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毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

直立二足歩行と脳の関係~『爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った』更科 功氏(2016)

爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った (新潮新書)

進化は行きつ戻りつつ、、、。(2016)

 

 

最古のヒト

現在知られている最古の化石人類は、サヘラントロプス・チャデンシスである。およそ7百年前に生きていたと考えられる。・・・最古の人類であるサヘラントロプス・チャデンシスから最後の人類であるホモ・サピエンスまでには、数え方にもよるが、およそ25種の人類がいたことがわかっている。そしてそのすべての人類が、直立二足歩行をしていたと考えられる。・・・私たちの手は7百万年間、ずっと自由だったのである。(146ページ)

脳は直ぐには大きくならなかった

最古の人類、サヘントロプス・チャデシンシスの脳も(現在のチンパンジーと同じ)だいたい400㏄である。・・・およそ2百50万年万年前、やっとホモ・ハビリスもなって、600㏄と脳が大きくなりはじめる。その少し前から石器も見つかり始める。つまり、人類が直立二足歩行を始めてからおよそ4百50万年ものあいだ、人類は手が自由になっているのに道具を作った証拠もないし、脳も大きくならなかった。(147ページ)

脳は燃費が悪い

脳はとても大きなエネルギーをくう器官である。重さは体重の2%ほどしかないのに、体全体で使われるエネルギーの20%以上を消費すると言われている。めちゃくちゃ燃費が悪い器官なのである。・・・最初の石器が見つかる時期と、人類の脳が大きくなりはじめる時期が、ほとんど同じなのは、偶然ではないだろう。石器によって肉が手に入りやすくなり、そのために大きな脳を維持することができるようになったのだ。(148ページ)

ダーウィン進化論

ダーウィンが主張したことはおもに次の3つである。

  1. 生物は進化する
  2. 進化のおもなメカニズムは自然淘汰である。
  3. 現在のすべての生物はただ1種の(あるいはごく少数の)共通祖先から枝分かれして進化してきた。

・・・150年以上も前の主張であるにもかかわらず。基本的には現在でも正しいと考えられている。

爆発的進化論

ヒトは直立二足歩行できるようになったから脳が大きくなったと考えてきた。更科氏はヒトが脳を養うだけのエネルギーを確保できるようになって初めて脳の大型化が始まったと説明する。4百50万年もの間、直立二足歩行をしながら脳は大きくならなかった。最新の研究では脳の拡大は直立二足歩行が直接の要因ではなかったことになる。

本書によればヒトは2百50万年の間脳の大きさは小さくなったこともある。脳の大きさは環境の中で最適化されてきた。

最新の研究は古い概念を変えている。

蛇足

進化には"退化"も含まれる

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