毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

Siriの声は誰か?

Siriの声が誰か、米国のCNNでニュースになっている。

http://www.cnn.co.jp/video/11716.html?ref=yj

どうしてこのニュースが米国で報道され、日本でも紹介されるのか?常にノートPCを使う私にとってスマートフォンの利点で起動時間の短さぐらいだと思っている私にとっては今一つ実感がわかない。

 

 スマートフォンの持つ意味

ビッグデータの覇者たち (講談社現代新書)海部氏は米国シリコンバレー在住のコンサルタント。

 07年にiPhoneが発売され、第二次スマートフォン・ブームに突入します。カメラとテキスト入力があれば、撮った写真をその場でSNSにコメントつきでアップすることができます。このお手軽感は、それまでのアメリカにはなかったものです。(中略)

写真・動画+テキスト+音声のどれでも「入力」ができるという大きな強みがあります。デジカメで写真を撮って、それをパソコンに移して、それに文字を添付して・・・という事も可能ですが普通の人はそんか面倒なことはやりません。一般ユーザーでも手軽に複数メディアを操作できることで、ソーシャル・ネットワーキングの裾野が一気に広がり、データのアップロードが増大したのです。(57ページ)

SNSへのインターフェース

スマートフォンSNSのインターフェースだと定義するとSiriの声が誰か、が持つ本質的な意味が明らかになってくる。いつまでSiriの声を生身の人間が行うのであろうか?コンピュータが知性を持つか?1936年に英国の哲学者チューリングはコンピュータと人間が回答に区別がつかなければコンピュータに知性があると考えた。少なくともSiriの音声が人間から合成音声に切り替わっても判断ができない時はすぐに来ると思う。Siriを使って様々な声を収集しているのでこれを合成すれば人間の音声と区別はできないものは既にできていると想像できる。Siriの声がニュースになるのはこれが最後かもしれない。