毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

南極点で考える、宇宙の始まり~『宇宙はどうして始まったのか』松原 隆彦 著(2015)

<宇宙はどうして始まったのか (光文社新書) 松原氏は宇宙論の研究者、この宇宙は、「無」から始まったのか。 私たちは宇宙の存在の謎にどこまで迫ることができるのか。2015年刊 宇宙の無を想像できるか? そもそも宇宙とは何なのだろうか?中国の古い文献「…

赤ちゃんから学ぶ、身体運動を真似る事、それが相手の感情を写し取る事~『まねが育むヒトの心』明和 政子 氏(2012)

まねが育むヒトの心 (岩波ジュニア新書) 明和氏は比較認知発達学の研究家、心はいつ生まれ、どのように育つのでしょうか。相手の気持ちをくみとったり、「おせっかい」に関わろうとするのはヒトだけです。それはなぜか。赤ちゃんがみせる「まね」と「共感」…

赤ちゃんから学ぶ、身体運動を真似る事、それが相手の感情を写し取る事~『まねが育むヒトの心』明和 政子 氏(2012)

まねが育むヒトの心 (岩波ジュニア新書) 明和氏は比較認知発達学の研究家、心はいつ生まれ、どのように育つのでしょうか。相手の気持ちをくみとったり、「おせっかい」に関わろうとするのはヒトだけです。それはなぜか。赤ちゃんがみせる「まね」と「共感」…

マウスがどうやって作られ、机の上に乗ったか考えてみる、「カタクラシー」とういう言葉を知っていますか?~『繁栄』 マット・リドレー

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 著者リドレーは、ヒトが大成功を収めた要因は「分業」と「交換」 であるとし、アイディアの交換=共有によってさらなる繁栄が到来すると告げる。比類なき“合理的楽観主義者"宣言の…

アメリカの富は19世紀に形成され、それが今のテクノロジーと産業につながってる~『アメリカの経済支配者たち』広瀬 隆 氏(1999)

アメリカの経済支配者たち (集英社新書) アメリカを動かしているのは、ロックフェラー、ヴァンダービルト、モルガン、アスターといった財閥の遺産相続人たちだ。(1999年刊) アメリカの資産は19世紀につくられた 雑誌“アメリカン・ヘリテージ”によれば、アメ…

自分が船長だったとて、船が沈没する事が想像できるか、それが「ほんの少しの差」~『洞爺丸はなぜ沈んだか』上前 潤一郎(1980)

洞爺丸はなぜ沈んだか (文春文庫 (248‐4)) 上前 淳一郎はノンフィクション作家、1954年に沈没した洞爺丸を題材に25年に渡る取材を経て、1980年に刊行。 洞爺丸は16:39出航 近藤船長は18時30分出港と決定、洞爺丸は18時39分函館第1岸壁を離岸した、しかし港口…