毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

一番簡単な世界史年表

 

アジア史論 (中公クラシックス)

宮崎市定(1901~1995)東洋史学者

東アジア・西アジア・ヨーロッパの3つの小世界は現今までに、それぞれに古代史的発展、中世史的発展、近世史的発展の三段階を経たと思われる。ししいて、各個の時代的発展は、三つの世界において決して暦学的時間の上に平行しては行われず、相前後してちぐはぐに継起している。(12ページ)

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 「世界史はこれ以上簡単な年表にはならない」

年表を補足する。

古代史

 都市国家の解体より大帝国の建設へ、割拠より大統一へと進むのが古代史的発展を辿る。西アジアでBC3000年チグリス・ユーフラテス河のスメル人の都市国家、ほぼ同じ時期にエジプトのナイル川デルタの古王朝に端を発し、BC500年ペルシャ大帝国(アケメネス王朝)の成立まで2,500年かかった。

中世史

古代の統一帝国が内部矛盾を解消できず、その後の中世の発展は分裂割拠の形態をとり、封建的・農奴的性格を持ち、普遍的宗教伝播の時期

西アジアはアレキサンデル帝国の分裂(BC300)、アジアは中国三国時代(AC220)、欧州はゲルマン民族大移動の時期(AC375)を中世の開始とする。

近世史

古代への復興を標榜し、現状打破を計る時期であり、宗教改革、学芸復興、人道主義などを伴って発展する。

西アジアはヘジラ紀元(AC622、イスラム教の成立)、東アジアは中国「宋」の成立(AC960)、欧州では(AC13世紀~16世紀のルネッサンス)

最近世および現代

欧州においてナショナリズムの加速と、それを支える科学技術・産業革命の進展(AC18世紀)、この東西アジアへの伝播

 

蛇足

本書は1959年!の論文による。