毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

国連人口推計 2050年には95.5億人

国連が2013年6月公表した人口推計によれば2050年の世界人口は95.5億人、現在の人口の69.2億人から38%の増加率。日本の人口は国土交通省の試算(2011)によれば2050年には9515万人。人口が増えた場合の事はイメージしやすい。

http://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/kokudo03_sg_000030.html

 

 過去日本の人口は減少していない。江戸は前期(~1750頃)には人口が増え、後期に人口増加が止まったがあった。江戸時代はどういう時代であったか?

1603年の江戸幕府成立時は1,200万人前後、享保期後半1750年頃には3,100万人まで増加している。

歴史人口学で見た日本 (文春新書)

 歴史人口学者の速水融氏は江戸時代の宗門改帳を元に精緻な分析を行っている。江戸初期の人口増加の要因を①兵農分離による総需要創出政策、②農業所得の課税率が一定であり増産へのインセンティブが拡大(労働分配率の上昇:勤労革命)、その結果として③結婚と世帯数の増加が可能となり、以上が人口増加に繋がったと説明する。

 一方江戸後期以降は日本全体では人口は停滞している。しかしながら地域別でみると西高東低、西の農村部は人口が増加する一方、関東北部や江戸は人口が減少していると言う。

 全体として社会・経済全体が一定の成熟化を迎えていた事は間違いないであろ。一方今となっては150年前日本の66諸国の人々が、もっと言えばそれぞれの家庭が何を求めて行動していたか理由はわからない。人が物心両面での幸せを追及する存在なのであれば全体として人口は停滞したのかもしれないが未来を託す出生とチャンスを求めた人の移動による変動はきちっとあったと考えるのが自然であろう。その後人口増加率は1820年には上昇傾向に転じ、(明治維新後の)50年後に人口の増加として顕在化した。工業制手工業とも言われている。