日本人論は西洋文化圏にいる日本人の精神安定剤だった~『「日本人論」再考』船曳建夫氏(2010)

「日本人論」再考 (講談社学術文庫) 船曳氏は文化人類学の研究家、明治以降、夥しい数の日本人論が刊行されてきた。そこには、私たちを繰り返し襲う「不安」がある。(2010) 日本人論仮説 「日本人論」とは、近代の中に生きる日本人のアイデンティティの不安を、日本人とは何かを説明することで取り除こうとする性格を持つ…