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毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

リーダーは本気で働いているか?~『デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論』D・アトキンソン氏(2016)

ビジネス

デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論

 アトキンソン氏は現在日本で実際に会社経営に従事、先進国最下位の生産性と言われて、悔しくないですか。(2016)

 

 

日本経済は本当に強いのか?

日本は、一見すると素晴らしい成果を上げているように見えます。たとえば世界第3位のGDP総額、世界第3位の製造業生産額、世界第4位の輸出額、世界第6位のノーベル賞受賞者数―枚挙にいとまがありません。

しかし、これらはすべて日本の人口が多いことと関係しています。・・・(日本人が)潜在能力を発揮できているかどうかは、絶対数のランキングではなく、「一人あたり」で見るべきです。それで見ると、1人あたりGDPは世界第27位、1人あたり輸出額は世界第44居、1人あたりノーベル賞受賞数は世界39位。潜在能力に比べて明らかに低すぎる水準です。(3ページ)

日本型資本主義は存在するのか?

日本型資本主義が人口増加に依存していたことは、1990年以降、人口の増加が止まった時点で日本の経済成長が止まってしまった事実からも明らかです。このことから、私は日本型資本主義を、人口激増が生んだ妄想だったと考えています。

かたや日本は成熟国家であるがゆえに、経済はもはや成長しづらい、世界に先立って経済成長のない時代を迎えたのだとも言われます。私はこの考え方も間違いだと考えています。・・・生産性が先進国最下位である以上、成熟国家ではありません。(303ページ)

 株価がすべてではない?

時価総額を上げろと言われても、「日本型資本主義」を掲げて「数字がすべてではない」と主張すれば、日本の多くの経営者は実績のなさをごまかすことができました。マスコミにも守ってもらえました。・・・きわめてシニカルな見方をすれば、「日本型資本主義」というのは、経営者が政治家や霞が関の官僚、投資家、そして国民を騙すために用いた口実だった、と解釈することもできるのです。(287ページ)

時価総額GDPとの関係

海外では、株式市場とその後の設備投資や生産性の動向との間に強い相関関係があることは常識で、その効果は証明されています。経営戦略によって株価を上げさると、GDPの改善につながることが確認されています。(282ページ)

新・所得倍増論

日本の一人当たり生産性は先進国中最下位である。この事実の前に日本賛美は単なる気休めに過ぎないことが明白である。日本型資本主義という日本特殊論は幻想に過ぎない。日本経済全体は未だ未成熟の状態である。時価総額GDPには相関関係がある。

経営者は時価総額を上げることにもっとフォーカスすべきである。果敢に経営戦略を実行することで時価総額を上昇させるべきである。

本書は今までの口実をすべて論破した。アトキンソン氏は1979年サッチャー首相のインタビューを引用する。

「みんなが何も反発せずに、しかたがないと言いながら、この国が衰退していくにおを見るのは悔しい!産業革命、民主主義、帝国時代などで輝いたこの国が世界からバカにされるのは悔しい!」(61ページ)

サッチャー首相は英国病と言われたイギリスを変革した。リーダーの決意が英国を変えた。企業のリーダーである経営者はもっと真剣に未来に取り組まなければいけない。経営者にその覚悟はあるか?アトキンソン氏に言われて、このままで悔しくないのか?

蛇足

リーダーは本気で働こう

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