毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

優れたビジネス・プレゼンテーションは演劇と同じ、衆知を集めて創られる~『孫正義 奇跡のプレゼン』三木雄信(2011)

孫正義 奇跡のプレゼン (単行本) 三木氏は2006年までソフトバンクの社長室長、創業から30年余りで売上3兆円となったソフトバンクの快進撃は、孫正義のプレゼンテーションの力によるものと言っても言い過ぎではないだろう。(2011) プレゼンテーションの原案は…

ロシアから見るとアジアはどう見えるのか?~『プーチンはアジアをめざす』下斗米 伸夫氏(2014)

プーチンはアジアをめざす―激変する国際政治 (NHK出版新書 448) 下斗米氏はロシア政治論の研究家、ウクライナ危機が生んだのは、冷戦以来とも言われる深刻な米ロ対立であった。(2014) ロシアはエネルギー輸出国 ロシアは2011年の連邦予算のほぼ半分を石油…

辞書は徹底して"他者意識"で作られているという"大切なこと"~『辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術』

辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術 (PHP新書) 飯間氏は辞書編纂者、言い方次第で、人間関係もぐっと変わる! 『三省堂国語辞典』編纂者が探究する、今よりちょっと上の日本語生活とは?(2015) 3つのトピックスを取り上げる。 あやまるとわびる 「あやまる…

どうして電車で他人と離れて座るか?そこから見えるのは抑制に安住する姿勢~『つながる脳』藤井 直敬 氏(2009)

つながる脳 (新潮文庫) 藤井氏は脳の社会的機能を研究、2頭のサルの序列確認行動を手がかりに、脳の「他者とつながりたい」本質をとらえ、さらにその中核となる心の姿へと迫る。(2009、文庫は2014) 社会的脳機能の実験 上下関係の決まっていない2頭のサルを…