毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

2013年8月から毎日、「そうだったのか」という思いを綴ってきました。

宇宙と哲学が交わる所~感情が発生する事が奇跡

14歳からの哲学 考えるための教科書

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人生に意味はあるか?

人は、物質宇宙、星々が永遠に生成消滅を繰り返しているということに、意味や理由があるとはほとんど思わない。でも、それなら、地球という惑星になぜか存在し、生まれたり死んだりを繰り返している人間の人生にも、意味や目的はないはずではないだろうか?・・・なぜ存在するのかわからない宇宙がなぜか存在するということ以上に、納得できないことなんかあるだろうか?・・・存在するということには意味も理由もない、だからこそそれは奇跡なんだ。(183ページ)

自分の存在が奇跡なら自分の選択を縛るものはあるか?

したいことを為し、したくないことを為さないだけだ。よいことを成せば、よいことになり、悪いことを成せば、悪いことになる。何もかもが、思った通りになる。それなら、基準は明らかじゃないか?善悪という基準、価値の基準は、自分の中に、自分の心に、阿からかに存在しているじゃないか。だから人生を生きるための価値は、やっぱり明らかに存在しているんだ。(190ページ)

何を考えていくか?

人は、自分で自由に運命を創造しながら、その人生を生きてゆく。その人生はこの宇宙に存在しているという当たり前の事実を、決して忘れずに考えてゆくことだ。(191ページ)

自分で基準を決めていいという事

自分が悪事と思った事をやれば必ず自分に帰ってくる。悪事とは自分の意志にあわない事と考えると、自分の意志に従って生きれば悪事は行う必要が無い事になる。自分の意志に従って行い、因果応報と感じた時、自分の意志と考えていたものが間違っていた事に気づく事になる。結局すべての事は自分で決めていいよね、その結果は自分で受け止めなさいね、と言い換える。星が誕生し、消滅していく事に意味は無いが、自分が存在し自分ですべてを決められる事が奇跡という事。

蛇足

感情が発生する事、それこそが奇跡。