毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

もしも地球がメロンの大きさだったら?~『科学の世界のスケール感をつかむ』小谷 太郎(2013)

科学の世界のスケール感をつかむ: もしも地球がメロンの大きさだったら (BERET SCIENCE)

小谷氏はサイエンスライター、もしも地球がメロンの大きさだったら―月は、メロンから4メートル離れたウメ。(2013)f:id:kocho-3:20150501074222p:plain

 もしも地球がメロンの大きさだったら?

地球を1億分の1に縮めてみると、地球は直径13㎝の球になります。

もしも地球がメロンくらいの大きさだったら、

月はそのメロンから4メートル離れが所にあるウメ(直径3.5㎝)くらい。

太陽は、メロンから1.5㎞ほど離れたところの直径14mの球です。気球くらい。(12ページ) 

もしも水素の原子核がメロンの大きさだったら?

本書にならって水素の原子核の大きさをメロン大に換算してみる

 

   水素の原子核を5兆倍に拡大すると、原子核は直径12.5㎝になる。

  水素の原子核がメロン大だったら、水素原子の半径は2815m。

  これは東京駅から赤坂見附の距離になる。

  水素原子は東京駅にあるメロンを中心に、

  電子が東京から赤坂見附を半径に回転運動している。

 

今度はスピードを比較、チーターは秒速31m

(チーターの瞬間最大速度は110m、これを秒速に直す)

 チーターの最高速度は秒速31m、ツバメは秒速47mとなります。ちなみに泳ぐのが最も速い魚はバショウカジキで、秒速約30mで動きます。 

ついでに並べておくと、ヒトの100m走の最高記録は秒速約10mです。(182ページ) 

 

神経の信号伝達スピードは秒速約50m

 

 たとえば神経の信号伝達速度は秒速約50mです。私たちが何かに触れると、その感覚は秒速約50mで指先から脊髄へ、脳へと伝わります。(186ページ) 

 

適切なスケール

 

 

「人間は、地球を手にとることも原子をみる事もできませんが、適切なスケールさえ与えられれば、地球を把握し原子をイメージする事ができます。」(4ページ)

 

太陽と地球の距離はメロンで考えると1.5㎞、水素電子と水素原子核の距離はメロンで考えると2.8㎞。水素原子核と水素電子の距離は太陽と地球の距離のおよそ2倍だった。物質とは“すかすか“である事が実感できる。

動物の運動スピードと神経の伝達スピードを比較すると神経伝達スピードが何らかの制約になっているのであろう。神経伝達スピードは時速180㎞に換算できる。時速180㎞を越えて運動すると認識より先に身体が移動してしまう事になる。

我々が認識する為には適切なスケールに換算し、比較する事だと実感する。

蛇足

もしもメロンが○○の大きさだったら?と考えてみる

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