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毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

生命現象とは、思考し続けること~『思考停止という病』苫米地英人氏(2016)

生物 数学

思考停止という病

思考し続けるとはどういうことか?(2016)

 

 

 チャイティンの「ダーウィンを数学で証明する」を引用

 

DNAとランダム性があれば地球時間で生命進化が可能

DNA発見以前の考え方は、生命現象の進化は完全ランダムな突然変異です。突然変異が起こる確率も、どういう変異を起こすかも、基本的にはわかりません。・・・生命進化にかかる時間を計算すると分子の数nに対してnの5乗レベルのオーダー(計算量)に最低でもなります。・・・単純なランダムでは、(地球年齢47億年では計算が間に合わず)絶対にここまで進化できなかったはずです。しかし、DNAの概念がそれを覆しました。純粋なひとつのDNAができると、その組み合わせを全部最初からやり直すわけですが、前のDNAの状態を継承していくことで、なんと(地球時間内で)進化は可能であるということを(チャイティンは)証明したのです。(24ページ)

 

ダーウィンを数学で証明する

インテリジェントデザイン―考えうる最良の行動を取り、ランダムでなく考えうる最良の方法で次々に変異を選んでいく。

何も考えないしらみつぶしの探索―考えうるすべての生命体をランダムに試し、以前の生命体は考慮しない

累積的でランダムな進化―実際のダーウィン的進化に相当し、考えうるすべてのアルゴリズム的変異をランダムに試す

累積的でランダムな進化は何も考えないしらみつぶしの探索よりもインテリジェントデザインにはるかに近い。これが私たち(生命)の基本定理である。それを根拠とすることで、このモデルは進化し、それゆえ生きているのだと主張できる。・・・ランダムは創造性だ!ランダムな変異と自然選択によって、ある種の知性に到達する!知性はひとりでに出現すするのだ。(78ページより抜粋)

アルゴリズム的変異とは?

アルゴリズム的変異とは“前のDNAの状態を継承するアルゴリズムを変異”させることである。継承するDNAそのものは変化させず、継承させる方法を変化させることでその結果にメリットがあるかないか判定する。その判定結果が良ければその変異は採用される。その結果インテリジェントデザイン=神の神託があるのに近いスピードで進化ができる。

チャイティンは「変異を伴う遺伝を示し、自然選択による進化を起こしうる存在を、生命と呼ぶ」と書く。我々のDNAは進化するプログラムが内包されているのである。

ブログを修正します

ダーウィンを数学で証明する」を読んで以下の様に書いた。

DNAは進化のトイモデルの様に最適化された結果とは言えない。私にはダーウィンの進化論が「完全性の存在を求め続ける生物学的要求」=「神の存在」を前提とするものだと理解した。

苫米地氏の解説を読んで理解が変わった。「完全性の存在を求め続ける生物学的要求」ではなく、「危険を顧みず挑戦し続ける生物学的要求」を前提とするものだと考えた。

神の存在ではなく、生命が現状に満足せず、新しい世界に進出しようとする意思がプログラミングされているのである。だから生命は47億年で知性にまで到達できたのである。我々の存在自体がダーウィンの数学証明である。

蛇足

生きることは思考すること

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