ゲーム・クリエーターに必要な覚悟、から学ぶ~『熱狂する現場の作り方 サイバーコネクトツー流ゲームクリエイター超十則 』松山洋 氏(2015)
熱狂する現場の作り方 サイバーコネクトツー流ゲームクリエイター超十則 (星海社新書)
松山氏はゲーム制作会社の経営者、
「サイバーさんはめんどくさい」とまで言われてしまう妥協なき開発姿勢の源泉はなんなのか。経営者でありゲーム・クリエーターである著者が明かす、「熱狂する」現場と、「熱狂させる」ゲームの作り方。「誰でもできるけど誰もやらないことをやる。それだけ」。(2015)
日本人の強みを活かすには、どうしたらいいかと考えたとき、我々がたどりついたのが、日本が誇る文化としてのアニメーション、マンガ。私個人も凄くマンガやアニメが大好きで、そこを突き抜けて“本物”を作りさえすれば、世界で勝負できるタイトルを作れるんじゃないか」とコメント。 文化庁メディア芸術祭、エンタメ部門シンポジウムを開催。松山氏「キャラクターゲームを軽い気持で作るな!」 - GAME Watch
(ゲーム・クリエーターになるには)“すべてをささげる覚悟”が必要です(8ページ)
(ゲーム・クリエーターという)お前らは子供たちの夢なんだ。あこがれの職業なんだ。仕事をしていると苦しいこともいっぱいある。・・・ここは夢を持った人間達が集う場所であり、夢を追いかけ続ける者たちの場所だ。いいか、間違えるなよ。絶望するんじゃあない。絶望禁止だ(26ページ)
決めていたことは、絶対に“できません”と言わないこと。成功するためにできることはなんでもやること。“No”と言わないこと。(137ページ)
先に考えるべきことは自分たちの“都合や事情”じゃあない。…最初に必要なのは“勝利のビジョン”だ。“大成功”をイメージすることだ。お客様に対しても、自分たちに対しても、最適な答とビジョンを提示できるか、が一番大事な事だ。(144ページ)
ここは業界の最前線。本物だけが残り、偽物はいなくなります。全てを捧げなけれな闘えません。決して甘くはない“戦場”なのです。(207ページ)
“普通じゃないことを着こなすこと”、“普通じゃないことを普通にすること”、
平たく言うと“特別なことが普通である”ということになります。
心配すんな。“作っているヤツ”が一番カッコ良くて、一番エライんだよ!(211ページ)
ゲームを作るということ
ゲーム・クリエーターが熱狂してゲームを作らなければ、人を熱狂させるゲームはできない。作り手には全てを捧げるという覚悟がいる。松山氏は経営トップとして直接ゲーム制作には関わらない。一方「社長チェック」と呼んでいる企画の最終判断をし、資金調達、アライアンス、マーケティングを行っている。
クリエートするには人と同じレベルではできないことを思い知る。サイバーコネクトツーの本社には漫画5千冊、DVD&Blu-ray5千本のライブラリが完備しているという。先輩の、競合の作品を見て、それらの歴史の上の更に上を行く。
クリエートするには好きでなければできない。
蛇足
あなたはお金と時間を何に使いたいですか?
こちらもどうぞ