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毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

そうか、自由になるには知性が必要だったのか、~『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』山口周氏(2013)

世界で最もイノベーティブな組織の作り方 (光文社新書)

 山口氏は組織開発の実務家、 組織とリーダーシップのあり様に目を向け、苗床となる土壌を整備してあげること。それができて初めて、イノベーションの種子は健全に芽吹くようになるのです。(2013)

ビジョンとは共感できること

リーダーの仕事とは究極的に「ここではないどこか」を指し示し、そこに向けてフォロワーをリードしていくことだということはすでに指摘しました。「ここではないどこか」へ、フォロワーを駆動させるために必要になるもの。それが「共感」です。自分も一緒にそこに行きたい、そのために自分の能力を捧げたいと心の底から思うこと、つまり「フォロワーシップ」が生まれることで初めて、それと対になるリーダーシップが発現するのです。(248ページ)

Appleのビジョン

Where 人類の知性にとっては自転車になるような道具を、普通の人々に提供する

Why  自由になるためには知性が必要である。

How  テクノロジーとリベラルアートの交差点をレバレッジする

 スティーブ・ジョブズが上記の「Where」を打ち出したのは初代マッキントッシュの発表時でしたから、かれこれ30年が経過しているだけですが、いまだに「人を共感」させるという側面で色褪せていませんよね。なぜ色褪せていないかというと、そこには普遍的な価値観が含まれているからです。

二本歩行する人間の移動効率は、他の動物と比べてそれほど高いものではありません。しかし、この人間が自転車に乗るとその移動効率はコンドルやチーターばかりか航空機や自動車をも凌ぐことになり、地球上で最も効率のよい移動体になります。・・・スティーブ・ジョブズは、コンピュータを人間の知性にとって「自転車」のような存在にしたいと考え、それをすべての人に提供しようと企んだわけです。(266ページ)

世界で最もイノベーティブな組織の作り方

本書はイノベーションを興す組織論がテーマである。著者によればイノベーションには組織とリーダーシップが重要なファクターとなる。組織とリーダーシップに必要なものがビジョン。

ビジョンとはWhere(どこに)、Why(どうして)、How(どうやって)を明確にビジュアライズ化することとなる。著者はスティーブ・ジョブズのビジョンを抽象的すぎず、定量的すぎず、「人を奮い立たせるような革命的」であるという。

私にはiphoneにはそのビジョンが投影されていることが感じられる。iPhoneを持って旅行をする場合、持っていない場合を比較してみる。我々は「自由になるためには知性が必要である。」という言葉を実感できる。

蛇足

ビジョンとはラテン語の「videre=見る」が語源

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