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2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

ジーンズはいつ生まれたのか?~『日本ジーンズ物語』杉山 慎策氏(2009)

日本ジーンズ物語

杉山氏はマーケティング論の実務家・研究家、副題は「イノベーションと資源ベース理論からの競争優位性」

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ジーンズの起源

 

 

ジーンズの誕生には二人の起業家が深く関わっている。リーバイ・ストラウスとジェイコブ・デイビスである。・・・(デイビスは)仕立屋であり、同時にリーバイ・ストラウス社の卸し先でもあった。・・・あるとき、顧客の一人がやって来て、彼の作ったズボンのポケットが仕事中によく破れると苦情を言った。・・・そして思いついたのが、ポケットのコーナーをリベットで固定する方法だった。((35ページ)

 

 

 

1873年5月20日ジーンズ誕生の日

 

 

二人を共同提案者として1872年8月9日に特許が出願され、翌1873円5月20日に受理された。そして同年の末にはデニムの生地を使用し、リベットで固定したポケットを持つ「ジーンズ(jeans)」の製造が始まることになる。但しリーバイ・ストラウス社は当初ジーズ゙ではなく。「オーバーオール(overall)」の名称を使っていた。(36ページ)

 

その後の意匠の変遷

 

1873年

リーバイ・ストラウス社創業

1886年

リーバイ・ストラウス社がツーホースバッチのラベルの使用を開始

1936年

リーバイ・ストラウス社がレッドタブの使用を開始

1960年

リーバイ・ストラウス社が「ジーンズ」を統一名称として使用

 

ジーンズ(jeans)という名称はイタリアの港町ジェノバの水夫がはいていたパンツのスタイルを「ジェネス(jenes)」と呼んでいた事に由来するようだ。(36ページ)

  1837年のオーバーオールのズボンのポケットには「アーキュエット(arcuate)」のステッチと呼ばれる二重線のアーチ状のステッチが付けられている。ところがそのステッチがなぜ、どのような経緯で始まったのか、まったく分かっていない。(39ページ) 

 

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ジーンズは大量生産を前提とする商品だった。

 

 

1848年カリフォルニアに金鉱が発見されると労働者が殺到した。リーバイ氏は彼らにジーンズを販売する。その為に、特許取得、トレードマークの制定など正に資本主義における商品として最初から意図されていた事が伺える。それを支えたのが1851年のシンガーミシン創立に象徴されるミシンであり、1870年アメリカで商標登録の統一法であった。英国は綿工業を生み出していたが、今にブランドは伝わったとは聞かない。

リーバイ・ストラウス社の歴史は資本主義が消費者向けの大量生産製品を生み出し、それがブランドとなる先駆けになっていた。ジーンズはアメリカ文化の象徴であると同時に、ゴールドラッシュ、機械化、ブランド、と正に資本主義の象徴である。

蛇足

 日本のジーンズ生産開始は1960年

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