毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

巨大な夢は一人では達成できない、だからこそ達成がやさしい~『巨大な夢をかなえる方法 世界を変えた12人の卒業式スピーチ』ラリー・ペイジ他(2015)

巨大な夢をかなえる方法 世界を変えた12人の卒業式スピーチ

本書には、世界を変えた起業家、投資家、教育者、俳優、映画監督たちが登場。イェール、MITなど一流大学の卒業生へ熱く語りかけた、一世一代の肉声スピーチを完全収録。

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1996年、23歳の時の夢

 

 

私が、そんなリアルな夢を見たのは23歳のときです。夢の途中で突然、夜中に目が覚めて、こんな考えが浮かびました。「もしすべてのウェブサイトをダウンロードできて、そのリンク先を記録しておけたら、どうなるだろう」私はすぐさまペンをとり、どんどんアイデアを書いていきました・・・私はこの夢を見るまでい、検索エンジンをつくろうなどと考えたこともありませんでした。普段の生活で思いつくこともなかったのです。でも、これがきっかけとなって研究を進め、“ウェブページを重要度に応じて並べ替える方法”を解明できました。ずいぶん時間はかかりましたが、最高の検索エンジンを完成させることができたのです。こうしてグーグルは誕生しました。(26ページ)

 

巨大な夢をかなえる方法

 

 

これは私の考えですが、あまりにもスケールが大きすぎる夢のほうが実現しやすいと思います。そんなバカな、と思うでしょう。でも壮大すぎる夢に向かって本気で行動する人なんてめったにいないですよね。そういうクレイジーな人は世界中見渡しても本当に少ないので、私でも全員名前を挙げられるぐらいです。壮大な夢を実現しようとする人たちの世界は、そんなに競争が激しくないのをご存じでしょうか?同じことをやろうとする人がほとんどいないからです。それどころか、クレイジーな人たちは、自然と群れをなし、競争をするというよりもお互い接着剤でくっついているかのように同じ方向に動きます。

 

 

常に大きなことに挑戦したいと思うのが一流の人間です。そういう一流の人間が集まって、誕生したのがグーグルです。私たちのミッションは、世界中の情報を整理し、世界中の人々がどこからでもアクセスできて、利用できることにすることです、これ以上、ワクワクする仕事があるでしょうか?(28ページ)

 

Googleを創ったのは誰か?

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Larry Page's University of Michigan commencement address - YouTube

 

ラリー・ペイジGoogleの共同創業者。彼は2009年母校のミシガン大学で卒業スピーチを行った。ラリー・ペイジGoogleを創業した。着想したのは1996年、正にインターネットの黎明期。父親はコンピュータの研究家、本人も幼少期からコンピュータに興味を持つ。恵まれた環境とタイミング、Googleを創業する絶妙のタイミングに彼は立っていた。

あえてここでしかし、と問いたい。彼と同様のチャンスに直面していたのはもっと沢山いた。しかしその誰もがGoogleを創業した訳ではない。大きな夢を愚直に追いかけた人のみが達成できた。

もう一つ、大きな夢は一人で達成した訳ではない。20年が経過した日本ではラリー・ペイジの名前のみが人々の記憶に残るが、多くの人が関わっていた。沢山の普通の人達が沢山関わってGoogkeという偉業を成し遂げた。

大きな夢は普通の人1名から始まり、沢山の普通の人が関わって達成されたのである。

蛇足

 

私にとって“あまりにスケールが大きすぎる夢”とは?

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