毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

天秤と方程式の共通点~アルゴリズムの原点

 マンガ おはなし数学史―これなら読める!これならわかる! (ブルーバックス)

仲田氏は数学の教育者をへて、数学旅行者(!)。本書は「数学の歴史を、面白ギャグ満載のおはなし仕立てで懇切丁寧に説明」したもの。 

天秤の機能

両方同じだけ足したり引いたりかけたりわったりする限り両方の重さは等しくて水平を保ちます。

方程式への応用

方程式に応用する、つまり同じものに、同じ計算をしても同じだということから「移行法」という方法を導入したのです。これでもう仮定法のように途中であれこれ考えたりめんどうな繰り返しをせずに機械的に方程式がとけるようになったのです。(86ページ)

アル・ファーリズミー~アラビア、アッバース朝9世紀の数学者

そしてこれをアル・ファーリズミーは「alーgebra」いう題の本にまとめました。これが代数を表すことばになったほど大きな影響を与えたのです。アルゴリズムということばは「計算方法」とういう意味ですが、現代ではコンピュータの計算の流れを表す言葉として使われていがこれはアル・ファーリズミーがなまってできたことばです。(87ページ)