毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

ゲーム・クリエーターに必要な覚悟、から学ぶ~『熱狂する現場の作り方 サイバーコネクトツー流ゲームクリエイター超十則 』松山洋 氏(2015)

熱狂する現場の作り方 サイバーコネクトツー流ゲームクリエイター超十則 (星海社新書)

 松山氏はゲーム制作会社の経営者、

「サイバーさんはめんどくさい」とまで言われてしまう妥協なき開発姿勢の源泉はなんなのか。経営者でありゲーム・クリエーターである著者が明かす、「熱狂する」現場と、「熱狂させる」ゲームの作り方。「誰でもできるけど誰もやらないことをやる。それだけ」。(2015)

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日本人の強みを活かすには、どうしたらいいかと考えたとき、我々がたどりついたのが、日本が誇る文化としてのアニメーション、マンガ。私個人も凄くマンガやアニメが大好きで、そこを突き抜けて“本物”を作りさえすれば、世界で勝負できるタイトルを作れるんじゃないか」とコメント。 文化庁メディア芸術祭、エンタメ部門シンポジウムを開催。松山氏「キャラクターゲームを軽い気持で作るな!」 - GAME Watch

 

(ゲーム・クリエーターになるには)“すべてをささげる覚悟”が必要です(8ページ)

(ゲーム・クリエーターという)お前らは子供たちの夢なんだ。あこがれの職業なんだ。仕事をしていると苦しいこともいっぱいある。・・・ここは夢を持った人間達が集う場所であり、夢を追いかけ続ける者たちの場所だ。いいか、間違えるなよ。絶望するんじゃあない。絶望禁止だ(26ページ)

決めていたことは、絶対に“できません”と言わないこと。成功するためにできることはなんでもやること。“No”と言わないこと。(137ページ)

先に考えるべきことは自分たちの“都合や事情”じゃあない。…最初に必要なのは“勝利のビジョン”だ。“大成功”をイメージすることだ。お客様に対しても、自分たちに対しても、最適な答とビジョンを提示できるか、が一番大事な事だ。(144ページ)

ここは業界の最前線。本物だけが残り、偽物はいなくなります。全てを捧げなけれな闘えません。決して甘くはない“戦場”なのです。(207ページ)

“普通じゃないことを着こなすこと”、“普通じゃないことを普通にすること”、

平たく言うと“特別なことが普通である”ということになります。

心配すんな。“作っているヤツ”が一番カッコ良くて、一番エライんだよ!(211ページ)

ゲームを作るということ

 

ゲーム・クリエーターが熱狂してゲームを作らなければ、人を熱狂させるゲームはできない。作り手には全てを捧げるという覚悟がいる。松山氏は経営トップとして直接ゲーム制作には関わらない。一方「社長チェック」と呼んでいる企画の最終判断をし、資金調達、アライアンス、マーケティングを行っている。

クリエートするには人と同じレベルではできないことを思い知る。サイバーコネクトツーの本社には漫画5千冊、DVD&Blu-ray5千本のライブラリが完備しているという。先輩の、競合の作品を見て、それらの歴史の上の更に上を行く。

クリエートするには好きでなければできない。
蛇足

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