毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

あなたも”世界経営計画”に参加できる!!~『人生の教養が身につく名言集』出口治明氏(2016)

人生の教養が身につく名言集 (単行本)

 出口氏は経営者・書評家、ビジネス界随一の読書家が、古今東西の名作、名著の中から「人生の教養が身につく名言」を一挙紹介!(2016)

 

世界経営計画

この言葉は私の造語ですが、要するに人間は「自分の周囲の世界をより生きやすいように変えたい(経営したい)という思い(計画)をもっているということです。

私たちは自分の生きている世界、たとえば、家庭だったり、職場だったり、地域だったり、国だったりをそれなりに理解して生きています。どのような問題があって・・・などなどです。

人間には向上心があるので「ここを変えたい」という部分が必ずあるのです。・・・これがつまり「世界経営計画」(周囲の世界をもっと変えたい、もっとよくしたい)なのです。・・・世界計画において、自分が今のポジションで「できること」を考え、「じゃあ、私はそれを受け持とう」と取り組む。

今の自分ができることに取り組む

ただ、人間は神様ではないので、自分一人ではすべてを変えることはできません。世界経営計画の「メインシステム」を担えるのは神様だけなのです。人間ができることは「サブシステム」を担うこと、つまり自分が今のポジションで担える部分を受け持ち、世界を変えることに貢献していくしか方法はないのです。(51ページ)

愚公、山を移す

本書で出口氏は世界経営計画のサブシステムについて、ことわざを引用する。ことわざ事典によれば「愚公山を移すとは、どんなに困難なことでも辛抱強く努力を続ければ、いつか必ず成し遂げることができるというたとえ。」

我々は自分の周囲に変えたい点がある。それを変えれば世界は必ず少しは良くなる。それには自分がまずは変ることである。このことわざの主人公は90歳の老人、不便な山を動かしたいと思って行動をしたから=自ら変わった、からこそ皇帝が助けてくれた。我々は今という時代からシフトすることはできない。今という時代の中でできることを精一杯やることが精神的な満足につながる。

出口氏の「世界経営計画」は誰でも、何をしても精神的充足感を得る方法があることを教えてくれる。

蛇足

世界経営計画は誰もが参加できる、参加資格は自分が変ること

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