選んできたか?(2016) アメリカと宗教 アメリカは、キリスト教以外の他宗教を軽視し、そのツケが現在のイスラーム国の台頭という…
増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業 松村氏は国債のトレーダー(運用者)、なぜ、自分たちの生活が、親の世代のようにラクにならないのか?(2016) 世界は成長しない時代へ 世界システムの成…
新訳 フランス革命の省察―「保守主義の父」かく語りき 佐藤氏は評論家、フランス革命は、以後のあらゆる革命の基本になった。だが、その真実は何だったのか?(原書は1790年、新訳は2011年) 金融勢力 フランスの債務が膨れ上がるにつれて、金融を基盤とする…
日本を救ったリフレ派経済学 (日経プレミアシリーズ) 原田氏は”リフレ派”の論客の一人、「現実」を疑う人々が俗説を流し、国民の不安を煽り続ける。(2014) 金融緩和と銀行の利益の関係 日本銀行がインフレターゲット政策を採用し、消費者物価上昇率が2%ま…
<情報参謀 (講談社現代新書) p> 小口氏は情報分析と情報表現のコンサルタント、テレビとネットのメタデータを縦横無尽に駆使した政治情勢分析会議が極秘裏に行われていた。(2016) 政治と情報 私が関与した政治情報分析の現場では、テレビ報道を中心に、日…
世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史 ジョンソン氏はノンフィクション作家、大発明に寄与したのは、ガリレオやエジソンといった偉人だけではない。多くの人が目の前にある問題に懸命に取り組むなかで予想外に生み出されてきたのだ。(2016) 1440…
私はなぜ80歳でエベレストを目指すのか (小学館101新書) 三浦雄一郎は冒険家・スキーヤー、70歳、75歳での登頂に続き、80歳にして3回目のエベレストを目指す。(2013) 80歳でエベレストを登るということ 私にとって、80歳でのエベレスト登頂は、今の人生を…
宇宙からみた生命史 (ちくま新書) 小林氏はアストロバイオロジー(宇宙の視点から生命を研究)の研究家、生命の様々な可能性を考えるのには、もはや地球中心の思考を捨てなければならない。(2016) ヒトは地球を代表する生物か 宇宙から見た場合、地球を代…
日本人だけが知らない「本当の世界史」 (PHP文庫) 倉山氏は憲政史の研究家、ヨーロッパ公法にすぎない国際法とは何か?(2016) ウェストファリア条約 一つは(ローマ教皇および神聖ローマ)帝国からの主権国家の独立、二つは対等な主権国家の並立、三つは教…
138億年の音楽史 (講談社現代新書) 浦久氏は作家、文化芸術プロデューサー、「われわれは、どんな過去にさかのぼっても音楽に出会う」。(2016) クラシック音楽とは クラシック音楽のひとつの定義は、芸術となった音楽である。芸術であろうとした音楽といっ…