毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

池上線、五反田駅はモノレールの駅の様だった。

 五反田駅はなぜあんなに高いところにあるのか(東京周辺 鉄道おもしろ案内)

長谷川氏は著述業、本書は「鉄道のうんちく話や楽しみ方を教える面白エッセイ。」

 五反田駅

東急池上線五反田駅。ここのホームはちょっと異様だ。山手線、埼京線をまたぐ巨大なラーメン鉄橋(柱と梁が剛接合している鉄橋)の上で、空中にふきさらしである。しかもやたら短く、18m級の電車が三両しか停車できない。ホームを延ばそうにも前後に延長する余地がない。そのため池上線はいまだに三両編成で営業するしかない。(32ページ)

 もし池上線が計画通りに五反田と都心を結んでたなら、その沿線はどう変わっていたことであろう。空中にそびえる池上線五反田駅は、悲運の池上鉄道が果たし得なかった夢の残骸なのである。(37ページ)

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 当時を解説したもの(Wiki) 

1928年雪ヶ谷 - 五反田間の全線が開通したことで乗客数は増えたが、建設費の償還が重くのしかかることとなった。池上電鉄の地盤は目蒲に封じ込められた形となり、これ以上の乗客の伸びは期待できなかった。そのため、勢力拡大を目指して五反田より先、京浜電気鉄道(現京浜急行)の青山線(未成線)に呼応する形で白金・品川方面への延伸計画を立てた。

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開業当時の写真(?)高架というよりモノレールの様。

東急池上線No2|milkyhtのFrankly blogから転載させて頂きました。)

蛇足

1920~30年東京では私鉄や地下鉄の新線・延伸をめぐっては競争、あるいはバブル、があった事を知る。善し悪しではなく、テーマは代わるが人がやっている事は一緒。