資本主義
贈与論 (ちくま学芸文庫)モースはフランスの社会学の研究家、原書は1925年の出版。「贈与交換のシステムが、「全体的社会的事象」であるという画期的な概念を提唱した。 ポトラッチ、北米の先住民族によって行われた贈与のシステム(Wiki) ポトラッチは太平…
今こそルソーを読み直す (生活人新書) 仲正氏は社会思想史、比較文学の研究家。仲正氏は18世紀フランスの啓蒙思想家ルソーの、「一般意志というコンセプトを使って、理想の社会のあり方に対するアプローチ」を現代からの視点で分析する。 1712-1778ジャン=…
怖い絵 死と乙女篇 (角川文庫)中野氏は作家、ドイツ文学研究者。文庫は2012年6月の発行、「美術と歴史の教科書です。by村上隆」本書の帯より イギリスのゲインズバラによって1749年描かれた アンドリューズ夫妻についての「怖い絵」の話に着目する。 トマス…
日本の産業革命――日清・日露戦争から考える (講談社学術文庫) 石井氏は産業史の研究家。「紡績、鉄道、鉱山、製鉄、そして金融。明治の国家目標「殖産興業」は、なぜ「強兵」へと転換したのか。」 本書の製糸業に関する記述から産業革命を考える。 製糸業に…
2008年に米国で出版された「お金と富の哲学~成功する人は読んでいる」にマックスウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」(以下「プロ倫」という)が紹介。「資本主義の精神において重要なのは、貪欲や消費ではなく、秩序の創造と資源…
茶の世界史―緑茶の文化と紅茶の社会 (中公新書 (596)) 角山氏は西洋経済史の研究家、本書は1980年!の出版。 16世紀に日本を訪れたヨーロッパ人は茶の湯の文化に深い憧憬を抱いた。茶に見せられ茶を求めることから、ヨーロッパの近代史は始まる。なかでもイギ…