毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

全ての人に贈りたい、「すべての事から贈り物を受け取る方法」~『マーケット感覚を身につけよう』 ちきりん 著 (2015)

マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法

ちきりん氏はブロガー、 いたる所で市場化が進み、不確実性が高まるこれからの社会では、 英語力や資格などの個別のスキルよりも、 「何を学ぶべきか?」「自分は何を売りにすべきか?」という「本質的な価値」を見抜く、一段上のレベルの能力が必要になります。(2015)

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ブログで電気膝掛けを売ってみて、

ブログを通じて一冬で5千枚以上もの電気膝掛けを売った私も、生まれつき商才に恵まれていた訳ではなく、市場からのフィードバックをもとに、試行錯誤を繰り返して学んできました。

あるときツイッターで、「小さな子供のいる主婦の私は、家の中をずっと動き回っているので、こんな電気膝掛けは役立たない」という反応がありました。私はこれをきっかけに、「この電気膝掛けは、同じ場所にずっと座っている受験生やプログラマーに特にお勧めです!」という一文を追記しました。立ち仕事の多い主婦に使いにくいという意見は、反対からみれば、動きの少ない人に最適な商品だということなのです。

市場のフィードバックから学ぶ

 

市場から学ぶという概念が理解できない人は、「主婦にはこんなモノは要らない」と言われてると、「そうか、要らないのか」と落ち込みます。しかしそれでは前に進めません。せっかくのフィードバックなのだから、ありがたく受取って、より売上を伸ばすために活用すればいいのです。

出来事は解釈次第

 

ある属性の人に役立たないという事は逆の属性の人には役に立つ可能性がある。逆転の発想とは良く言われる。結局の所「出来事は解釈にかかっている」という“哲学的な”概念に行き着いてしまう。

株価の下落を喜べるか?

 

株価に置き直してみる。自分が投資した会社の株価の下落を喜べるか?不満の感情を横に置いて、どうして株価が下がったか?逆に上がっている株価はあるのか?そこに別の情報を見出す事が出来るはずである。その時不満の感情に囚われてしまえば思考停止してしまう。株価下落は変化のサインである、と“喜ばなくてはいけない”のである。

マーケット感覚を身につけよう

 

ちきちん氏は「売れるもの気がつく能力」であり、「価値を認識する能力」と定義している。そしてそれを獲得するには、「とりあえずやってみる→失敗する→市場からフィードバックを得る→それを参考にして、もう一度やってみる」というプロセスが重要という。

変化する事を受け入れる事

 

マーケットに対峙する為には、感情に囚われず「折れない心」、「逆転の発想」という柔軟な思考方法、結局の所「出来事は自分の解釈だけである」という強い覚悟は必要だと考えた。

蛇足

 

悪い出来事はない、重要な事はそこから何を得るか?である。

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