毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

小龍包と味覚の記憶

  芝大門に小龍包で有名な中華料理屋さん「新亜飯店」があります、大学生時代から通い続け、家族とも何か機会があると出かけています。ご主人も代替わりしつつも常に店頭に立たれており訪問のたびに一言挨拶をするのが慣習、家族の記録の一部となっていきます。

ホテルオークラ 総料理長の美食帖 (新潮新書)

  根岸氏は50年以上にわたりホテルオークラ東京で活躍され総料理長を務めた経歴の方である。栄養士をしていたお母様の影響で料理の道を志したとの事です。「ホテルオークラのフランス料理の最大のレゾン・デトール」は変わり続けながらも普遍である事、味の記憶を提供し続ける事、だとおっしゃっておられます。あとがきでは「料理の道を究めんと歩いて行いると、世界中で友情を結ぶことができる。しっかりと料理を学べば、世界中どこの国のどの町に行っても生きていくことができる。世界中の人を楽しませることができる。」と述べられております。

 

私にとっての子供の頃の味の記憶は白菜の漬物の「煮つけ」、です。冬になるとこれでお茶漬けをするのが懐かしい記憶です。

 

追信 本書で登場する「世界一のフレンチトースト」を家族で食べてきました。卵と牛乳でパンが本当にジューシーでなおかつしっかりしていて大変おいしく頂きました。