毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

イルカにとっての「泳術」~古武術の発見

イルカが泳ぐという話をふれた。これで思い出したのがこの本。

 古武術の発見―日本人にとって「身体」とは何か (知恵の森文庫)

 甲野氏は古武術研究家、日本人にとって「身体」とは何か、という副題で養老孟司氏との対談をまとめた本です。

http://www.youtube.com/watch?v=3WH_bBr1Rkg

ユーチューブにある、甲野氏の古武術を紹介しています。面白いです。

 閑話休題、

甲野氏はエピローグでアザラシの泳ぎは後天的で親から離されて育った子供は泳ぎが不得意だというエピソードを紹介しています。

 「人間はすべての面がアザラシの泳ぎと同じなのだ、と気が付いたんです。人間の場合、他の動物のように生活技術としてインプットされているものはほとんどありませんよね。 歩き方ですら、昔の日本人はいまのように手をふって歩かなかったわけです。こういう点からすると、他の動物に比べてたいへん不安定です。だからこそ、アザラシと同じように学ぶことによってさまざまな高等なテクニックが身についてくるのではないでしょうか?逆を言うと、人間の身体というのは学び方いかんではたいへんな可能性をもっているということになると思います。」

 イルカも後天的に「泳ぎ」を「武術の様に」学習するのでしょう。私も定期的にプールで泳いでいます。小学生のころは25メートルがやっとだったのに今や練習効果もありクロールは得意になってしまいました。こども達とプールに行ってクロールの息継ぎを教えてきます。