毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

”バカ”、では死なない~『多動力』堀江 貴文氏

多動力 (NewsPicks Book)

すべての産業が「水平分業型モデル」となり、結果〝タテの壁〟が溶けていく。

この、かつてない時代に求められるのは、各業界を軽やかに越えていく「越境者」だ。そして、「越境者」に最も必要な能力が、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」なのだ

 

失敗した計画も多い

僕はこれまで、空気なんて読まず、クラスの中で真っ先に「はい!」「はい!」と手を挙げるような人生を歩んできた。・・・ニッポン放送とフジテレビを買収し、メディア革命を起こそうと計画した。大阪近鉄バッファローズを買収し、プロ野球をおもしろくしようと考えた。自民党から衆議院候補として出馬し、自民党総裁になってやろうと夢想した。失敗した計画も多いが、成功したプロジェクトのほうが数多い。(194ページ)

リーダーはバカでいい

手を挙げることを恐れることは何もないのだ。リーダー役はバカであっても構わない。リーダーなんて、とにかくやる気と勢いがあれば大丈夫だ。

一人のバカと、多数の小利口という法則がある。プロジェクトを成功させたい強い気持ちをもつ人間がトップにいれば、技術をもった小利口、事務作業が得意な小利口が自然と集まってくる。・・・AIやロボットが人間の仕事を代替するようになったときこそ、「一番最初に手を挙げるバカ」の存在は輝きを増す。アルゴリズムや常識からかけ離れたクレイジーな発想から、爆発的におもしろい仕事が始まる。(196ページ)

 

多動力

堀江氏はTV局の買収、選挙出馬、様々の失敗を憶することなく書いている。人によっては二度と触れて貰いたくない、失敗の歴史である。こうやって文章にしているのを見ると、そもそも失敗とは何だろう、と考えさせられる。

最初に手を挙げれば、自分のやりたい様にできる。全員がバカである必要はない。しかし、バカが居なければ基本的欲求の満たされた世界を変えることはできない。これから私はどれだけバカになれるだろうか?

蛇足

バカ、では死なない

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