毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

私が新入社員に戻れたらここから始めたい~『最強のNo.2 会社と社会で突き抜ける最強のNo.2を極めろ!』

最強のNo.2 会社と社会で突き抜ける最強のNo.2を極めろ! U25 Survival Manual Series

 

 

 

人事の視点から見た、“普通のサラリーマン”が会社の中で成長し続け、社会で突き抜ける“プロフェッショナルな人材”になる方法。(2013)

 

組織のために、自分がなすべきことは何か?

会社で突き抜ける人は、自分に対して問いを持っている。

「組織の中で自分は何を成果として出すべきか?」

組織貢献、つまり成果に集中するための問いを自分の中に持ってる人は会社で活躍する。・・・「自分は何をしたいか」ではなく、「自分は組織のおいて何をなすべきか」。視点が自分ではなく、自分と会社に向いているほうが周囲からの応援を得ることができるし、会社が成功すればその分自分に返ってくるものも大きくなる。・・・自分を前に進める組織視点の問いを持つ。(24ページ)

新入社員がやるべきこと

私は、新入社員には「会いたい社員を3人リストアップしてランチに行け」と言っている。3人あえが少なくとも1人は相性の合う人がいるはずなので、その人に「困ったときの相談相手になってください」とお願いする。それを繰り返して、社内に3人は相談できる相手をつくる。・・・その3人は、直属の上司でもなく、同僚でもなく、社内だけど仕事に直接利害関係のない、斜め上の先輩がベスト。・・・ダメ出しと問いかけで刺激をくれる人を社内で見つける。・・・かっこいいと思える人、大きな志を持っている人、未来を語れる人。目線が高い人とつきあえば、ポジティブが伝染し、自分の目線も自然と高くなる。(78ページ)

最強のNo2になる

会社と社会で突き抜けるために、自分の覚悟を決める。

狙うのは、組織の成長を支える「最強のNo.2」。・・・社長であってもなくても、上司であってもなくてもいい。まずは会社の中で、共感と尊敬ができる人を見つけ、肩書き上ではない、自分にとってのNo1を決める。そして、とことんついていく。考え方を理解し、行動でアウトプットし、成果で評価を得る。会社においては、ひとりで突っ走るよりは、誰かにとって必要不可欠な存在になったほうが強い。結果的に会社、そして社会にとっても、なくてはならない存在になる。「最強のNo2」になれ。(82ページ)

会社と社会で突き抜ける最強のNo2を極めろ

曽山氏はサイバーエージェントの人事担当取締役。本書は人事担当役員という立場から、25歳以下のいわば新入社員に送るメッセージ。

曽山氏は設立間もないサイバーエージェントに入社、藤田社長のNo2になることを意識して活躍、成果を上げた経歴を持つ。No2と言う表現が使われているがそれは組織で2番目に偉いポジション、という意味ではない。事実組織上藤田社長と曽山氏の間にはCOOなどのポジションの人間がいる。曽山氏の言うNo2という意味は「誰かにとって必要不可欠な存在になる」ということである。サイバーエージェントの様にわずか20名の会社であれば社長との距離も近いであろう。それでは1,000名、10、000名の会社で社長といっても新入社員にとっては距離があり過ぎる。曽山氏は置かれた環境の中で、メンバー、上司、経営者などにとって必要な人材=No2になることと説く。

組織には必ず目的がある。その目的と自分の間を結んだとき、必ず人が存在する。その人の為に、組織の目標のために考え行動することが自分にとって果たすべき役割ということになる。

曽山氏は新入社員に先輩とランチに行け、と勧める。直接の上司ではない斜め上の先輩との関係を構築することで、組織の頂点と自分との距離がより正確に把握できる。私が新入社員に戻ったらここから出発したい。

蛇足

組織の目標を作るのはリーダー

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