なぜ浅田氏は昭和初期を舞台に犯罪小説を描き続けるのか?~『天切り松 闇がたり 5 ライムライト 』浅田次郎氏(2016)

天切り松 闇がたり 5 ライムライト (集英社文庫) 帝都東京の夜盗の大親分、安吉一家が動き出す! 仁義を重んじる伝説の夜盗たちの痛快ピカレスクロマン。(文庫化、2016) 軽井沢から上野に向かう上信越線にて 高架線上をひた走る列車には、赤い陽足が流れ込んで人々の目を眩ませる。東北本線と上信越線を縄張りとする箱師…