毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

シャンパンタワーは幾らするか?~『 歌舞伎町No.1ホストが教える 選ばれる技術』信長氏(2016)

 歌舞伎町No.1ホストが教える 選ばれる技術

信長氏は歌舞伎町のNo1.ホスト、結局、生き残るのは、「できる人」より「好かれるヤツ」! 「選ばれる」プロフェッショナルが教える選ばれる技術!(2016)

ホストという仕事

私たちホストはあくまで接客業。合コンのような雰囲気でお客さまを盛り上げ、非日常の時間と空間を提供し、楽しんでいただくのが仕事です。普通の居酒屋の10倍の料金をいただく代わりに、その料金に見合った、いや料金以上の満足を感じていただくことを義務づけられた仕事なのです。(3ページ)

No1になる

人気ホストの先輩を徹底的にマネし、ほかの業界の話を聞き、ビジネス書をはじめとする本を読み漁り、そこで得た知識やノウハウを接客にフィードバックする。・・・そうした努力や試みの結果、デビューから4か月後には指名を取れただけでなく、No1ホストの座を射止めることもできたのです。・・・(ホストとして)選ばれる理由とは、先天的な能力の結果ではなく、むしろ後天的な努力によってもたらされるものです。(8ページ)

必死ながむしゃら

「おれは何が何でもNo.1になりたい。誰にも負けないホストになりたいんだ。だから月末にはシャンパンタワーを入れてほしい。頼む!」となりふり構わずに頭を下げ、熱意と感情をむき出しにしてぶっつかっていける人が、高額のボトルが入り、最終的にNo1.ホストになれるんです。・・・熱意ある言葉で注文を頼む。その必死さやがむしゃらさが、ときとして「数百万のシャンパンタワー」という普通に考えたらあり得ない成果を引き出してくることさえあるのです。・・・最終的に人の心を突き動かすのは冷静なスマートさよりも、心の底からの熱意です。血の通った感情なのです。(151ページ)

NO.1を公表する

何かに挑戦するならNo.1を目指す。てっぺんをとろうという気持ちを持つ。この気概こそが行動力を生む源、知恵を生む泉となるのではないでしょうか。そして目標は公表してしまえばいい。「自分はNO.1を目指す」と周囲に宣言する。・・・当時の私は「NO.1をとりたい」と毎日熱っぽく語っていました。そうしたらいつの間にか「私の夢」が、お客さまとの「共通の夢」に変っていきました。お客さまは「私がNO.1になること」を「自分の夢」として応援してくださったのです。(155ページ)

大きな旗を掲げるということ

てっぺんを目指すという大きな目標を掲げると(しかもそれを公言すると)、バカにされたり笑われたりすることもありますが、一方では熱意に共感して応援してくれる人も現れてくるものです。・・・でっかい目標、てっぺんを目指すという“目に見える野心”が自分を変え、そして周囲の人を惹きつけていくのです。(157ページ)

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ホテル ザ・マンハッタンのプランナーブログ「・。*・シャンパンタワー゜。・*・」|ゼクシィで理想の結婚式

選ばれる技術

顧客などから選ばれるには技術がある。顧客との接触回数を増やしていく。ホストとしての細かいテクニックの最後に残るのが大きな旗を掲げ、それを公表することである。

シャンパンタワーは時に1百万円から更に高額になるという。顧客はホストとシャンパンタワーの興奮を共有する為に高額の注文をする。そこには“がむしゃらな熱意“がある。大きな目標を掲げれば時としてバカにされる。目標を公言しなければバカにされない。しかしまた同時に誰も応援してくれない。有言実行こそがNO1を招き寄せる。

蛇足

野心とは“分を超えるようにみえる大望”、達成すればそれは野心ではなくなる。

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