毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

リチウムイオン電池の単位

スマートフォンは”電池の持ち時間”=電池容量がスペックの比較ポイントになっている。最近のスマートフォンのリチウムイオン電池容量は3,000mAhぐらい。 

 トヨタのプリウスαにはハイブリッドにリチウムイオン電池を使っているモデルがある。このバッテリーの容量が1kwhである。

どの程度の差があるのであろうか?

 

「中卒」でもわかる科学入門 "+-×÷"で科学のウソは見抜ける! (角川oneテーマ21)

小飼氏は第2章「科学的に考えるとは」の中で「単位の違いを理解することの大切さ」

でこの様に書いています。

 四則演算がしっかりわかっていないと、いい加減な理屈にだまされてしまうこともあります。間違いの代表例が単位です。(中略)例えば、電力を表すW(ワット)と電力量を表すWh(ワット時)はまったく別の単位です。電気を水に例えるなら、Wは土管の太さで、Whは実際にそこを流れた水の量ということになります。(62ページ) 

 そうだったのだ、と理解できました。実際にスマートフォンとハイブリッドカーを比較するとどうなるか?

スマートフォンは3,000mA=3A

電圧3.7Vだとすると 3A×3.7V=11.1Whと変換できる。

プリウスαは1kwh=1,000wh

 1,000÷11.1=90個分・・・スマートフォン90個分=ハイブリッドカー1台

電圧を水に例えるなら土管から出る水の勢いという事になります。今まで単位をあまり考えず、数字が大きいから良いとしか考えていませんでした。スマートフォンとハイブリッドカー、体系が違うので単位も違う。単位を揃えないと比較できない事に気づかされる。

 

蛇足

EVの日産リーフは24kWh,スマートフォン2,160個分のリチウムイオンバッテリーが搭載