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毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

中国人留学生は日本の学歴を爆買い中!~『中国人エリートは日本をめざす - なぜ東大は中国人だらけなのか? 』中島 恵氏(2016)

 中国人エリートは日本をめざす - なぜ東大は中国人だらけなのか? (中公新書ラクレ 565)

中島氏はジャーナリスト、「日本を一流大学を卒業して、日本の一流企業に就職する。そして将来は日本に永住したい」、 中国人エリートは、日本の何にあこがれているのか! (2016)

 

 

5000名の中国人予備校生は日本の難関校を目指す

多くの中国人留学生がめざしているのは「東大」や「早稲田大学」という難関校であり、そこに合格するための(中国人向けの)進学予備校まで存在している。東京・大久保には約5000人もの“金持ち”中国人予備校生がいて、日本の大学合格をめざして日夜勉強に励んでいるのだ。(15ページ)

中国の大学入試はなぜ厳しいのか?

端的にいえば、原因は人口の多さに比べて「よい大学」が少なすぎるというアンバランスさにある。・・・中国では学校に限らず、よい病院も、よい施設も、すべての面におい質やレベルの高いものの絶対数が足りない。経済発展しているとはいえ、公共投資や都市建設に費用が回され、公共サービス、福祉などは後周りにされてきたからだ。・・・中国では何事においても競走しなければ自分の欲しいものは手に入らない。まさに「超・超競走社会」なのだ。・・・誰もが行きたいと憧れる名門大学には受験生が殺到するので、強烈な争いを勝ち抜かなくてはならない。(101ページ)

日本への留学は人生のリセット

日本への留学は、(中国の大学入試競走に勝てなかった)彼らにとって「人生やり直しの場」「起死回生の場」、そして「ステップアップの場」だ。・・・(アメリカなどへの留学に比べ)「日本留学は「安・安・安」(安心、安全、学費が安い)といえるでしょうか」(43ページ)

爆○は中国人にとって日常茶飯事

爆○のある場面には必ず「競争」「我慢」「忍耐」「不正」「あきらめ」「弱肉強食」「弱者と強者」などがセットになって語られる。・・・だから日本での「爆買い」は中国にとってはとくに騒ぎ立てるほどのことはない、ただの日常の延長のことであり、その戦いの場が、海外旅行ブームとともに日本など海外に拡散しただけともいえる。(223ページ)

中国人にとっての楽園、日本

彼ら(中国人)の言葉を借りるならば、日本は「出来すぎた国」で、日本人の生活は「理想的」。ひとたび日本に来てみれば、毎日楽しくて仕方がない、夢のようなワンダーランドなのである。(12ページ)

中国人エリートは日本をめざす

中国人韓国客による爆買いは中国での日常の行動パターンの延長、特別なことではない。中国ではどんな分野でも質の良いものの限られる。それは教育にも言える。中国の熾烈な受験競争を避け、優秀な中国人学生が日本の難関大学を目指す。その結果留学生の半数が中国人が占め、9万5千人にも達するという。質の良い教育を求めた学歴の爆買い、でるある。

高度成長期から50年を過ぎ、日本は様々な分野で蓄積を築き上げた。成熟した日本社会は中国の様な選択の少なさと少ない選択を争う競争の厳しさと対局にある。

成熟を言い換えれば老齢化であり、老齢化とは悪い点ばかり強調される。老齢化を成熟化と考えれば選択の多さというメリットがある。

なぜ中国人エリートは日本をめざすのか?そこには日本人が日本のメリットに気づくヒントが隠されている。

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