毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

地雷をふんじゃった

神田氏は経営コンサルタント。本書は2004年新刊で発行、1964年生まれ、神田氏は40歳だった。本書で主人公が起業してからの5年間が影の部分「地雷」を中心に転回する。

会社の成長を桃太郎の例え話が出てくる。

「桃太郎は、鬼が島に鬼退治にでかけようというアイデアを思いつく。アイデアを思いつく桃太郎は、起業家だ。桃太郎が歩いていくと、そこにイヌが鬼退治に加わる、イヌは主人に忠義を尽くすので実務家。次に、サルが鬼退治に加わる。サルは知恵の象徴。システム化が重要な仕事である管理者の役割。最後にキジ。キジは愛と勇気の象徴。グループ全体をまとめあげる、まとめ役。」(312ページ)

一つのプロジェクトには様々な障害が付きものである。その中で最大のものはヒューマンファクター、桃太郎の様にベストのチームが組める訳ではない。如何に皆が苦労するかが書いてある。ヒューマンファクターは地雷に発展する。「(地雷は)僕の人生に、あなたの人生に、宝石のような光を与えてくれる。それは地雷じゃなかった。宇宙からのギフトだったよ。」(338ページ)