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毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

美容院のカット&ブローは誰が作ったか知っていますか?~『未来は言葉でつくられる 突破する1行の戦略』細田高広氏(2013)

映画・芸術

未来は言葉でつくられる 突破する1行の戦略

 細田氏はコピーライターを経て、経営と言葉、という観点から活動する。世界を変えた言葉はどうやって作られたか?(2013)

 

ヴイダル・サスーン

初めて自身のサロンをロンドンに開いたのは、1954年、26歳のときでした。初日のお客さんは、たったの3人。名声も、確立した技術もありません。ただひとつ持っていたのは「美容をアートにする」という思いでした。当時はまだ、ヘア・スタイル自体の注目度も、美容師という職業の社会的な立場も今ほど高くなかったのです。(69ページ)

ジオメトリック・カット

それから9年間、ひたすら試行錯誤を重ねるなかで、一つの考えに至ります。ヘア・スタイルとは、幾何、角度、骨の構造、カットの複合体ではないか。サスーンは、カット前に客の顔を分析し、骨格を知り、骨の高さを知ることで、どの角度から見ても盲点がないカットを目指しました。そうして生まれたサスーンのカット手法は、ジオメトリック・カットと呼ばれます。(70ページ)

 

 

f:id:kocho-3:20150912014155p:plain映画『ヴィダル・サスーン』公式サイト

 

1963年に当時の有名女優ナンシー・クワンの長い髪をバッサリ切ってショートボブにしてしまいます。髪の動きを見極め、極めて正確にカットされたボブは、頭をふってもピタリと元の位置に戻りました。 最初のグラデーションボブの誕生です。 当然世間に強いインパクトを与え、ビダルの名前を一気に有名にしました。1960年代ヘアとファッション2

ウォッシュ&ゴー

サスーンがつくる一連のスタイルは、「ウォッシュ&ゴー」というキャッチコピーを与えられました。女性たちは髪を洗ったら、そのまま出かけられるようになったのです。

今で当然のことのように思うかもしれません。ですが、当時はお釜をかぶってパーマをかけた後に、ヘアスプレーで固めてセットするのが常識でした。一度決めた髪形は、1週間はそのまま洗いもせずに保たなければならなかったのです。現在の美容院が行っているカット&ブローは、サスーンから広まったものです。

美容はアート

サスーンのカットは、映画に、雑誌に、ファッションに、そして女性の生き方に大きな影響を与えました。サスーン以降、確かに美容は大衆のためのアートになったと言えるでしょう。その証拠に、今でも大都市のストリートでは、サスーンに影響を受けたアート作品が颯爽と歩いています。(70ページ)

女性の生活スタイルを変えた

 

サスーン以前、女性の髪は長くパーマで固められていた。サスーン以降、女性の髪は短くなりカットだけでスタイルが作られ、重力によって整えられていた。それは女性の髪形だけでなくファッション、生活スタイルすべてを変えた。サスーン以前とサスーン以後、時代がジャンプしている。

蛇足

 

カット&ブローはここから始まった

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