毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

春にして思う、もし「どうせ無理」という言葉がなかったら?~『NASAより宇宙に近い町工場』植松 努氏(2009)

NASAより宇宙に近い町工場

植松氏は、北海道赤平市という小さな町で小さな工場を営みつつ、宇宙ロケット開発に情熱を注ぐ。 本業もロケット開発も成功させている自らの体験を通る。(2009年刊)

f:id:kocho-3:20150401081056p:plain

本業もまた非常識なビジネスモデルであった

 

宇宙開発をする目的

 

 

僕たちがそうまでして、この宇宙開発をやっている理由はただ一つです。僕たちにとって宇宙開発は「手段」です。一番最初にも書いたように、僕たちの本当の目的は、宇宙開発を使って「どうせ無理」という言葉をこの世からなくすことなんです。(46ページ)

 

夢を見つける方法

 

 

初めて出合うすべてのことに、「うわあ、すごい、やってみたい」と感動していれば、必ず、やってみたい夢というものが見つかります。そして夢を必ず実現します。(180ページ)

 

夢をかなえる方法

 

 

夢をかなえるためには、それをやっている人と仲良くなるのが一番です。・・・人と仲良くなるために一番大切な秘訣は、そういう人が困っていることを見つけて助けることです。そうすると、人から必要とされるんです。このことを日本語で何というかというと「優しき」といいます。優しさが、夢をかなえるための、実は一番の近道なんです。(179ページ)

 

人生の時間

 

 

手加減した働き方をしていると、手加減した人生の生き方になり、人生の時間がもったいないんです。その職場という環境を生かして学べることを徹底的に学ぶんです。(126ページ)

 

人と本の出会いが変化をもたらす

 

 

もし今の自分がちょっといやだなと思うところがあって、変わりたいなあと思っているのであれば、人を出合えばいいんです。そして本を読めばいいんです。人と出合ったり本を読んだりしたら、昨日の自分と必ず違うからです。新しい知識が入った分、人生は変わるんです。(133ページ)

 

植松氏は中学生の時の夢を実現した

 

植松氏は子どもの頃紙飛行機の工作に熱中し、飛行機やロケットの開発を志す。中学生の進路相談の時間に、植松氏は先生から「(ロケット開発を北海道の芦別に生まれた段階無理だ」そうである。先生はロケットに携わるには東大を出る必要があるが、芦別から東大に入った人は居ない、と諭したそうである。

様々な経緯を経て、植松氏は芦別で夢を実現した。そこには自分で本を読み、まずはやってみて、必死で努力して、そして人との出会い。すべては「どうせ無理」を止める事から始まる。

蛇足

 

「どうせ無理」だけどやりたい事は何か?

こちらもどうぞ

 

kocho-3.hatenablog.com