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毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

”勝ち組”の由来を知っていますか?~『好きなようにしてください―――たった一つの「仕事」の原則』楠木建氏(2016)

ビジネス

 好きなようにしてください―――たった一つの「仕事」の原則

楠木氏は経営戦略論の研究家、「これからもせいぜい好きなようにしていきたいと思います。」(2016)

 

勝ち組、負け組

僕の大キライな言葉に「勝ち組・負け組」というのがあります。この言葉が戦後 混乱期のブラジル移民の不幸な歴史から出てきたことをご存じの方も多いと思いますが・・・、それは置いておくとしても、何でもかんでも表面的な基準で「勝ち」と「負け」に分類する、きわめて底の浅い話だと思います。だいたい、勝つにしても負けるにしても「組」にするのが何とも下品。組にならずに一人で勝ったり負けたりしてろ!と言いたい気分になります。(位置434)

勝ち組

勝ち組(かちぐみ)とは、1945年8月のポツダム宣言受諾後も、日本の敗北を信ぜず、「日本は戦争に勝った」と信じていた在外日本人のグループのこと。1945年8月に日本がポツダム宣言を受諾して太平洋戦争が終結した後も、ブラジルを主とした南米諸国や米国ハワイ州などの日系人社会および外国で抑留されていた日本人の中には、敗戦という現実を受け入れられずに、「日本が連合国に勝った」と信じていた人々をいう。(Wiki

誰が決めるのか?

そもそも仕事生活にしても(私生活について男としてあるいは)女としての人生にしても、勝ち負けなんていまの段階では白黒つけられません。・・要するに、自分で「勝ち」と思えばそれでも勝っているわけで、逆に自分でまけと思えばその時点で負けているわけです。(位置432)

どうして他人は批判するのか?

「攻撃してくるのは暇な連中」。自分にやるべき仕事があって、それに埋没してくるのはその人にたいしてやることがなく、暇だからだ、というわけです。・・・「自分がうまくいっていないから、鬱晴らしでたまたま私を責めてくるのね。余計なお世話よ・・・」とスル―するに限ります。(位置461ページ)

好きなようなしてください

書は若手ビジネスマン向けのキャリア相談の問答集。著者は「人生がどうせ思い通りにならないのなら、好きなことを好きなようにするのに若しくはなし。」という。

好きなようにするとき、重要なことはそれが本当に好きですか?ということ。我々は常識に囚われている。勝ち組、負け組、という言葉を使う時、そこには常識という名に借りた価値観の押しつけである。それは他人からの批判のようにまったく価値が無い。更に言えばブラジル移民の「勝ち組」の方々はそれまでの常識を信じていたからこそ、日本の敗戦を受け入れられなかった。

どうやって本当に好きなことを見つけるか?楠木氏は経営戦略論の研究家、経営戦略の原点にして頂点とは、「人に話したくてたまらない話」という。人に話したくてたまらない話を探すには、「好きなようにしてみる」しかない。

蛇足

本当に、ブラジル移民の「勝ち組」を笑えるか?自分の一緒ではないのか?

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