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毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

なぜ人は芸術を崇めるのか?~『芸術崇拝の思想―政教分離とヨーロッパの新しい神』松宮秀治氏(2008)

芸術崇拝の思想―政教分離とヨーロッパの新しい神 芸術崇拝がヨーロッパでいかにして生まれ、どのように広まっていったかを、近代国民国家の政治原理である政教分離とからめて論じていく。(2008) 宗教と芸術の交代 政教分離とは18世紀後半から19世紀にかけて…

500年前の宗教改革は宗教の自由競争を生んでいた~『ロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで 』深井智郎氏(2017)

プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで (中公新書) 1517年に神聖ローマ帝国での修道士マルティン・ルターによる討論の呼びかけは、聖書の解釈を最重要視する思想潮流につながりプロテスタンティズムと呼ばれることになった。(2017) 新プロテスタ…

1970年大阪万博に学ぶ、”偉くない人”がビッグ・プロジェクトを成功させる方法~『歴史の使い方 』堺屋太一氏(2010)

歴史の使い方 (日経ビジネス人文庫 グリーン さ 3-6) 堺屋氏は評論家、よく知られている歴史上の場面を引き合いに出して、歴史の「使い方」を語る。(単行2004、文庫2010) 偉くない人が企てる 日本は、地位が高くもなければ大金持ちでもない人、いわば「偉…

写実絵画は科学として始まった~『 一六世紀文化革命』山本義隆氏

一六世紀文化革命 1 山本氏は科学史の研究家、16世紀、活版印刷は教会によるキリスト教の独占を打破した。そしてそれは他の業界にも広がっていった。(2007) 16世紀文化革命 中世における科学と技術の断絶状況を打ち破ったのは、芸術家や職人・技術者そして外…

誰も、組織を100%所有してはいけない~『 歴史からの発想―停滞と拘束からいかに脱するか 』堺屋太一氏(2004)

歴史からの発想―停滞と拘束からいかに脱するか (日経ビジネス人文庫) 堺屋氏は経済官僚出身の作家、中国史に学ぶ「勝てる組織」の作り方(単行は1983年、文庫は2004) モンゴル帝国 モンゴル帝国の出現は、世界史上、おそらく最大の大事件であろう。この帝国…

来世信仰たるキリスト教と資本主義はどうして共振するのか?~『「棲み分け」の世界史』下田淳氏(2014)

「棲み分け」の世界史―欧米はなぜ覇権を握ったのか (NHKブックス No.1222) 下田氏はドイツ史・ヨーロッパ史の研究家、かつて文明に程遠い周縁の地であったヨーロッパが武力によって世界を支配して以降、国際秩序に変化はない。彼らの飛躍的発展を可能にした…

人類はいつからコンクリートを使っているか?~『 コンクリートなんでも小事典』土木学会関西支部

コンクリートなんでも小事典―固まるしくみから、強さの秘密まで (ブルーバックス) コンクリートは 維持管理をきちんとすれば、構造物を100年もたせることも可能。(2008) コンクリートはなぜ固まるか セメントの原料には、主に石灰石と粘土、そして少量のけ…

250年前、チェス指しロボットが存在していた!?~『 謎のチェス指し人形「ターク」』T・スタンデージ氏(2011)

謎のチェス指し人形「ターク」 スタンデージ氏は作家、1770年、ウィーンで常軌を逸した発明がベールを脱いだ。通称「ターク(トルコ人)」というロボットは、世界第一級のチェスの指し手だった! (2011) チェス指し人形「ターク」の誕生 1769年の秋のある…

実は20世紀、日本はパワーゲームの主役だった~『優位戦思考に学ぶ 大東亜戦争「失敗の本質」』日下公人氏×上島嘉郎氏(2015)

優位戦思考に学ぶ 大東亜戦争「失敗の本質」 大東亜戦争における日本の「失敗の本質」とは何か? それは、「戦争設計のなさ(政治的に何を勝利とするかが不分明)」であったこと。我々はここから何を学ぶか?(2015) 優位戦思考 優位戦は、攻めることも守る…

将来自動車運転は乗馬の様なスポーツに戻るのかもしれない¥~『 サイエンス異人伝 科学が残した「夢の痕跡」』荒俣宏氏(2015)

サイエンス異人伝 科学が残した「夢の痕跡」 (ブルーバックス) 荒俣氏は作家、 発明品と発明者の伝記を読み解く(1995年単行、2015新書) 路上の交通機関 路上の交通機関は、19世紀後半に、ひとつの黄金期を迎えていた。まず、馬車であるが、パリやロンドン…

法則は短期間で変わらないから法則である~『すぐに未来予測ができるようになる62の法則』日下公人氏(2002)

すぐに未来予測ができるようになる62の法則 時代の変化を恐れるなかれ。変化があれば、チャンスがある。「未来予測の達人」が、予測のための「法則」を大公開(単行は2002年、電子版は2016) 今日の贅沢は明日の必需品 工業化とは文化の普及段階であって、創…

自ら少数者を選択できるか?~『大衆の反逆』オルテガ・イ・ガセット(1930)

大衆の反逆 (ちくま学芸文庫) ホセ・オルテガ・イ・ガセット(1883-1955)はスペインの哲学者。 1930年刊行の大衆社会論の嚆矢。諸権利を主張するばかりで、自らにたのむところ少なく、しかも凡庸たることの権利までも要求する大衆。(1930年、文庫は1999年…

近代化はいつ始まったのか?~『近代化の理論 』富永健一氏(1996)

近代化の理論 (講談社学術文庫) 富永氏は社会学の研究家、多面的に「近代化」をとりあげ、その起源を小封建領主割拠の中世から国民国家に統合された西洋の歴史に求める。(1996) 近代化 西洋史上での近代化はルネサンスと宗教改革と地理上の発見に始まった…

聖地を創る方法はあるか?~『聖地の想像力―なぜ人は聖地をめざすのか 』植島啓司氏(2000)

聖地の想像力―なぜ人は聖地をめざすのか (集英社新書) 植島氏は宗教人類学の研究家、宗教が変わり、国家が替わっても、聖地の場所は変わらない。なぜ聖地は何千年も移動せず、人は聖地をめざすのか?(2000) エルサレムという聖地 エルサレムというのは、ユ…

100年前、オスマン帝国は対外債務に押しつぶされた~『オリエント世界はなぜ崩壊したか』宮田律氏(2016)

オリエント世界はなぜ崩壊したか: 異形化する「イスラム」と忘れられた「共存」の叡智 (新潮選書) 宮田氏は現代イスラム社会の研究家、中東100年では100年前、何があったのか? オスマン商業の発展 オスマン帝国の拠点であるアナトリアは東アジア、インド中…

武士は天下泰平250年間何をしていたか?~『げんきな日本論』橋爪大三郎氏×大澤真幸氏(2016)

げんきな日本論 (講談社現代新書) 歴史上の出来事の本質を、社会学の方法で掘り下げる。(2016) 江戸時代250年とは何か? この(徳川幕府)は長く持っているけれど実は根本的なウィークポイントがあった気がします。・・・安定しているがゆえの、幕藩体制の…

キリスト教世界にとって、イスラエルとは何なのか?~『イスラエルとは何か』

イスラエルとは何か (平凡社新書) ラブキン氏はロシア史・ユダヤ史の研究家、近代国家主義の権化たるシオニズムによって建国されたイスラエルとは何か?(2012) シオニズムは、イスラエルの地に故郷を再建しようとするユダヤ人の近代的運動。「シオン」(エ…

登山はいつ始まったか?~『観光大国スイスの誕生: 「辺境」から「崇高なる美の国」へ』河村英和氏(2013)

観光大国スイスの誕生: 「辺境」から「崇高なる美の国」へ (平凡社新書 (692)) 河村氏は西洋建築史の研究家、かつてスイスは人々が恐れる山々に囲まれた未開の地にほかならなかった。スイスはいかにして「発見」されたのか。(2013) スイスを観光立国にした…

19世紀フランスのダンディーには馬車が必需品だった~『馬車が買いたい!』鹿島茂氏(2009)

馬車が買いたい! 鹿島氏はフランス文学の研究家、十九世紀フランス小説の中で、青雲の志を抱いてパリへやってきた青年たちには、共通した願望があった。「馬車が買いたい!」(2009) 19世紀のダンディー 『パリで大きな顔をしようと思ったら、馬が3頭に昼間…

美術館はいつどこで生まれたか?~『芸術のパトロンたち』高階秀爾氏(1997)

芸術のパトロンたち (岩波新書) 高階氏は西洋美術史の研究家、芸術の保護者たるパトロン、王侯貴族の退場は何をもたらしたか?(1997) 美術館の誕生 誰でもが容易に訪れることのできる美術館という思想は、博物館や『百科全書』の理念と同様に、知識の拡大…

歴史に学ぶ、とはどういうことか?~『 二十世紀をどう見るか』野田宣雄氏

二十世紀をどう見るか (文春新書) 野田氏はドイツ近代史の研究家、社会主義の挑戦を退けた20世紀の主役・国民国家が、いま解体の危機に瀕している。(1998) 20世紀は帝国から帝国へ 20世紀が幕を開けたとき、世界にはまだいくつかの帝国が存在していた。…

石器時代から現代まで、人類戦争史を俯瞰してみる~『 戦争と革命の世界史』神野正史氏(2016)

戦争と革命の世界史 (だいわ文庫 H 320-1) 神野氏は予備校講師、”受講生から圧倒的な支持を得る神野先生の講義は、まるで映画を観ているような臨場感と興奮!” (2016) 人類戦争史俯瞰 人類の戦争史をもう一度簡単に復讐してみると、石器時代から19世紀まで…

資本主義の根本”セイの法則”とフランス革命の関係から見えるもの~『 株式会社の終焉』水野和夫氏

株式会社の終焉 株式会社、厳密にいえば、(新しい価値の創出ではなく)現金配当(だけを)をしている株式会社に、残されている時間はあまりない。(2016) 自動車と家電 この(自動車と家電の)二つの産業で不祥事(ドイツのフォルクスワーゲンと日本の東芝…

なぜ浅田氏は昭和初期を舞台に犯罪小説を描き続けるのか?~『天切り松 闇がたり 5 ライムライト 』浅田次郎氏(2016)

天切り松 闇がたり 5 ライムライト (集英社文庫) 帝都東京の夜盗の大親分、安吉一家が動き出す! 仁義を重んじる伝説の夜盗たちの痛快ピカレスクロマン。(文庫化、2016) 軽井沢から上野に向かう上信越線にて 高架線上をひた走る列車には、赤い陽足が流れ込…

そうか、音楽を”真面目に”聴かなくてもいいんだ~『聴衆の誕生 - ポスト・モダン時代の音楽文化』渡辺裕氏(1989)

聴衆の誕生 - ポスト・モダン時代の音楽文化 (中公文庫) 渡辺氏は文化資源学の研究家、クラシック音楽はいつから静かに真面目に聴くものになったのか?(単行は1989、文庫は2012) 18世紀の演奏会 18世紀の演奏会は、基本的に社交の場であった。そこには音楽…

通貨は誰が作るのか?~『通貨の日本史 - 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで 』高木久史氏(2016)

通貨の日本史 - 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで (中公新書) 高木氏は日本の通貨史の研究家、どうして中世日本は中国の通貨を使ったのか?(2016) 中世日本では中国の銭が使われる 12世紀から16世紀までの中世日本社会は、外国の青銅貨、主に中国産の銭…

弩(いしゆみ)という言葉を知っていますか?~『 戦争の社会学 はじめての軍事・戦争入門』橋爪大三郎氏(2016)

戦争の社会学 はじめての軍事・戦争入門 (光文社新書) 人類はこれまで、戦争とともに歩んできた。戦争を、社会のなかのノーマルな出来事として、みつめよう。(2016) 弩(いしゆみ)とは (弩は)、いたを束ねて合とし、弾力をもたせ弓に整形し、両手で弦を…

情報にとって国境は意味を持たない~『〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史』玉木俊明氏

〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史 (講談社現代新書) 玉木氏はヨーロッパ近代史の研究家、 17世紀オランダの活版印刷、19世紀イギリスの電信、20世紀アメリカの電話――、世界史上のヘゲモニー国家は、情報革命の果実を獲得することで、世界の中核…

情報にとって国境は意味を持たない~『〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史』玉木俊明氏

〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史 (講談社現代新書) 玉木氏はヨーロッパ近代史の研究家、 17世紀オランダの活版印刷、19世紀イギリスの電信、20世紀アメリカの電話――、世界史上のヘゲモニー国家は、情報革命の果実を獲得することで、世界の中核…

日本は特別な国か?~『 世界史としての日本史 (小学館新書)』半藤一利氏×出口治明氏(2016)

世界史としての日本史 (小学館新書) 半藤氏と出口氏の対談、「世界のなかの日本」の地位を正確に知ることが、いまの時代を生き抜く最低限の教養なのだ。(2016) 日本特殊論の拠り所は、天皇制 万世一系の王室が千年以上も続いたというのは、確かに世界的に…

アメリカではキリスト教が影響力を持つ理由とは?~『熱狂する「神の国」アメリカ 大統領とキリスト教』松本佐保氏(2016)

熱狂する「神の国」アメリカ 大統領とキリスト教 (文春新書) 松本氏はバチカン近代史の研究家、キリスト教信者は大統領をどう選んできたか?(2016) アメリカと宗教 アメリカは、キリスト教以外の他宗教を軽視し、そのツケが現在のイスラーム国の台頭という…

革命は成功したか?~『新訳 フランス革命の省察―「保守主義の父」かく語りき』Eバーグ×佐藤健志氏

新訳 フランス革命の省察―「保守主義の父」かく語りき 佐藤氏は評論家、フランス革命は、以後のあらゆる革命の基本になった。だが、その真実は何だったのか?(原書は1790年、新訳は2011年) 金融勢力 フランスの債務が膨れ上がるにつれて、金融を基盤とする…

自画像画はどうやって生まれたか?~『世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史』S・ジョンソン氏(2016)

世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史 ジョンソン氏はノンフィクション作家、大発明に寄与したのは、ガリレオやエジソンといった偉人だけではない。多くの人が目の前にある問題に懸命に取り組むなかで予想外に生み出されてきたのだ。(2016) 1440…

戦争の目的とは何か?~『日本人だけが知らない「本当の世界史」』倉山満氏(2016)

日本人だけが知らない「本当の世界史」 (PHP文庫) 倉山氏は憲政史の研究家、ヨーロッパ公法にすぎない国際法とは何か?(2016) ウェストファリア条約 一つは(ローマ教皇および神聖ローマ)帝国からの主権国家の独立、二つは対等な主権国家の並立、三つは教…

クラシック音楽のクラシックの定義とは何か?~『138億年の音楽史』浦久俊彦氏(2016)

138億年の音楽史 (講談社現代新書) 浦久氏は作家、文化芸術プロデューサー、「われわれは、どんな過去にさかのぼっても音楽に出会う」。(2016) クラシック音楽とは クラシック音楽のひとつの定義は、芸術となった音楽である。芸術であろうとした音楽といっ…

フランス革命前と現代社会の社会構造に類似点はあるか?~『物語 フランス革命―バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで 』安達正勝氏(2008)

物語 フランス革命―バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで (中公新書) 安達氏フランス文学・歴史の研究家、 1789年、市民によるバスチーユ襲撃によって始まったフランス革命は、「自由と平等」という光り輝く理想を掲げ、近代市民社会の出発点となった。(20…

アンシャン・レジームとは債権者のこと~『日本の今の問題は、すでに{世界史}が解決している。 』宇山卓栄氏(2015)

日本の今の問題は、すでに{世界史}が解決している。 宇山氏は予備校で世界史を担当、赤字国債を初め今日の問題は 「世界史」の中で繰り返し登場してきたテーマでもある。(2015) 1789年フランス革命前夜 18世紀末に起こったフランス革命は、国家財政が危機…

宮型霊柩車はどうしてあの様な意匠なのか?~『新版 霊柩車の誕生』井上章一氏(1987)

新版 霊柩車の誕生 (朝日選書) 井上氏は文筆業、本書が1987年の処女作、霊柩車はいつ誕生したのか? 大正4年(1915年)霊柩車の登場 大正期にはいり、葬列が衰弱していく。葬儀屋は、なんとかこの傾向を押しとどめようとするが、時勢はいかんともしがたい状…

信長はどうして本能寺に居たのか?~『京都ぎらい 』井上章一氏(2015)

京都ぎらい (朝日新書) 井上氏は文筆業、あなたが旅情を覚える古都のたたずまいに、じっと目を凝らせば…(2015) 京都のお寺はホテルだった 織田信長が、部下の明智光秀に寝込みをおそわれ、うちはてたことはよく知られている。・・・信長は、本能寺を京都で…

我々は今”工場から囲い込まれる”時代にいる~『限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭』J・リフキン氏(2015)

限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭 リフキン氏は文明評論家、資本主義からシェアリング・エコノミーへ デジタル革命の真のインパクトを読み解く。(2015) 限界費用ゼロという意味 財やサービスの生産量を1ユニット増加させるコス…

20世紀とは目的を失い、手段に固執した時代~『20世紀とは何だったのか』佐伯啓思氏(2015)

20世紀とは何だったのか (PHP文庫) 佐伯氏は社会経済学の研究家、西洋近代主義が「ニヒリズム」へと行き着き、それが今や世界を覆いつつある。(2015) ニヒリズム 19世紀ヨーロッパの近代主義が行き着いた(のは)ニヒリズムです。キリスト教の神なり古典的…

豊かさに必要なもの、それは”素直”~『「豊かさ」の誕生(上) 成長と発展の文明史』W・バーンスタイン氏(2015)

「豊かさ」の誕生(上) 成長と発展の文明史 (日経ビジネス人文庫) バーンスタイン氏は投資理論の研究家、人類に“持続的な富の増大"をもたらした4条件に迫る!(原書は2004、文庫は2015) どうしてオスマン帝国は衰退したのか? 軍事技術と工場生産を別にすれば…

Google,Nグラム・ビューワーを使ってみましたか?~『カルチャロミクス;文化をビッグデータで計測する』Eエイデン氏×Bミシェル氏(2016)

カルチャロミクス;文化をビッグデータで計測する エイデン氏、ミシェル氏はビックサイエンスデータの研究家、 Googleがスキャンした大量の書籍(過去、数世紀ぶん! )から、各年に発行された本に使われている単語・フレーズの使用頻度をグラフに示す「グーグル…

海外パック旅行が始めたのは誰か?~『トーマス・クックの旅―近代ツーリズムの誕生』本城靖久氏(1996)

トーマス・クックの旅―近代ツーリズムの誕生 (講談社現代新書) 本城氏は西洋文化史の研究家、だれでもが、団体割引で、安全・快適な旅をどうぞ! 大英帝国での“レジャーとしての旅行”誕生はどうやって生まれたのか?(1996) トーマス・クック(1808~1892)…

我々は保守的な人間である~『天皇畏るべし 日本の夜明け、天皇は神であった』小室直樹(1986)

天皇畏るべし 日本の夜明け、天皇は神であった 小室直樹は政治学、経済学の研究家、天皇は日本国民に、近代化を遂行する為の権威と力を与えた。(2016、1986文芸春秋の再販) 明治維新のテーマは「日本の因習」退治 (日本では)社会慣習とは運命の如く、人…

再び戦争と難民の世紀を繰り返すのだろうか?~『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛 』池内恵氏(2016)

【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛 (新潮選書) 池内氏は現代イスラム政治史の研究家、いまや中東の地は、ヨーロッパへ世界へと難民、テロを拡散する「蓋のないパンドラの箱」と化している。(2016) サイクス・ピコ協定は、第一次世界大戦…

ヨーロッパが作り上げた近代世界経済システム~『ヨーロッパ覇権史』玉木俊明氏(2015)

ヨーロッパ覇権史 (ちくま新書) 玉木氏は近代ヨーロッパ経済史の研究家、現在の世界は、どのように形成されたのか。そして、どこに向かっているのか。(2015) ヨーロッパと戦争 ヨーロッパの近代は戦争とともにできあがった。そして、ヨーロッパが世界を征…

ビタミンの概念を受け入れるには、それまでの非常識を受け入れることだった。~『世界史を変えた薬』佐藤健太郎氏(2015)

世界史を変えた薬 (講談社現代新書) 佐藤氏はサイエンスライター、「あの薬」がなかったら、世界の運命は変わっていた!(2015) 壊血病 壊血病はこの時代(15世紀に始まる大航海時代)になって急に発生した病気ではなく、新石器時代の遺跡からもそれらしき人骨…

”産業革命”は何度も発生していた~『経済成長の世界史』ELジョーンズ(2007)

経済成長の世界史 ジョーンズ氏はグローバルヒストリーの研究家、経済成長の諸起源は経済発展を抑制した諸要因の除去こそが決定的であると主張する。(2007) 本書の主張~経済成長は障害物の除去によって生じた 第一に、遠い昔を、そして広く世界を見晴らす…

地球にエデンの園が無いと悟ったとき、西洋人は何を考えたか?~『エデンの園―楽園の再現と植物園』J。プレスト氏(1999)

エデンの園―楽園の再現と植物園 ブレスト氏は歴史研究家、「エデンの園」を地上に再現したいという情熱は、近代植物園を誕生させるに至った。(原書は1982、翻訳は1999) エデンの園 当時の人びとは、百科事典のような植物園の設立を、地上の楽園、つまりエデ…