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毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

今更アバターの語源を知った~『ソーシャルマシン M2MからIoTへ』Pセンメルハック氏(2016)

テクノロジー

ソーシャルマシン M2MからIoTへ つながりが生む新ビジネス (角川EPUB選書)

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センメルハック氏は、家電分野でIOTを手掛ける起業家、ソーシャルネットワークに参加するのは人間だけではない。あなたのツイッターを次にフォローするのは、自宅の冷蔵庫かもしれない――。 (2014) 

ソーシャルマシン

マシンはユーザーの日常生活における感情的なネットワークの一部となっている。彼ら(マシンは)「ソーシャル化」したのだ。

ソーシャルネットワークの中に、ネットに接続する機械たちを参加させる」という捉え方をすることで、私の世界観は一変した。(機械と機械がネットワークを介して接続するという)M2Mという技術視点の考え方は薄くなり、代わりにマシンの存在を、ソーシャルグラフ内の友達のように感じられるようになったのである。私たちがフェィスブックのようなSNS上で経験してきた教訓が、ネットワークに接続した機器類に対してもあてはめられることがはっきりと分かるようになった。(28ページ)

データの塊としてみる

フェイスブックは、サービスだけでなく会社全体が、無数のユーザーが生み出すデータの上に成り立っている。・・・ツイッターもそうした会社の一つで、その企業価値はすべて、ユーザーたちのツイートというデータから生み出されたものである。・・・自分自身のソーシシャルネットワークから流れ出るデータによって、何が構築できるか想像してみてほしい。(58ページ)

ソーシャルマシンの特徴(92ページより抜粋)

①ネットワークというインターフェースは、物理的なもの(人間を含む)を抽象化し、それを場所の制約から解放する。そして他の存在とコミュニュケーションする機械を提供する。
②ソーシャルマシンは「ネットワークは仮の存在をつくり出す」という利点を活用する。・・・インターネット上では、あなたが犬であることは誰にも分からない」
③ソーシャルマシンはそれがネットワーク上で生み出し、そして消費するデータによって定義される。
④ソーシャルマシンは「アバター」と呼ばれるデジタルの存在を通じてコミュニュケーションする。

ソーシャルマシン~IOTへ つながりが生む新ビジネス

SNSは人間をネットワークに自分の分身、アバターを作り出す。多くのアバターが集うことでデータが集積し、価値も集積する。同様にハードウェアの世界も例えば自転車という機械がネットワークと繋がり、そのデータが集積することでユーザーにとってはソーシャルな価値が生まれていく。言ってみればハードウェアからのデータを中心としたSNS、ソーシャルマシンのフェイスブックの様なものが生まれると言えばいいであろう。

自転車を作るだけでなく、自転車のアバターSNS上に作り、利用者はそこに集積されるデータを広くシェアしあう。自転車がソーシャルマシンに変身するのである。

機械がネットワークに繋がるのがM2M、ネットワーク上で機械のアバターを通じてデータをシェアすることがソーシャルマシンの最大の特徴となる。人間もそして機械もアバターを通じてもっとソーシャルな存在になれる。なぜか、アバターは自己の目的に最適化された”自分の化身”だから。

蛇足

アバターの語源は、インド神話仏教説話の文脈で「(神や仏の)化身」

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